サスティナブルデザインとは?身の回りの取り組み例を見てみよう!

サスティナブルデザインとは?身の回りの取り組み例を見てみよう!

ポイントや問題点を踏まえたサスティナブルブランドをご紹介 「サスティナブル」または「サスティナビリティ」という言葉が認知され始めている中で、「サスティナブルデザイン」という言葉も広まりつつあります。
「サスティナブルデザインって何?」と疑問に思う人のために、今回はサスティナブルデザインとはどういうことなのか、問題点や今後の取り組みについてご紹介していきます。

サスティナブルデザインとは?

「サスティナブルデザイン」とは、「住まいや食品、ファッションなどのライフスタイルを通じて、地球環境の維持に貢献する」という考え方です。 地球上で生きていくために大切な衣・食・住の一つである「建築」では、地球環境を考えた古材の再利用や省エネルギー住宅などのサスティナブルデザインを取り入れています。
その他にも「サスティナブル×ファッション」や「サスティナブル×日用品」などライフスタイル分野でサスティナブルデザインの考え方が注目されています。

サスティナブルデザインにおける建築


サスティナブルデザインを取り入れた建築や住まいとは、基本的に「長くつかわれるもの」という考え方が重要ポイントです。 そのために、
  •  古材を再利用
  •  リサイクル材料を使用して修理
  • Greenbizの使用
  • 断熱材の使用
  • 省・創エネルギー住宅
などを使用して、サスティナブルデザインされた建築住宅が完成します。
主な建築物は、法隆寺や新国立競技場の「杜のスタジアム」などですが、どちらも未来の地球環境を配慮して建設され、修理も施されています。

杜のスタジアムで使用されている「Greenbiz」は、私たちが日常で排出する廃棄物をリサイクル・開発して作られた、省エネルギーの性質を持つ発泡セラミック素材のことで、空調によるCO2の削減を可能にしたエコ素材です。
この他にも住宅では断熱材を使用してエネルギーの消費を減らし、CO2の削減につなげ、健康的でエコなライフスタイルを送ることが可能になります。
 

サスティナブルデザインにおける食品や日用品

サスティナブルデザインは建築だけでなく、食品や日用品でも活用されています。
食品は廃棄することが多い項目の一つですが、例えば、イオン製品では2025年までに「リデュース」や「リサイクル」、「リユース」に取り組んで、食品廃棄物を50%削減すると提言しています。
実際に行われている取り組みとして、 
  • 廃食油や魚のアラのリサイクル
  •  天かすのリサイクル
  • サスティナブルシーフードの販売
  •  食品保存容器の提案・販売
などがあり、サスティナブルデザインから地域を巻き込んで取り組んでいます。
また、ユニリーバは2020年までに、 
  • 廃棄物を半減させる
  • パッケージの軽量化
  • リサイクルできる素材に切り替える
などの目標を掲げています。

飲料水の大手であるコカ・コーラもペットボトルや缶の100%の回収と100%リサイクルを2030年までの目標としています。

その他豊富にあるサスティナブルデザイン

サスティナブルデザインの代表項目として、建築、ファッション、食品、日用品などの他にも、シーフードやコーヒーにもサスティナブルな素材や製造方法が適用されています。
スーパーで魚を選ぶときは、海の環境や地域社会に配慮したという証の「ASCマーク」「MSC認証マーク」がついたラベルのものを選ぶことで、エコにつながります。

また、サスティナブルの違った視点では、「サスティナブルファイナンス」というものがあります。
「サスティナブルファイナンス」とは、持続可能な企業や事業に投資をすることを指します。
このように、サスティナブルデザインには様々な分野で取り組まれていることから、未来の子孫たちが汚染から守られた綺麗な環境で過ごせるように配慮することこそが、サスティナブルデザインの本当の目的と言えるのではないでしょうか。

従来のデザインの問題点


これまで建築においては以下が従来のデザインの問題点としてあげられてきました。
  • ガスの排出量
  • 建築材料の消費量 
  • 電気消費量
  • 真水消費量
また、建築分野のデザインの問題点となっているのが「作る→壊す→廃棄する」サイクルを繰り返し行うことで、産業廃棄物が増えるという点です。
このサイクルは、資源の枯渇や森林伐採の促進など、環境問題を引き起こします。

ファッション業界でも同じです。 ファストファッションが拡大している中で、「大量に作る→廃棄する」という流れがあり、個人でも衣類の廃棄を行うため、ファッション業界は年間に廃棄される量が群を抜いて多い業界です。
そのため、ファッション業界でも資源が尽きてしまう現状から、オーガニック製品の普及や、天然素材、リサイクル製品などのサスティナブルな素材を使用したアイテムが波及し始めています。
これらの試みは「サスティナブルファッション」と呼ばれます。

従来のデザインの問題の本質

これはすなわち、「大量消費社会」と言われるものです。
従来のデザインのまま経済活動を続けると、現在の地球ではまだ実感がないものの、何十年後、百年後と考えた時に地球の存続問題や人類の生存危機に関わる重要な問題になってきます。
重要な問題とは、
  •  温暖化や大気汚染
  • オゾン層の破壊
  • 川や海の汚染
  • 森林伐採
  • 動物殺傷    などです。
現在の暮らしにおいて、食品や衣類の消費と廃棄、電気・エンジン・ガスの消費などで排出されるCO2による大量消費社会では、未来の環境を守ることはできません。
デザインの従来の問題点を知れば、今後どんな暮らし方、すなわちサスティナブルデザインに取り組んでいけばいいのかがわかってきますね。

世界の環境性能評価基準

サスティナブルデザインの評価は、世界で定められている「環境性能評価基準」にて決められます。
世界各国ではそれぞれの名前で「環境性能評価基準」がありますが、日本は建築物総合環境性能評価システムと呼ばれる「CASBEE(キャスビー)」が2001年にできました。参考元:一般社団法人 環境不動産普及促進機構
これは、建築物を環境性能で評価したり、各付けしたりするシステムです。

「CASBEE」は、住宅や建築、都市まで幅広く使用され、資源循環や室内環境などを評価します。
評価する際には「CASBEE」のスコアシートをもとに、環境効率や温暖化影響チャートなどをグラフにしたものを評価結果として導き出しています。
これがあることで、建築物や住宅がどれだけ環境に配慮されているかを知ることができますし、こういった建物や住宅がどんどん増えることで、未来における建物環境は良くなっていくはずです。

ちなみに建物においての環境性能基準が世界で最初に開発されたのは英国の「BREEAM」で、1996年には米国の「LEED」が開発されています。 参考元:一般社団法人 環境不動産普及促進機構

もっと身近なところにあるサスティナブルデザイン


ここまでは、サスティナブルデザインの代表とも言われる建築物やファッション、食品、日用品についてご紹介してきました。
しかし、「もっと身近にサスティナブルデザインを取り入れることはできないの?」と思う人もいるのではないでしょうか。

では、毎日使用するものでサスティナブルデザインのあるものとは? ここでは、サスティナブルデザインを取り入れた世界初のエシカル志向なヘアケアブランド「エティーク」の魅力をご紹介したいと思います。 女性なら毎日使用するものなので、きっと身近に感じてもらえると思います。

「エティーク」ってどんなブランド?


エティークは、原料からパッケージまで全てサスティナブルな素材で作られたヘアケアブランドです。
エティークのテーマはプラスチックの廃棄です。
シャンプーやコンディショナーにあるようなプラスチックのパッケージを排除し、生分解性のあるパッケージで自然界に優しいサスティナブルな素材でできています。

シャンプーやコンディショナーも化学物質を使用せず、肌や髪に優しいものだけを固形化したバーに凝縮しています。
つまり、通常市販で販売されているようなプラスチックのボトルのヘアケアアイテムではなく、固形バーが売りなのです。

エティークが目指すものとは?

エティークは、サスティナブルデザインのポイントでもある、ペットボトルの廃棄やそのほとんどがリサイクルされていないこと、ペットボトルの海への廃棄で海が汚染されることなどが課題だと考えています。

このサスティナブルデザインにおける問題点から、エティークは2018年までの6年間、100万本のプラスチックボトルの削減に成功しています。 2025年までには1000万本削減することを目標に掲げています。

エティークの製品へのこだわりとは?

エティークには、製品完成までに決められた基準をクリアすることが前提となっています。
この基準をクリアしなければ製品は生まれないほど、サスティナブル志向な基準なのです。
それがこちらです。
  • 健康に害がないこと
  • サスティナブルな生産と生分解性であること
  • 動物実験を行っていない
  • 人工香料を使用しない 
  • フェアトレードであり、リビングウェイであること   があります。
その他、ワセリンやパーム油、合成着色料、合成香料、パラベンなど合計で15種類もの成分を使用しないことなどが決められています。
フェアトレードとは安定した価格で提供することです。
その裏には、生産に携わる生産者や農家の人たちの生活を支えることを考慮して、適正な価格を提示しているのです。
また、環境性能評価基準のように社会的・環境的なパフォーマンスの点数が一定以上認められるBコーポレーションにも認定されているのも特徴の一つです。

このようにエティークは、環境や動物、人体に影響を及ぼさない成分で、いかにサスティナブルデザインを意識し、今後も向上させていく意志があるブランドと言えます。

エティークが使用するサスティナブルデザインなものとは


では、実際にエティークはワセリンやパーム油ではなく、どんなサスティナブルな成分を使用しているのか、プラスチックフリーによるどんな紙質のパッケージを使用しているのかをご紹介します。

まず、成分については、持続可能であるオリーブや米ぬか、サモア産オーガニックココナッツオイル、カカオバターです。
パーム油をなぜ使用していないかというと、こちらもサスティナブルデザインによる問題点に該当するからです。

パーム油は森林を伐採し、その伐採したところに大規模なパーム油のプランテーション開発が行なわれることにより、原住民や動物たちが安心して暮らせず、被害を受けていると言われています。
まさに、環境問題に直面している成分の一つとも言えますね。
そして、エティークはプラスチックフリーがブランドのテーマとなっており、パッケージは生分解性のある紙です。 その紙質は、持続可能なPEFC認証のものであり、専用の箱は竹でできた繊維とコーンスターチで作られており、堆肥化できます。

サスティナブルデザインの今後の取り組みと展開

サスティナブルな志向は今後もさらに発展していくと考えられます。
現にもファッションブランドであるH&Mは2030年までにすべての素材をサスティナブル化すると断言しており、エティークも2025年までに1000万本のペットボトル削減に向けて取り組む姿勢です。

ファッション業界では、スポーツの大手であるアディダスやナイキにおいても同様で、アディダスに関しては2024年までにポリアステルをリサイクル素材に100%切り替え、ナイキに関してはか30年にわたり環境問題を意識した取り組みがなされ、ナイキ製品の75%は再生ポリエステルを使用しています。

建築では、省エネルギー住宅の開発や古材やエコ素材の使用、断熱材を用いるなど建造においてはもちろん、それによってもたらされる人々の生活空間の癒しや温かみのある空間を目指した取り組みにも力を入れています。
サスティナブルは現在どの分野においてもトレンドになってきており、未来の環境のために持続させることはもとより、現在の自分たちのライフスタイルを向上させ、心と体の健康を第一と考える志向にシフトしている傾向です。

人々のこの傾向から、エシカル志向は進み、「サスティナビリティな事業は儲かる」と捉えることもできます。
今後は、サスティナブルデザインはビジネスとしても成長していくであることが予想され、多くの企業がサスティナブルなものを取り入れていくことになるでしょう。
まずは、企業に期待するのではなく、自分たち一人一人が現在の環境や今後の未来において何ができるかを考えて行動することこそが、サスティナビリティであり、サスティナブルピープルとして後世に受け継いでほしいと願います。

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