サスティナブルな社会にプラスとなる企業や商品の選び方とは

サスティナブルな社会にプラスとなる企業や商品の選び方とは

サスティナブルな社会とは


「サスティナブル、という言葉を聞いたことはあるけれど、どんな意味を持つのかよくわからない」という方も多いのではないでしょうか?

サスティナブルとは「持続可能な状態」という意味を持つ言葉です。「維持させる」という意味の「sustain」に可能を意味する「able」を付けて作られています。

中でも、地球環境に対して使われることが多く、「サスティナブル=地球環境が持続可能な状態」というニュアンスが含まれています。



つまり、「サスティナブルな社会」とは「サスティナブル=地球環境が持続可能な状態」な「社会」という意味になります。「人々の活動が自然環境や地球資源に悪影響を与えずに、地球と共存できる社会」ともいえるでしょう。

では、サスティナブルな社会の実現には何をすべきなのでしょうか?まずは、大事なポイントを3つご説明します。

地球の健康状態から見るサスティナブルな社会


1つ目の大事なポイントは「地球」視点でサスティナブルな社会を考えることです。

国連環境計画事務局長代行であるジョイス・ムスヤ氏は「残念ながら、地球の健康状態は良くない。」「温暖化が進み、多くの生物種が絶滅し、天然資源は浪費され、生態系の多くがストレスの下におかれている。

プラスチックによる海洋汚染も深刻である。」と指摘しています。参考元:Sankei Biz



地球はとても不健康な状態なのです。

このまま地球環境が悪化していけば、私たち人間は今のような生活を続けるどころか、生きていくことも難しくなります。地球の健康状態が悪化するとは具体的にどんな状態で、私たちの生活にどのような影響を与えるのでしょうか?

森の減少や生物種の絶滅




国連環境計画の資料「第 6 次地球環境概況(GEO-6)」によると、1970年から2014年までの間に、世界の脊椎動物種の個体数は平均60%減少したとされています。参考元:国連環境計画



また森林も失われ続けており、環境省のレポートによると豊かな生物多様性を擁する熱帯では、2010年から2015年までの間に、3,200万ヘクタールもの原生林や二次林が失われました。参考元:環境省



森が減少し、生物種が絶滅して生物多様性が失われていくとどうなるのでしょうか?

生物多様性は、気候を調整し、空気や水をきれいにし、土壌の質を保ってくれます。

気候が大きく変わり、きれいな空気や水、質の良い土壌がなければ、私たちの暮らしは保たれません。

また農業を行うにも、蜜蜂などの生き物がいなくては花粉を運ぶことができず、作物を育てることはできないのです。

これまでのような社会生活を人間が続けていくには、森と生物種の減少を食い止め、生物多様性に富んだ地球を続けていくことが大切なのです。

地球の平均気温の上昇やオゾン層の破壊


人間が活動することによって排出される成分は、地球の大気を変え続け、大気汚染や気候変動、オゾン層の破壊などを引き起こします。

1880年以降、世界の平均表面温度は約0.8℃であったものが1.2℃上昇しているとされています。参考元:国連環境計画 

気候変動によって、世界中で水不足や干ばつが起き、それによって食糧不足が引き起こされます。



また氷河や雪が溶けてしまうことで、河川の氾濫や水不足も起こります。海面水位は上昇し、海水温の変化や海洋の酸性化が進んでいるのです。

この影響を大きく受けているのがサンゴ礁です。

海水温が上昇することにより多くのサンゴが白化し、サンゴ礁が消失しています。

平均気温が上昇し、気候変動が起これば、今まで私たちが営んでいた社会生活を続けることはできません。

食料や清潔な水といった、私たちが生きていくのに欠かせないものが不足してしまうのです。

地球の健康状態を保つことが、この社会を持続させるためにとても大切なのです。

企業の活動から見るサスティナブルな社会




サスティナブルな社会の実現に向けて、大事な2つ目のポイントは「企業」視点を持つことです。

先ほど紹介した森林の減少や生物種の絶滅、オゾン層の破壊などは、人間活動の影響が大きいとされています。

私たち人間がものを作り、それを運び、消費していく、その一連の流れが環境へ大きな変化をもたらしているのです。

環境への負荷を減らし、サスティナブルな社会を実現するには、人間活動の在り方を見直す必要があります。

その中で大きな役割を持つのが「企業」です。現代の社会において、企業は政府と同様、大きな役割を担っています。企業の視点を見直すことが、サスティナブルな社会実現には欠かせないのです。

サスティナブルな社会に貢献する企業活動とは


サスティナブルな社会に貢献する企業活動として挙げられるものを見ていきましょう。

例えば製品を製造し、それを使用され、廃棄されるまでの中で排出される温室効果ガスを半減させることは、大きな貢献となります。



また使用する原料をフェアトレードや、オーガニックで環境負荷が少ないものに変えることも、企業としてできる取り組みです。

製品表示に二酸化炭素排出量を表示する企業もあります。

その一例として、あるハンバーガーショップが行った取り組みを見てみましょう。



このショップでは、ハンバーガーの表示にバーガーが作られるまでに排出した二酸化炭素量を表示しました。

この取り組みにより、消費者が購入する時、味や値段だけでなく、二酸化炭素排出量を基準として選ぶことが出来るのです。

その他にも容器に使われるプラスチックを減らす、紙など環境負荷が低いものに変える、リサイクルできる素材を使うなど、様々な企業で、様々な取り組みが行われています。

企業活動を止める、減らすのではなく、企業活動とサスティナブルな社会への取り組みを合わせて行うことができるのが、サスティナブルな社会に貢献する企業活動なのです。

サスティナブルな社会にマイナスを及ぼす企業活動とは


資源を大量に消費して生産した製品を、大量に廃棄する企業活動はサスティナブルな社会と反しています。

例えば服飾では、ファストファッションが台頭し、安く気軽に服やアクセサリーが買えるようになりました。

しかし流行が変わったといって、ワンシーズンで使い捨てられていく衣服の量も増えています。

2016年の経済産業省の調査では、日本で廃棄される衣料品は年間100万トン、枚数でいうと30億着になるのです。

参考元:日本経済新聞



また一部の高級ブランドでは、ブランド価値の低下を防ぐため、売れ残りを廃棄処分していたことが問題になりました。

食品廃棄物もサスティナブルな社会にマイナスを及ぼします。

平成31年の農林水産省に発表によれば、日本全体の食品廃棄量は約1,561万トンです。

そのうち「本来食べられるのに廃棄される食品」であるフードロスは643万トンになります。参考元:食品廃棄物の利用状況等(平成28年度推計)<概念図> 



例えば節分の恵方巻やクリスマスのケーキなど、季節性の高い食品を大量に生産し、売れ残りを大量に廃棄する。これもサスティナブルな社会にマイナスな企業活動なのです。

個人の消費活動から見るサスティナブルな社会




サスティナブルな社会の実現に向けて、大事な3つ目のポイントは「個人の消費活動」からサスティナブルな社会を考えることです。 サスティナブルな社会を実現していくには企業だけでなく、私たち一人一人の個人の消費活動も変える必要があるのです。

サスティナブルな社会に貢献する個人の消費活動とは


購入するものの選び方を工夫することで、サスティナブルな社会に貢献する個人の消費活動は実現できます。

例えば食べ物を購入する時、自然環境の維持や保全に考慮して作られた食品を選ぶこと。

そして、それを無駄なく食べきることもサスティナブルな社会への貢献となります。

使い捨てのプラスチック容器を使わずに、マイタンブラーやエコバッグを持ち歩くこともよいでしょう。



流行を追いかけて次々に服を購入し、廃棄するのではなく、長く着られるものを選んで使い続けることもサスティナブルな消費活動です。



・購入する前に必要かどうか考える

・なるべく環境に負荷がかからないものを選ぶ




この2つを意識するだけで、サスティナブルな社会に貢献できる個人の消費活動は実現できます。

小さな違いであっても、毎日積み重ねていくことで大きな違いとなるでしょう。

サスティナブルな社会にマイナスを及ぼす個人の消費活動とは




サスティナブルな社会にマイナスを及ぼす個人の消費活動とは、必要でないものも大量に消費し、大量に廃棄していくような活動のことです。

例えば安売りしているからと、食べきれない量の食物を購入し、消費期限が切れたからと廃棄してしまうような行いは、サスティナブルな社会に反しています。



最近多く耳にする「インスタ映え」ですが、見た目だけを重視して食べきれない量のものを注文し、写真だけ撮影して捨ててしまう、といった行動もサスティナブルな社会にとってマイナスです。



服やアクセサリーも大量に購入し、ワンシーズンで廃棄していくような使い捨てスタイルもマイナスとなります。

価格や見た目、流行ばかりを気にしてしまい、本当に必要か、長く使えるか、といった視点を持たない消費活動は、サスティナブルな社会には反しているのです。

サスティナブルな社会を実現するために


サスティナブルな社会を実現するためには、どのような行動が必要となるのでしょうか?

政府や大企業の大きな行動を変えることは確かに効果的です。

しかしそれらを動かすには、私たち一人一人のマインドや行動を変化させることが大切となります。

サスティナブルな社会を実現するためにできることについて考えてみましょう。

SDGsを意識して生活する




サスティナブルな社会を実現するために、まず行いたいのがSDGsを意識して生活することです。

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標のことです。

17のゴール、169のターゲットから構成されており、日本でも積極的に取り組んでいます。参考元:外務省



<17のゴール>

  1. 貧困をなくそう

  2. 飢餓をゼロに

  3. すべての人に健康と福祉を

  4. 質の高い教育をみんなに

  5. ジェンダー平等を実現しよう

  6. 安全な水とトイレを世界中に

  7. エネルギーをみんなにそしてクリーンに

  8. 働きがいも経済成長も

  9. 産業と技術革新の基盤をつくろう

  10. 人や国の不平等をなくそう

  11. 住み続けられるまちづくりを

  12. つくる責任つかう責任

  13. 気候変動に具体的な対策を

  14. 海の豊かさを守ろう

  15. 陸の豊かさも守ろう

  16. 平和と公正をすべての人に

  17. パートナーシップで目標を達成しよう


この17のゴールは、世界が今抱えている問題です。これらを意識して生活することで、問題を解決し、社会を持続させることにつながっていくのです。


企業の見方や物の買い方を変える


サスティナブルな社会を実現するために私たちができることとしてもうひとつ挙げられるのが、企業の見方や物の買い方を変えるということです。

なにか欲しいものがあった時、なるべく環境に配慮している企業のもの、プラスチック容器を使わないもの、環境負荷が低い原材料を使っているものを選んで購入してみましょう。



サスティナブルである商品が、そうでない商品よりも売れるようになれば、おのずとサスティナブルな商品が増えていきます。

その商品を選んでいいのかわからない場合は、企業に問い合わせしてみるのも消費者としてできる行動です。

フェアトレードであるか、二酸化炭素排出量に配慮しているか、など気になる点を問い合わせしてみます。

一人の声は小さくても、何十人、何百人と様々な企業へ声が届くことで力になります。 企業側も「サスティナブルであること」がこれからの社会で企業として生き残っていく上で大切だと気づいてくれるでしょう。

例えばシャンプーから変えてみよう!




私たち一人一人ができるサスティナブルな社会を実現できる取り組みのひとつとして、シャンプーを変えてみるというものがあります。

ドラッグストアなどで見かけるシャンプーの多くは、プラスチック製の容器に入っています。

使い終わったシャンプーのボトルは、捨てられてしまいます。



しかし、プラスチック容器がリサイクルされるのはほんのわずかです。

適切に処分されないプラスチックは海に流出し、小さなかけら、マイクロプラスチックになるのです。



マイクロプラスチックは海の生き物たちの体に溜まり、悪影響を及ぼしていると世界中で研究が進んでいます。

プラスチックボトルを使ったシャンプーを止めて、分解できるパッケージに包まれたバータイプのシャンプーに変えるだけで、サスティナブルな社会実現へとつながっていくのです。 地球環境を考えたシャンプー選び 地球環境を考えてシャンプーを選ぶのなら、まずはシャンプーの容器を見てください。

液体タイプのシャンプーは、プラスチックのボトルに入れられて売られています。

プラスチックは手軽で耐久性が高く、安価であるため、大量に使われて使い捨てされているのです。



廃棄後、きちんと処理されなかったプラスチックは、河川から海へと流れ込みます。すでに世界の海には合計で1億5,000万トンものプラスックゴミが存在していると推測されるのです。参考元:oceanconservancy



この大量なプラスチックごみは、海の生態系に甚大な影響を与えています。

プラスチック容器でない、バータイプのシャンプーを選ぶことは、地球環境を考えた行動になるのです。

シャンプー自体の原材料もチェックしてください。生分解性が高く、生産する時もサスティナブルであれば、より地球環境に優しいアイテムとなります。

サスティナブルな社会の実現に貢献するエティーク




エティークは、ビューティープロダクツが環境へ与える問題に着目して2012年、ニュージーランドで設立されたブランドです。

シャンプーに求められる洗浄力や、洗い上がりの髪のなめらかさ、髪の潤いなどを濃縮したバーにすることで、プラスチックボトルを使わないことを実現しています。



プラスチックボトルや環境に悪い化学物質は使わず、肌や髪に良いものだけを届けるために作られています。

石けんとは違い、ココナッツオイルやカカオバターといった髪や頭皮に必要な美容液成分と必要最小限の洗浄成分が濃縮されたバーですから、使用感も洗い上がりも満足できる仕上がりです。



ひとつのバーでシャンプーボトル3本分に相当し、商品輸送で排出する二酸化炭素も削減できます。

他にもパーム油不使用、動物実験なし、パッケージのすべてを生分解性にすることで、環境にも動物にも配慮しているのです。

まとめ




サスティナブルな社会を実現させるために、私たちが消費者としてできる企業や商品の選び方について紹介しました。 サスティナブルな社会とは、地球環境に配慮しながら人間が活動していくことで実現できます。

そのためには、消費者一人一人がサスティナブルな商品を選び、使い切っていくことが大切なのです。

小さな行動であっても積み重ねていくことで、社会は大きく変化します。



まずは身近なシャンプーから変えてみるだけでよいのです。未来の地球のために、自分が出来ることを選んでみてはいかがでしょうか。

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