私は食べ物を無駄にすることができません。ブロッコリーの茎を捨てる人がいると、あっと声をあげてしまうのです。
クリスマスのような家族の大イベントでは、食べ物が余ってしまうことが多く、毎回心が痛みます。
私の母と父は大の料理好きですが、両親はたくさんの飲み物と食べ物でお客さんを歓迎しようとします。
結局余ってしまった料理が冷蔵庫の中で傷んで食べられなくなる様子を想像すると非常に心苦しくなるのです。
日本だけでも毎年570万トンの食品が捨てられています。そのうち食べ残しなどの家庭からの食品ロスは261万トンです。
ここでは、私が長年にわたって実践してきた食品保存のコツをご紹介します。
1.冷蔵庫・冷凍庫の下準備
食品をベストな状態を保つためには、きちんとラップをして冷やしておく必要があります。
まずはクリスマスやお正月、誕生日などの、多くの料理を提供するようなイベントの前に、冷蔵庫や冷凍庫のスペースを空けましょう。
半分しか入っていない製氷皿、ほとんど空っぽの食品容器など、スペースを無駄にするものは処分しましょう。
そして冷凍についての知識も身に付けておくと良いでしょう。何がどれくらいの期間、冷凍できるのか知れば驚くはずです。
冷凍保存は食材の無駄をなくすだけではなく、料理をする気が起きないときや、急な来客時にまとめて夕食を作る時にも便利です。
※冷凍した日付がわかるラベルを貼るのを忘れずに!
2.お持ち帰り用容器を用意する
残り物が出たら、冷蔵庫に傷むまでおいておくのではなく、持ち帰りパックを使ってお客さんに持たせましょう。
お呼ばれの際は同じように、自分の容器を持って行くことで、ホストが食べ物を片付ける手伝いができます。
3.キッチンで工夫してみよう
なかには冷凍に適さない食べ物もあるかもしれません。そんな時こそ、工夫してみましょう。
グーグルで "○○ 使い切る"(○○の部分には食材を入力)と検索すると、たくさんのレシピのアイデアが見つかります。
例えば、焼いた野菜であれば、
◆サラダに使う
◆卵焼きに混ぜる
◆ピザに乗せる
◆揚げ物にする
◆ラップに包んで次の日のランチにする
などがあるでしょう。
万が一、ケーキが余ったら?コーヒーと一緒に朝ご飯としていただきましょう。
4.サラダにはドレッシングをかけないでおく
サラダも工夫すれば保存できます。
一般的には大皿に入ったサラダには、初めにドレッシングをかけてしまうかもしれません。しかし今後はそれをせずに、ゲストが食べるとき、自分の皿に取り分けドレッシングをかけてもらうようにしましょう。
そして最後に大皿に残ったサラダには酢をかけておきましょう。そうすればしおれず、簡単に保存できます。
5.2次会を開催する
大きなイベントの後には、残り物パーティーの習慣を始めてみてはいかがでしょうか?
友人を招いて残り物を持ち寄り、皆で美味しく食べましょう。
※コロナ禍の影響もあるので感染対策を徹底してくださいね。
6.肥料にする
時にはゴミ箱に入れなければならない食べ物もありますが(泣)、無駄にする必要はありません。
柑橘類、ニンニク、タマネギなどはコンポストで分解し、肥料にしましょう。
まとめ
イベント時にフードロスを出さないための準備のおさらいです。
まずは冷蔵庫や冷凍庫にスペースを作りましょう。
そして保存用の容器や瓶を保存して、余りものをゲストに持って帰ってもらったり、他のパーティに容器を持っていったりしましょう。
保存できないものは再利用し、残り物パーティーを開いて食べ物のおいしさを分かち合いましょう。
これを続けていけばきっとフードロスが減らせるはずです。
どうしても捨てなくてはならない場合は、コンポストを利用し、堆肥化しましょう。
【Sources】
Portocarrero, M (2015, December 4). Christmas food waste: over 4 million festive dinners are thrown away each year. independent.co.uk
Love food, hate waste NZ. How much food do we actually waste? lovefoodhatewaste.co.nz