今回は、ドイツ発祥のサステナブルブランド「GOTBAG(ゴットバッグ)」を日本で取り扱っている、株式会社三栄コーポレーションの堀江大毅さんにお話をお伺いしました。
◆プロフィール
堀江 大毅(ほりえ だいき)
1995年生まれ、埼玉県出身。2016年7月から2017年3月までオーストラリアに留学し、海の近くで生活していたことで海の環境問題への意識が高まる。
帰国後は株式会社三栄コーポレーションに入社し、ドイツのリサイクルバッグブランド「GOT BAG」の日本販売店業務を担当
海洋プラスチックで作られたGOT BAG(ゴットバッグ)
—今日はよろしくお願いします!早速ですが、GOT BAGはどのようなブランドか教えてください。
堀江 GOT BAG(ゴットバッグ)は、プラスチックゴミの再利用・削減を目指すドイツ発のリサイクルバッグのブランドです。商品は海洋プラスチックを利用した素材で作られています。
—海洋プラスチックというと、海中や海岸に廃棄されているプラスチックのことでしょうか。
堀江 そうです。GOT BAG(ゴットバッグ)の原料となるプラスチックは、世界でも海洋プラスチック汚染が深刻な問題になっている、インドネシアの海で集められています。
インドネシアの漁師約1,500人に協力していただき、網に絡んだプラスチックなどを回収しています。さらに、その後の分別作業を行う現地法人も立ち上げ、働く場所を創出したり、スタッフへ環境問題に関しての教育を行ったりもしています。
約4.5Kgの海洋プラスチックを回収してバッグ1つが作られる
—海で回収した海洋プラスチックが、GOT BAG(ゴットバッグ)の生地になるまでの工程を教えてください。
堀江 まず、回収した海洋廃棄プラスチックの中から、繊維に加工できる「PET」※という素材を選別します。(選別されなかったプラスチックは、別にリサイクルに出します。)次によく洗浄し、細かく砕いてペレット(小さな球状)にします。最後に糸に加工され、織り込めば、海洋プラスチックでできたポリエステル生地の完成です。
※PET素材とは
「プラスチック」の種類の一つで、ポリエチレンテレフタレートの略称。ペットボトルや衣類の素材となるポリエステルの原料として使用される。
—バッグ一つに対して、どれだけの海洋プラスチックが回収されるのでしょうか。
堀江 バッグの形状によって異なりますが、一番大きなボストンバッグは1kgのPETが使われます。この量のPETを取り出すには、約4.5Kgの海洋プラスチックが必要になります。
—バッグ1つでかなりの量の海洋プラスチックが回収されているのですね!
輸送手段や生産体制まで徹底してサステナブルに
—他にもサステナブルなこだわりがありましたら教えて下さい。
堀江 GOT BAG(ゴットバッグ)は、素材の回収はインドネシア・生産は中国というように、国をまたいで作られ、世界中のお客様へ届けられます。そのため、輸送手段にもこだわっています。
—輸送中の二酸化炭素排出量にも配慮されているということですね。
堀江 そうです。例えば、バッグが生産されている中国から、GOT BAG(ゴットバッグ)の本拠地であるドイツに輸出する際は、ユーラシア大陸を1ヶ月ほどかけて鉄道で横断しています。飛行機で輸出してしまえばすぐなのですが、鉄道のほうが圧倒的に二酸化炭素排出量を抑えられるんです。
輸送手段による二酸化炭素排出量の違い
輸送量あたりの二酸化炭素排出量 | 全国地球温暖化防止活動推進センター
—そのため商品ページには「手元に届くまで数週間かかります」との表記があるんですね。
堀江 そうです。加えて、受注生産であることも納期に関係しています。
—受注生産にしているのにはどんな理由があるのでしょう?
堀江 過剰な在庫を生み出さず、環境負荷を削減するためです。
アパレル業界では、余剰在庫の廃棄が問題視されています。日本でも年間140万トン※1廃棄されており、そのうちリサイクルされるのはわずかです。
製品を捨てることは、単に廃棄物を増やすだけではなく、労働力や衣類の染色に必要な水、生産工場の電力まで無駄にしてしまうことになります。
GOT BAG(ゴットバッグ)は、ゴミの再利用・削減を徹底的に目指し、サステナブルな製造工程にこだわっているブランドですので受注生産を採用しています。お届けまで少々お時間を頂くのは大変心苦しいのですが、ご理解いただければ幸いです。
—バッグ本体だけではなく、輸送手段や生産方法に関しても徹底してサステナブルを実現しているんですね。
GOTBAG(ゴットバッグ)は4種類展開 性別に関係なくライフスタイルに合わせて選んで
—ここからは、GOT BAG(ゴットバッグ)を使ってみたいと思っている方に向けてのお話を聞かせてください。実際にどのようなバッグが揃っているのでしょうか。
堀江 バッグは4種類です。普段使いできるものや、アウトドアの際にも活用できるものを揃えています。
—それぞれの特徴を教えてください。
堀江 まずは普段使いできるものですと、デイパックが人気です。13インチのPCも入る大きさなので、通勤や通学の際に使用されているお客様も多い印象です。
さらに買い物やちょっとした外出に使用したい方は、ボディバックもおすすめですよ。
ボディバック(写真中央)・デイパック(写真左右)
また、バックパックは大容量ですので、旅行やレジャーにおすすめです。
—バックパックは女性にはサイズが大きいかと不安でしたが、実際に背負ってみると、身長153cmの私でもコーディネートに馴染んでくれました。小柄な女性でもおしゃれに使用できるサイズ感なんですね。
堀江 そうですね。どのバッグも男女問わず使用していただけるデザインやサイズ感になっています。カラー展開も豊富ですので、ライフスタイルに合わせてお好きなものを選んでいただければ幸いです。
アウトドアにぴったりの防水機能&耐久性
—堀江さんもアウトドアの際にGOT BAG(ゴットバッグ)を愛用していると伺いました。
堀江 はい。バックパックタイプを使用しています。大容量なので趣味のカメラ機材やPCも余裕を持って入れられますし、全てのバッグに耐水・耐久性があるので重宝しています。
私は自然を撮るためによく山や海に行くのですが、急な雨でもバッグに入れたカメラやPCが濡れてしまう心配はありません。砂浜や岩の上に置いても生地が傷みにくく、安心して使えます。
—全てのGOT BAG(ゴットバッグ)に、耐水性や耐久性があるのでしょうか。
堀江 はい。テントやレインウエアにも活用されている「PUコーティング」をすべてのバッグに施しています。一般的な石油由来のコーティング料とは異なり、植物由来のコーティング料を使っているのもサステナブルなポイントです。
※PUコーティングとは
防水性・耐久性を高めるために生地に施される加工。加工には石油由来のポリウレタンが使用される。
また、止水ファスナーになっているので、ファスナー部分からの水の侵入の心配もありません。雨や雪の中、川や海などの場面でもぜひ活用してください。
GOT BAG(ゴットバッグ)からサステナブルへの最初の一歩を始めてみませんか?
—最後に、堀江さんから読者の方へメッセージをお願いします。
堀江 購入するものをサステナブルな視点で選ぶ人が増えれば、社会全体のニーズが変化します。その結果、様々な商品が環境に配慮した視点から作られる社会が実現できるのではないでしょうか。
日常で使う衣類や洗剤、キッチン用品、さらにはバッグなど、どれか一つだけでもサステナブルな視点をぜひ取り入れてみてください。そして、その選択肢の一つにGOTBAG(ゴットバッグ)を取り入れていただけたら嬉しいです。
—本日は貴重なお話をありがとうございました。GOT BAG(ゴットバッグ)は本サイト、ethicameでも取り扱っております。気になる方は、GOTBAG商品ページも合わせてご覧ください。
GOT BAG(ゴットバッグ)
GOT BAGジャパン 公式Instagramはこちら
出典URL
※1)衣料廃棄物について考える