「手軽に使えてごみも少ない」「液体よりも長持ちする気がする」とじわじわと人気を集めているのが、固形コンディショナーとシャンプーです。天然由来成分が多く含まれているアイテムも多く、髪や頭皮への負担が少ないところも魅力の1つといわれています。
今回は、固形のコンディショナーに注目し、使い方やメリット・デメリット、おすすめ7選、よくある質問などをまとめました。固形コンディショナーの魅力を知りたい方、固形のヘアケアアイテムが気になっている方、サステナブルな取り組みをはじめたい方、他のブランドを試してみたい方はぜひチェックしてください!
固形コンディショナーとは
固形コンディショナーは、髪の表面をコーティングして滑らかにする固形状のヘアケアアイテムです。液体状のコンディショナーと役割は同じで、パサつきを抑え、髪をまとまりやすくしなやかに整えてくれます。固形シャンプーと同じブランドでそろえると相性良く使えます。
リンスやトリートメントとの違い
シャンプーの後に使うヘアケアアイテムは、コンディショナーの他に、リンスやトリートメントもあります。どれも似ていて、違いが分かりにくいかもしれません。一般的には、リンスとコンディショナーは同じ髪の表面をコーティングするアイテムです。そしてコンディショナーは、これにプラスして保湿する役割があります。
一方、トリートメントは、髪の内部に浸透してダメージを補修するアイテムです。このように、それぞれには髪の保護や保湿、補修といった違いがあります。固形のアイテムでは、トリートメントよりもコンディショナーが多く販売されています。
固形コンディショナーの使い方
「固形コンディショナーはどうやって使うの?」と疑問に思う方もいると思います。メーカーやブランドによって違いがある場合もありますが、一般的な方法をご紹介しましょう。使い方はとても簡単です。
ステップ1:固形コンディショナーを髪に塗布する
シャンプー後のぬれた髪に、固形コンディショナーを滑らせるようにして塗布します。このとき、髪の根元ではなく、毛先を中心に滑らせるようにします。
ステップ2:固形コンディショナーを髪になじませる
固形コンディショナーを塗布したら、手で優しく髪になじませまるか、数分おきます。
ステップ3:固形コンディショナーを十分に洗い流す
固形コンディショナーが髪になじんだら、丁寧に洗い流します。
使ってみたら意外に簡単だったという声もあります。製品によって最適な使い方があるので、詳しいことは購入したアイテムの説明を確認すると良いでしょう。
固形コンディショナーのメリット
固形コンディショナーのメリットは、固形シャンプーのメリットをそのまま当てはめることができます。大きな4つのポイントをチェックしていきましょう。
髪や頭皮への負担が少ない
固形コンディショナーは、天然由来の成分から作られているアイテムが多く、髪や頭皮への負担が少ないことが特長です。さらに、液体コンディショナーに比べて水分が少なく、細菌の影響を受けにくいのもポイントです。そのため、合成保存料の配合が少ないアイテムも多くあります。原材料にこだわりのある方や、刺激の強い成分が苦手という方も、自分に合うアイテムを見つけやすいでしょう。
長持ちしてコスパも良い
固形コンディショナーは液体コンディショナーと違い、水分がほとんど含まれていません。その分、コンディショナーの成分が凝縮されています。つまり液体コンディショナーよりも使用量が少なく済むため、同じ量ならより長持ちしコスパ良く使えるのがメリットです。
地球に優しくサステナブルである
固形コンディショナーは、液体コンディショナーの容器として使用されるプラスチックボトルは必要ありません。石油から作られるプラスチックは、自然に還らない環境に負担をかける素材として、世界的に使用を減らす動きがあります。固形コンディショナーは、固形という形状を活かして、紙などのパッケージで代替できます。地球に優しく、サステナブルなアイテムなのです。
固形コンディショナーのデメリット
固形コンディショナーにはメリットがある一方で、デメリットもあります。
保管状況によっては溶けやすい
固形コンディショナーは、高温になったり湿気が高くなったりすると溶けやすい性質があります。そのため、ぬらし過ぎないことのほかに、使用後はしっかり水を切る、バスルームの外に出して通気の良い場所で保管する、といった注意が必要です。効率良く水を切ることのできるソープディッシュを使用すると良いでしょう。
初めは適量が分かりにくい
これまで液体コンディショナーを使用してきたなら、自分の髪の適量は何となく分かるという方も多いのではないでしょうか。一方で固形コンディショナーが初めての場合、どのくらい塗布したら良いか迷うかもしれません。基本的には、製品に書かれた使用量を参考にしましょう。ちなみに編集部内では、思ったよりも塗布しなくてOKという声が上がっています。
おすすめの固形コンディショナー7選
固形コンディショナーを使ったことがないと、「どのようなブランドがあるのか分からない」という方もいるのではないでしょうか。ここでは初めて使う方をはじめ、これまで使ったことがあるけれど別のブランドを試してみたいという方にもおすすめする固形コンディショナー7選をご紹介します。
1.エティーク|コンディショナー バー
エティークは、ニュージーランドで誕生した世界初の固形シャンプー・コンディショナーのブランドです。髪の悩みに合わせた豊富な種類の固形シャンプー・コンディショナーを展開しています。
コンディショナーバーは、「ノーマルヘア」「ダメージヘア」「スーパードライヘア」「カールヘア」やコンディショナーでは珍しい「紫コンディショナー」などのラインアップがそろっています。固形シャンプーと専用のソープディッシュのセットがあるので、保管方法に頭を悩ませることなくすぐに使用できるのもうれしいですね。
色や香りの種類もさまざまあるので、お気に入りを選べば癒やしのバスタイムを楽しめます。同ブランドは、「サステナブルコスメアワード2023」で3部門を受賞している注目のアイテムです。この機会にぜひ手に取ってみてください。
エティーク|コンディショナー バー 60gより 通常価格:1,756円(税込)より
2.ecostore|ナリッシングコンディショナーバー
(引用元:【ecostore】ナリッシングコンディショナーバー |エコストア|まるごとやさしい毎日へ。自然由来の心地よさでくらしをととのえるプレミアムデイリーケアブランド「エコストア」)
ecostore(エコストア)は、自然由来の原料や製造工程などにこだわったアイテムを展開するニュージーランドで生まれたブランドです。ヘアケアアイテムのほか、洗濯用洗剤や食器用洗剤なども提供しています。
ナリッシングコンディショナーバーは、チアオイル・ココナッツオイル*を配合。滑らかで健康的な潤いとツヤのある髪に仕上げてくれます。*サルビアヒスパニカ種子油・ヤシ油
香りは甘いトロピカルなココナッツ。ツヤツヤ髪を目指したい、そんな方におすすめです。
ecostore|ナリッシングコンディショナーバー 80g 通常価格:1,870円(税込)
3.ロゴナ|ソリッド ヘアコンディショナー
(引用元:ソリッド ヘアコンディショナー<ヘンプ&エルダーフラワー> | 【ロゴナ】日本公式ブランドサイト)
ロゴナは、自然から生まれた最高の化粧品をすべての人に届けたいという思いから生まれたナチュラルコスメのパイオニアです。ヘアケアのほか、スキンケアやボディケアアイテムを展開しています。
ソリッド ヘアコンディショナーは、ヘンプ種子オイルとエルダーフラワーエキスを配合。髪をケアしながら集中的に潤いを与え、くしどおりの良い髪に整えます。
繊細なフローラルとナチュラルなハーブの2種類の香りがあります。ロゴナ|ソリッド シャンプーとセットで使用するのが最適です。
ロゴナ|ソリッド ヘアコンディショナー 60g 通常価格:2,640円(税込)
4.re:tone|コンディショナーバー
(引用元:コンディショナーバー | 石鹸工房コクーン)
re:toneは、肌本来の力を引き出して、ケアアイテムの必要のない「自立肌」を目指す石鹸工房COCOON(コクーン)のブランドです。固形コンディショナーのほか、石けんやオイル、化粧水などのアイテムも展開しています。
コンディショナーバーは、天然由来の美髪成分を配合。乱れたキューティクルを整えて、毛先まで滑らかにします。紫外線や乾燥ストレスもケアするレシピで、さらふわ髪に導きます。
爽やかなグリーンとみずみずしいシトラスの香り。市販のヘアケア剤で肌荒れやニキビができやすい方にもおすすめです。
re:tone|コンディショナーバー 75g 通常価格:2.200円(税込)
5.NP|キューブ コンディショナー
NP(Naturas Psychos Product:ナチュラルサイコス)は、天然素材に一貫したこだわりを持ち、各種のナチュラル製品を製造販売するブランドです。ヘアケア製品のほか、エッセンシャルオイルやフェイスケア、ボディケアアイテムなどもあります。
キューブ コンディショナーは、日本人の髪に優しい独自の処方のコンディショナー。「MOIST(しっとり)」と「SMOOTH(さらさら)」の2つの種類から選べます。キューティクル補修成分・保湿成分・さらさら成分を配合し、使った日から美しく自然でまとまる髪に仕上げます。
天然精油100%から香るミルクティーのような甘い香り。こだわりの成分や天然精油100%の香りを楽しみたい方にいかがでしょうか。
NP|キューブ コンディショナー MOIST (しっとり)/SMOOTH (さらさら) 110g 通常価格2,420円(税込)
6.LUSH|ザ ゴールデン キャップ
(引用元:ザ ゴールデン キャップ プレストコンディショニングバー | LUSH)
LUSH(ラッシュ)は、フレッシュでオーガニックな野菜やフルーツを使ったハンドメイド商品を製造するイギリスのブランドです。ヘアケアのほか、スキンケアやバスアイテム、フレグランスなどを展開しています。
ザ ゴールデン キャップは、なんとヴィーガンスタウト(ヴィーガン仕様の黒ビール)に含まれる麦芽と酵母を配合したコンディショナーです。髪にハリとコシを与えて、乱れたキューティクルをきれいに整えます。
ミルクとバニラの甘い香り。個性的なアイテムを使ってみたい方や、ビール由来原料のヘアケアに興味のある方は、挑戦してみてはいかがでしょうか。
LUSH|ザ ゴールデン キャップ 65g 通常価格:1.800円(税込)
7.【ブリーチやカラーをした髪に】エティーク|コンディショナー バー トーンイットダウン
エティーク|コンディショナー バー トーンイットダウンは、ブリーチやアッシュ系カラー、ミルクティーカラーなどの髪専用の固形コンディショナーです。おすすめの最初に登場したブランド「エティーク」から展開されています。
実は、ブリーチやハイカラーヘア用の固形コンディショナーは数が少なく、選択肢もほとんどないのが実情です。ムラサキシャンプーを愛用している方やブリーチ・ハイカラーの方には、コンディショナー バー トーンイットダウンをおすすめします。
同シリーズで紫色の固形シャンプーもあるので、セットで使用できます。香りはジャスミン&バニラ。髪に潤いを与えて柔らかく滑らかな髪へと導きます。
エティーク|コンディショナー バー トーンイットダウン 60g 通常価格:2,310円(税込)
固形コンディショナーに関してよくある疑問
最後に、固形コンディショナーに関してよくある疑問をまとめました。気になることがあれば、参考にしてください。
固形コンディショナーの使用後にリンスは不要?
一般的には、固形コンディショナーの使用後にリンスは不要です。冒頭でお伝えしたように、コンディショナーとリンスは髪の表面をコーティングするという同じ機能があります。両方使用すると、二重にケアすることになります。ただし、使用してはいけないということはありません。固形コンディショナーとの相性を考えて使用することも可能です。
固形コンディショナーは手作りできる?
固形コンディショナーは手作りできます。レシピは、ネットを検索して探すことができます。材料はワックスやオイル、植物性バターなどで、ネット通販でも手に入ります。自分の好きな材料を選んで手作りすると、愛着も湧きそうですね。
固形コンディショナーの保管方法は?
固形コンディショナーは、高温になったり湿気が高くなったりすると溶けやすい性質があるとお伝えしました。そのため保管は、ソープディッシュなどの水はけのよい容器に入れ、バスルームから出して通気性の良い場所に置くと良いでしょう。
固形コンディショナーがすぐ溶けないようにするためには?
固形コンディショナーがすぐ溶けないようにするためには、お湯や水にぬらし過ぎないことです。必要以上にぬらしてしまうと、高温や湿気に弱い固形コンディショナーが早く減ってしまう原因になります。
まとめ
固形コンディショナーの使い方やメリット・デメリット、おすすめ7選をご紹介しました。使ってみたいと思う固形コンディショナーは見つかりましたか?初めて使うなら、同シリーズの固形シャンプーと一緒に使うのがおすすめです。プラスチックボトルを卒業して、バスルームからサステナブルをはじめてみませんか。