今回は、フィンランド発祥のサステナブルアパレルブランド「Pure Waste(ピュアウェイスト)」を日本で取り扱っている、株式会社三栄コーポレーションの新井未来乃さんにお話をお伺いしました。
◆プロフィール
新井 未来乃(あらいみくの)
茨城県古河市出身。1988年生まれの33歳。株式会社三栄コーポレーション服飾雑貨部所属。MD。2020年よりフィンランドのリサイクルアパレルブランド「Pure Waste」の日本販売店業務を担当。同年にはフィンランド、ドイツ、オランダを訪問。サステナブルな欧州の暮らし方を学ぶ。
100%リサイクル素材を使ったアパレルブランド Pure Waste(ピュア ウェイスト)
---新井さん、今日はよろしくお願いします!早速ですが、Pure Waste(ピュアウェイスト)について教えてください。
新井 Pure Wasteは、フィンランド発祥のアパレルブランドで、100%リサイクルされた素材を使用していることが特徴です。
---100%リサイクルされている素材とは、具体的にどのようなものでしょうか。
新井 素材として利用するのは、2種類のリサイクル素材です。一つは、他のアパレルメーカーの生産工程で余った布(コットン)の端材を集めて繊維にしたものです。もう一つは、ペットボトルをリサイクルして作られたポリエステルです。
—詳しい製造工程を教えてください。
新井 まず、回収されたコットンの端材は色ごとに分けられ、繊維に戻されます。その繊維に、ペットボトルをリサイクルしてできたポリエステルを混ぜ込み、強度を高めていきます。このリサイクル繊維を糸にし、編み・織りの工程を経て、生地が完成します。それを元にPure Wasteの洋服が作られています。
一着で2700ℓの節水
—洋服の繊維自体がリサイクルされていてサステナブルなんですね。他にも製造工程の節水にも力を入れているブランドだと伺いました。
新井 はい。染色工程がないことで節水に貢献しています。一般的に洋服の生産は、染色工程で多くの水が使用され、環境負荷がかかるものです。例えば一枚のTシャツを染色するには2700ℓの水が必要です。
ーそんなにたくさんの水が使われているんですね。
新井 そうなんです。対してPure Wasteは、端材が既に染色されているため、新たに染める必要がありません。これにより、2,700ℓの水を丸々節約できるんです。
こうして作られた製品には以下の写真のように、一目で節水量が分かるプリントを施しています。
—染色工程がないだけで、Tシャツ一着で2,700ℓもの節水になるとは衝撃です。
新井 他にもスウェットのトップスは5,900ℓ、ボトムスは2,500ℓとプリントを見れば分かるので、節水への貢献を実感できると思います。
「リサイクル素材」のイメージを覆す、やさしい肌触りと手に取りやすい価格設定
—ここからは、実際にPure Waste(ピュア ウェイスト)の服を着てみたいと考えている方に向けたお話を聞かせてください。
Tシャツの他に、スウェットやパンツなど全てのアイテムが100%リサイクル素材で作られているということですが、実際の着心地について教えてください。
新井 とても肌ざわりがなめらかなのが特徴です。
100%リサイクル素材というと、一般的に質感や着心地が不安というお声もあります。しかし、リサイクルポリエステルを混合すると生地自体の強度が高まることに加え、肌触りが良くなるのです。
イベントやポップアップストアで実際にPure Wasteの服に袖を通されたお客様は、肌触りのなめらかさに驚き、お買い上げ頂くことも多数あります。
—着心地のよさが購入の決め手となる場合も多いのですね。
新井 そうですね。私自身も肌触りのよさは非常に気に入っているポイントです。Tシャツはある程度厚みがあり、触るとしっとり滑らかな質感ですし、スウェット類は裏起毛になっていてふわふわしています。ルームウェアやパジャマとしてリラックスタイムにも着ていただきたいですね。
Tシャツ1枚3,520円 気軽に手に取りやすい価格設定
—ここまでこだわりがあると価格も気になるところですが、Tシャツ1枚3520円と、一般的なブランドのTシャツとほぼ変わらない価格で、気軽に手に取りやすいですね。
新井 ありがとうございます。サステナブルやリサイクルというと「値段が高い」というイメージをお持ちの方も多いですよね。
サステナブルな製品は、製造に手間がかかっていたり、高い技術を要したりするため、その分コストがかかることも事実です。
しかし、Pure Wasteの設立メンバーは「一人でも多くの人に T シャツを着てもらい、気軽にサステナブルを楽しんでもらいたい」という想いがあります。
そのため、必要以上の利益を取らないという方針で価格を設定し、なるべくコストを抑える生産体制を整えるために尽力しました。
—どのような生産体制なのか教えてください。
新井 原価が抑えられるインドの生産工場と協力しています。もちろん、インドの生産工場はBSCI※などの国際認証がされている監査をクリアしており、従業員の安全かつ公正な労働環境を守っています。
※BSCI(Business Social Compliance Initiative)とは
ブリュッセルに本拠を置くNPO法人、amfori(アムフォリ)が行う監査による国際認証制度。労働環境の安全性や公正性が見られる。(差別の禁止・公正な報酬・適切な労働時間・児童労働の禁止・環境保全・倫理的なビジネス行動等)
ジェンダーレスなデザインとサイズ展開で、パートナーとシェアして楽しむ
—Pure Waste(ピュアウェイスト)の服を、パートナーや家族でシェアする方も多いと聞きました。
新井 フィット感が大切なTシャツなどを除き、サイズやデザインが男女兼用になっているのでシェアに最適です。性別や年齢にとらわれず幅広い方に着用して頂いております。
サイズは、ブランド発祥の地であるフィンランドが基準となっており、一般的な日本サイズよりも大きく作られています。
そのため、男女共に普段より1〜2サイズダウンしたものを選択していただけるとちょうどいいかと思います。詳しくは購入する商品のサイズ表を参考にしてみてくださいね。
あえて大きめサイズで、おしゃれに着こなす!新井さんおすすめスタイリング術
—ジェンダーレスなデザインやサイズ展開に非常に魅力を感じます。ちなみに、カップルや家族とシェアするとサイズの差が気になりますが、皆さんどのように選んでいるのですか?
新井 あえてサイズが大きいものを選び、着こなしを工夫しておしゃれを楽しんでいる方が多い印象です。
—どのように着こなしているのか気になります!
新井 私の場合、普段着ているMサイズを選ぶと、裾や袖元にだいぶ余裕ができます。
それを活かして、スウェットの裾部分を内側に二回折って弛ませ、今流行りの短めの裾にしています。また、長い袖元もすこし上にあげて、くしゅくしゅとさせることで手元が綺麗に見えるんです。
新井 また、色のバランスも考えると、さらにスタイリッシュに見せられます。スウェットが生成り(ナチュラル)なら、下のボトムスの色を黒にすればバランスもとれますし、きれいめに着こなしたい場合は、あえて生成りのワントーンにするのも良いかもしれません。
—細かいサイズ感を気にしなくても、着こなしや組み合わせる色次第でおしゃれに見せられるんですね。これならサイズの違うパートナーとシェアして楽しめそうです!
Pure wasteの服で、気軽にサステナブルを楽しむ気持ちを体験して

—最後に、新井さんからメッセージをお願いします。
新井 Pure Waste(ピュアウェイスト)の服を、ぜひ気軽に手に取ってみてください。
今、サステナブルやエシカルに興味があるけど実際にどうしたらいいのか分からず迷っている方や、環境を考えるなら生活の全てを変えなければ、と完璧に考えている方も多いはずです。
しかし、サステナブルは身近なものを少し変えるだけで実現できますし、一つだけ行動してみよう!という気軽な気持ちで取り組むことが大切だと思っています。
Pure Wasteには、「一枚の T シャツをPure Waste に変えるだけで世界は少しだけ良くなる。」と掲げられていますが、これからも服を通して「気軽にサステナブルを楽しむ気持ち」をたくさんの人に伝えていきたいですね。
—本日は貴重なお話ありがとうございました。 Pure Waste (ピュアウェイスト)は本サイト、ethicameでも取り扱っております。気になる方は、 Pure Waste商品ページも合わせてご覧ください。
Pure Waste (ピュアウェイスト)
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