美肌の基本である泡洗顔に欠かせない「泡立てネット」ですが、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
しかし泡立てネットの種類は様々あり、使い方や選び方について悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、泡立てネットの使い方から選び方、さらにサステナブル製品に注目し、地球に優しいおすすめ泡立てネットを紹介していきます。
身近なところからサステナブル製品を取り入れたい方もぜひ参考にしてみてくださいね。
泡立てネットとは?
泡立てネットとは、石鹸や洗顔料をネットにつけてもみこむだけで、上質な濃密泡が作れるアイテムです。手で泡を作るより簡単で早いため、時短にもなります。
では、なぜ泡立てネットで上質な濃密泡を作る必要があるのでしょうか。それは美肌の基本である泡洗顔に深く関係しています。
泡洗顔のメリットをみていきましょう。
美肌の基本!泡洗顔のメリット
泡洗顔の大きなメリットは、肌への負担が少なく、洗浄力が高いことです。
洗顔時に起こる肌への摩擦や、洗顔料に含まれる界面活性剤の刺激から肌を守ります。そして、きめ細やかな泡は肌の奥まで入り込み、古い角質、毛穴の汚れを取り去り、きれいに洗い上げることができるのです。
これらのメリットは泡が少ないと効果が得にくいと言われているため、上質な濃密泡が作れる泡立てネットが重宝されています。
※泡洗顔時、肌に泡を長時間のせないことを意識しましょう。必要な油分まで泡が吸い取り、肌の乾燥に繋がってしまいます。
誰でも簡単3ステップ!泡立てネットの正しい使い方
ここからは、正しい泡立てネットの使い方を見ていきましょう。
①手の汚れを落とす
雑菌がついた手で使用すると、泡にまで菌が付着し、泡洗顔効果も弱まります。
しっかりと手の汚れを落としましょう。
②泡立てネットを濡らす
続いては、泡立てネットを水で濡らしましょう。
この時、水とお湯はどちらでもOK。ただし水分が多すぎるとうまく泡立たないので、水気をある程度切ってから使用するのがおすすめです。
③適量の洗顔料をつけて揉みこむ
次に、泡立てネットに適量の洗顔料をのせて揉み込みます。
洗顔料は空気を含ませた方が濃密泡を作りやすいため、泡立てネット全体に行きわたるように中央あたりにのせるのがポイントです。
そして両手でしっかり揉みこみ、泡をしぼり取ってまとめることを繰り返します。
泡立ちが足りない場合は少しずつ水を足しましょう。弾力のあるきめ細やかな泡が出来たら、完成です!
泡立てネットの保管方法について
泡立てネットを使用した後はよく洗い、しっかり水を切り、風通しの良いところに吊るします。
定期的に新しいものと交換しましょう。
泡立てネットの使い方が分かったところで、選び方をチェックしていきましょう。4つのポイントから詳しく見ていきます。泡立てネットの選び方①3つのタイプから選ぶ
泡立てネットは形態や素材も様々で、自分のこだわりやライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。
まずは泡立てネットの3つのタイプをご紹介します。①初心者におすすめ!人気のネットタイプ
出典:バルクオム BULK HOMME THE BUBBLE NET 泡立てネット
最もスタンダードで人気があるのが「ネットタイプ」です。
素材も豊富で、ポリエチレン、ポリエステル、オーガンジー、天然素材などが使用されています。
それぞれの素材の特徴は以下の通りです。
ポリエチレン
・泡立てネットに一番使われている素材
・耐久性が高く、長持ちしやすい
ポリエステル
・熱に強い
・リーズナブルな価格
オーガンジー
・高級感がある
・肌触りが良い
・他の生地と比べると高価
天然素材
・肌に優しい
・地球環境にも優しい
また、ネットの中に固形石鹸を入れて泡立てられるのも特徴です。袋状タイプの泡立てネットは、石鹸を入れたまま保管できます。
保管方法も、洗った泡立てネットの水をよく切って、つり下げておくだけなので、初心者でも扱いやすいですよ。
ただし、袋状のネットにそのまま石鹸を入れておくと、乾きにくい場合があるので注意しましょう。
お手頃な価格で購入できる100均や、ネットの口コミ高評価の無印良品、バルクオムの泡立てネットが人気です。
②旅行用の携帯に便利!ボールタイプ
出典:FANCL泡立てボール スポンジ 2層式 ライトブルー
旅行や出張などが多い人は、持ち運びしやすい「スポンジ型ボールタイプ」がおすすめです。
「ネットタイプ」より水切れが良くコンパクトであるため、携帯するのに便利です。
また「ネット型ボールタイプ」は、その形態から素早く泡立てることができるのが特徴です。ただし繊維がほどけて形が崩れやすいので、耐久性が弱いのは気になるところです。
③たくさんの泡が作れる!泡立て器タイプ
出典:富士 awahourあわわpreciousプレシャス ホワイト
作り方は容器に洗顔料と水を入れてスティックを上下に動かすだけ。洗顔料だけでなくボディーソープやシェービングフォームなども泡立てることができ、何より一度にたくさん作れるので、ボディ用にしたり、子どもといっしょに使うこともできます。
ただし「ネットタイプ」のものと比べて保管に場所をとることや、洗ったり乾かしたりすることの手間が増えるのが難点といえるでしょう。泡立てネットの選び方②上質な濃密泡を作りたい場合はこれをチェック!
より上質な濃密泡を作ることで、美肌効果もアップします。
完成度の高い泡にこだわりたい人は、泡立てネットの網目や構造をチェックをしましょう。
網目や構造について
上質な泡を作るには、網目が細かい泡立てネットがおすすめです。
特にドレスなどで使われる薄手の「オーガンジー生地」は、きめ細やかな泡を作るのに最適です。生地自体の値段が高いため、他の泡立てネットより高価になってしまいますが、理想の上質な泡を作ることができます。
対して目が粗い泡立てネットは短時間で泡を作ることできるので、スピードを重視したい人はそちらを選ぶといいでしょう。
また、泡立てネットが2重、3重になっている多重構造もチェックしましょう。
こちらもネットを多く使用している分、他のものと比べると高価になってしまいますが、摩擦力が上がり、弾力のある上質な泡を作ることができます。
加えて、耐久性も高いのが特徴です。
泡立てネットの選び方③衛生的に使いたい場合はこれをチェック!
先ほどお伝えしたように、泡立てネットは保管方法も大事なポイントです。
とはいえ、洗面所や風呂場は雑菌が発生しやすく、水をよく切ってもカビが見られる場合もあり、保管場所や保管方法に頭を悩ませてしまうと思います。
そこで衛生面を重視したい人は、抗菌作用があることやリングがついていることをチェックしましょう。
抗菌作用がある
泡立てネットの種類によっては、素材に抗菌作用のある銀イオンを含んだものや、抗菌剤が施されているものがあります。
これらは肌に直接触れるものですが、人体に影響がなく安全なことが確認されています。また、防臭効果のある泡立てネットもあり、生乾きの嫌な臭いが発生しにくくなります。
リングが付いている
保管に便利なのが、リング付きの泡立てネットです。リングには指を入れて使います。リング付き泡立てネットは、
・吊り下げて保管でき、菌やカビの繁殖を防ぐ
・泡立てネットを床に落とさず、最後の泡までしっかりしぼりとることができる
といったメリットがあります。
このように、保管に便利な機能を兼ね備えた泡立てネットもありますが、肌トラブルを防ぐためには定期的に買い換えることが大切で、先述したようにその目安は3ヶ月です。
しかし、なかには環境負荷の大きい素材でできた泡立てネットを頻繁に買い換えるのは心苦しいと感じる方もいると思います。
そこで次に紹介するのが、サステナブルな観点からの泡立てネットの選び方です。
泡立てネットの選び方④サステナブル製品から選ぶ
まずはサステナブル製品とは何か、簡単に確認しましょう。
サステナブル製品とは?
サステナブル製品とは、日本語では持続可能な製品を意味し、環境・経済・社会の面で配慮された製品のことです。
サステナブル製品には以下のような特徴があります。
・オーガニックや天然素材で作られている
・繰り返し使うことができる
・動物実験を行わず、動物素材も使わない
・リサイクル素材で作られている
・遺伝子組み換えや成長ホルモンなどの材料を使用していない
・フェアトレード商品である
※フェアトレードとは
開発途上国の原料や製品を適正な価格で購入し、労働者の生活改善と自立を目指す公平・公正な貿易のこと
参考:フェアトレードとは?仕組みと商品を見極めるためのマークを簡単に説明!では泡立てネットのサステナブル製品にはどのような特徴があるのでしょうか。
ここで素材について注目しました。
泡立てネットの素材に注目しよう
多くの泡立てネットは、石油由来の素材であるポリエチレンやポリエステルから作られています。
どちらも泡立てネットとして問題なく使用できる素材ですが、サステナブル製品には該当しているとは言えません。その理由は、
・限りある資源を消費している
・製造過程や廃棄する際に二酸化炭素を排出する
・適切な処理をされずに自然界に流出すれば、分解されずに環境や生態系に
影響を与える
などが挙げられます。
対して、
・とうもろこし由来のポリ乳酸
・絹
・サイザル麻
といった、土に還る生分解性の性質を持つものはサステナブルと言えます。
さらには、化学肥料を使わないオーガニック素材であれば、
・生産者の健康を守る
・土壌に化学肥料が滲み出る土壌汚染の心配がない
といった理由で、より◎と言えます。
また、土壌を守ることができれば化学肥料が川に流れる水質汚染、最終的に海洋汚染につながる心配もなくなります。
ぜひ、泡立てネットの購入を検討されている方は、素材がサステナブルかどうかも選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょうか。
地球にも肌にも優しい泡立てネットおすすめ3選
ここまで泡立てネットについて詳しく見てきました。次からは具体的に、定番のネットタイプのものからボールタイプ、異なる天然素材を使用した3商品を紹介します。
ethicame オリジナル 泡立てネット
ネットタイプのエシカミーオリジナルデザインの泡立てネットです。
・吊り下げ用のオリジナルロゴ入りの紐つき
・袋状で石鹸を入れたまま保管できる
・とうもろこし由来のポリ乳酸からできた天然素材
といった特徴を持ち、特に注目すべき点は、サステナブル素材のポリ乳酸からできていること!
とうもろこし由来のポリ乳酸は生分解性に優れているので、土に還り、燃やしても有毒ガスが出ません。
土に埋めれば6ヶ月程で約80%分解、8~9か月程で完全に分解できます。
また、動物実験を行わない「Cruelty FREE」であることや、環境省が推奨している温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることを意味する「CO2 NEUTRAL」など多くの条件をクリアしています。
値段もお手頃なので、気軽に交換もできるのも嬉しいポイントです。
お気に入りの石鹸を入れて吊るしておくだけで、スタイリッシュな雰囲気にもなる優れもの。素材にも見た目にもこだわったエシカミーオリジナル泡立てネットは使い心地抜群ですよ。
中川政七商店 洗える絹の泡立てボール
出典:中川政七商店 洗える絹の泡立てボール
雑貨店として300年の歴史がある中川政七商店が販売する、洗える絹の泡立てボールです。商品名にもあるように「洗える絹」が特徴で、天然素材の絹が35%含まれています。
絹は肌触りがなめらかで抗菌作用があり、ポリ乳酸同様、土に還り地球に優しい素材と言えますが、水が大敵です。
しかしこの商品は、ポリ乳酸とかけ合わせたことで「洗える絹」を実現しました。さらには、天然素材でつくったカバーで化繊の泡立てボールでくるみ、泡立ちが良く肌あたりもやさしい二重構造になっています。
干す時はそのまま紐で吊るして、カバーを外すこともできます。コロッとしたフォルムもかわいらしいですよね。
>>商品はこちら
SUSTAINABLE.泡立てネット サイザル麻石鹸バッグ
出典:SUSTAINABLE.泡立てネットサイザル麻石鹸バッグ
またサイザル麻は丈夫で耐久性がある利点も。泡立てネットだけでなく、ボディタオルや石鹸入れとしても多岐にわたり長く使用することができます。
>>商品はこちら
SUSTAINABLE.泡立てネット サイザル麻石鹸バッグ ¥550(税込)
この機会にぜひ検討してみてくださいね。
お気に入りの泡立てネットで美肌を手に入れよう
ここまで泡立てネットの使い方から選び方、そしておすすめ3選を紹介しました。
自分のこだわりやライフスタイルに合わせて、お気に入りの泡立てネットを見つけて、泡洗顔で美肌を手に入れましょう。
同時に地球の未来にも目を向けて、サステナブル製品の泡立てネットを取り入れてみるのもおすすめです。美しい地球で豊かに生活し続けていくことを目指して、一人一人が少しずつできることから始めていきましょう。