世界中で課題となっている「ゴミ問題」。埋立地の不足、埋立地から発生する温室効果ガスによる地球温暖化、海洋汚染、プラスチックゴミ問題などさまざまな問題を引き起こしています。
私が住むニュージーランドでは、 毎年1,550万トンものゴミが捨てられています。
プラスチックが世界的に問題となっているのも、次々に生産し、捨てていることで大量のゴミを生み出しているからです。世界では毎年3億トンのプラスチックが生産され、そのうちの50%は一度しか使用されないと言われています。
そこでこの記事では、生活の中でゴミを減らす5つの方法を見ていきましょう。
ゼロ・ウェイストの生活を心がける
ゴミをまったく出さない生活は難しいことですが、達成できないことではありません。まずは、完璧にゴミをなくそうとするのではなく、一つでもゴミ箱に捨てるものを減らそうという意識で生活しましょう。
今使っているものをゴミの出ない代用品と交換し、それを使い続けることが大切です。例えば、ラップではなく繰り返し使える容器で食品を保存するなどです。日々、地球に優しい代替品を選ぶことを心がけましょう。
植物性の食事を選択する
野菜は、肉や魚、加工品など他の食品と比較してパッケージのプラスチック量が少ないため、環境負荷が少ないことが特徴です。
さらに、食べられない部分(玉ねぎの皮や果物の種など)は堆肥化し、土に還すことができます。
コンポストを使用してみる
自宅で出た生ゴミはコンポストを利用して堆肥化しましょう。
埋め立てられる廃棄物の50%は生ゴミです。さらに、埋め立てられると二酸化炭素の84倍もの影響がある温室効果ガスであるメタンガスが排出されます。
コンポストを使用すれば、微生物が生ゴミを分解して、酸素や窒素などの成分に変えてくれます。大幅にゴミを削減できる上に、地球温暖化の原因となっているメタンガスも排出することもありません。
プレゼントには、体験や手作りの物を選ぶ
プレゼントを贈る場合は、相手が本当に使うものや旅行など体験できるもの・手作りのものを選んでみましょう。また、どのように贈るかも考えてみてください。
ギフトカードを梱包し、宅配便で送る代わりに、電子ギフトカードを送ることはできないでしょうか。
さらに、もし誰かがあなたにプレゼントを贈ろうとしているのなら、自然の木のようなサステナブルなものが欲しいと伝えましょう。自分で植えるか、それほど環境に詳しくない場合は、Trees That Countなど代わりに木を植えてくれる団体を利用しましょう。
デジタル化しよう!
ニュージーランドのレターボックス(ポスト)は、一台につき平均して30kg相当の郵便物でいっぱいになっているそうです。これは、約30万本の木に相当する紙です。
紙で受け取るのではなく、銀行明細書やクレジットカードの請求書などはオンライン上で確認できるシステムを活用しましょう。また、最近では雑誌やカタログもWEBで見ることもできます。
まとめ
この記事では、ゴミを減らす5つの方法を紹介しました。日常の簡単な行動でゴミを減らすことができます。そして、その行動を毎日一つずつでも行っていくことが大切です。
紅茶をティーバッグではなく茶葉に変えたり、プラスチックではなく瓶に入っている食品を選ぶといった簡単な行動も、積み重なれば大きな変化に繋がります。
自分の習慣や購入方法を見直し、小さくて簡単な変化を一歩ずつ積み重ねていきましょう。
出典
Why Recycle? (n.d.). Retrieved December 17, 2020, from Recycle.co.nz
Facts About Plastic - Plastic Oceans Foundation. Retrieved December 17, 2020, from Plastic Oceans