エティークのシャンプーバーやフェイスウォッシュに石けん成分を配合していない理由
エティークのバーは、石けんではありません。一般的に言う「石けん」とは、ココナッツオイルやオリーブオイルなどの油脂と強アルカリを混ぜたものです。
洗浄力が強いことが特徴で、健康的な肌であれば問題なく使用できます。
しかし、髪には影響があることもあるため、エティークのバーでは石けんの成分を配合せずに作られています。(こちらのブログもご覧ください)
pHとは?
なぜ、石けんは髪に影響が出ることがあるのでしょうか。その秘密pHにあります。pHとは、ある物質がどれだけ酸性か、アルカリ性かということです。
物質がpHを持つのは水を含んでいるときだけなので、厳密には石鹸やビューティーバーを使うときに希釈して肌に乗せる時にpHが発生します。こちらの図はpHスケールです。
(▼画像英文)
1〜6は酸性、7は中性、8〜14はアルカリ性です。
1:強酸性
2:胃酸
5:髪、肌、エティークバー
7:水道水
8:海水
10:石けん
14:強アルカリ性
pHの高いアルカリ性は髪を傷める
酸性、アルカリ性、どちらかに偏った製品は肌や髪に影響を及ぼすこともあります。特にpHの高い、アルカリ性の製品は髪を傷めます。
そのため私たちは、石けん成分をベースとせず、髪と顔のためにpHバランスの取れたバーを製造しているのです。
アルカリ性である石けんが髪に影響を及ぼす理由
なぜ、アルカリ性である石けんは髪を傷めてしまうのでしょうか。
アルカリ性は弱酸性である髪のpH(約4.5〜5.5)よりもはるかに高く、負担がかかることに加えて、髪は非常にダメージを受けやすい構造になっているからです。
髪には、肌にある「バリア機能」が存在しません。一般的に人間の皮膚の表面には、「酸性マントル」という弱酸性の膜があり、バクテリア、ウイルスなどに対するバリアとして機能します。
もちろん頭皮にもバリア機能は存在していますが、髪の毛自体にはなく、毛根から毛先にかけてダメージを受けやすい状態になっています。
また、髪は弱酸性であることによって、髪の軸にあるキューティクルが閉じられ、滑らかになっています。
そのため、アルカリ性の製品を使用してしまうとキューティクルが開き、髪の水分を失い、見た目もざらざらとしてくすんでしまうのです。
(▼画像英文)
左は石けん成分が入っていないpHバランスが整ったシャンプーで洗った場合の髪(キューティクルが閉じています)
右は高pH(アルカリ性)のシャンプーで洗った場合の髪(キューティクルが開いています)
また、髪だけではなく肌の乾燥が気になる方は、石けんを使わずにボディウォッシュを使うとよいでしょう!
石けん成分をを使っていない、pHバランスの整ったシャンプーは泡立つ?
界面活性剤によって泡立たせることができます。
界面活性剤とは、本来は混ざり合わない水と油を混ざり合わせる作用があります。
そのため、水だけでは落ちない身体や髪の皮脂汚れ、メイクなどは界面活性剤の力を使って落とす必要があり、欠かせない存在です。
界面活性剤の中には、石油由来成分で作られた合成のものもありますが、 エティークでは植物由来のやさしいもののみを使用しています。
実際に、エティーク製品はEnvironmental Working Group((EWG)の界面活性剤に関する認証において、すべて1の評価を受けています。これはEWGで最も安全であると認められた評価値です。
石けんにはない、エティークのバーの環境への優しさ
エティークのバーに石けん成分が使用されていないのは、環境への配慮も理由に挙げられます。
一般的に販売されている石鹸の約99%には、パーム油由来の成分が配合されていますが、(パーム油、植物油脂、パーム核酸、パルミチン酸ナトリウムなど)。
これは、熱帯林減少の最大の要因の一つとされており、野生動物やその地域に住む人々の生活にも影響を与えています。
そのため、エティークではココナッツ、砂糖、米ぬか由来の油をバーに使用しています。
このようにエティークのバーは石けんとは違うものであり、髪や肌、そして環境への優しさに配慮したつくりになっています。ぜひ安心して手に取って頂けますと幸いです。