髪のうねりや広がりなど、くせ毛でお困りの方は多くいると思います。くせ毛にはさまざまな種類や要因があるため、人によって対処法も異なり、自身に合うケア方法をみつけるのは大変ですよね。
そこで本記事では、くせ毛の種類や原因のほか、おすすめのシャンプーをご紹介します。くせ毛のケアのポイントも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
くせ毛の種類と原因
ひと口に「くせ毛」といっても、はねたりうねったりと個人差があります。そこでまずは、くせ毛の種類や主な原因を確認しておきましょう。
くせ毛の種類は4つ
くせ毛は、大きく分けて、波状毛(はじょうもう)・捻転毛(ねんてんもう)・縮毛(しゅくもう)・連珠毛(れんじゅもう)の4つに分類されます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
・波状毛:髪がうねる、波打つ。湿気で髪が広がりやすい。
・捻転毛:髪がらせん状にねじれている。髪がパサついて見える。
・縮毛:髪が縮れている。ツヤがなく広がりやすい。
・連珠毛:髪の太さが一定でなく、切れやすい。日本人には少ない。
人によっては波状毛と捻転毛が混在していたり、部分的にくせ毛になっていたりする場合もあります。また、生まれつきくせ毛である人もいれば、パーマやカラーの影響で後天的にくせ毛になる人もいます。
くせ毛の判断方法
ここでは、自分がどのようなくせ毛なのか、3ステップで判断できる方法をご紹介します。
1. 髪の毛を1本根元からカットする
まずはハサミを使って、髪の毛を1本だけカットします。(※整髪料やアイロンを使用していないタイミングで行ってください。)
ダメージを受けていない素の状態を見るために、なるべく内側の髪を切るのがポイントです。余分な髪を切ってしまわないよう、鏡を見ながらゆっくりと行ってください。
2. 毛の手触りを確かめる
次にカットした髪を指で挟んで、ゆっくりとスライドしてみましょう。手触りがザラザラ・ボコボコしている場合は、捻転毛・縮毛・連珠毛のどれかにあたるかもしれません。
3. 白い色の紙に毛を置いてみる
最後に、髪が見えやすいよう、白い紙の上に毛を置いてうねり具合を観察します。次のような特徴がないか、確認してみましょう。
・緩いカーブを繰り返している→波状毛
・らせん状にくるくるとねじれている→捻転毛
・細かく縮れている→縮毛
・大きさの異なる膨らみが数珠状に繋がっている→連珠毛
金髪のように髪色が明るい場合は、黒い紙の上で確認するのがおすすめです。自分の髪がどの種類のくせ毛なのかを知ることで、適切なシャンプーやケア方法を見つけやすくなるでしょう。
次に、くせ毛の原因を「先天的」「後天的」の2つの側面から確認します。
くせ毛の先天的な原因
くせ毛の原因には、生まれつきある先天的なものもあります。例えば、毛穴の曲がりによるくせ毛です。生まれつき毛穴が曲がっていると、髪の断面が楕円形になることでうねりやすくなります。
また、髪の内部にあるアミノ酸「シスチン」の結合がゆがんでしまうのも、先天的な要因です。シスチンの結合が曲がっていることで、髪が伸びたり湿気を含んだりすると、くせが目立ちやすくなります。
先天的な原因でくせ毛になっている場合は、シャンプーやドライヤーなどのホームケアで対処するのも限界があります。日々のケアに加えて、美容室での施術を取り入れるのがおすすめです。
くせ毛の後天的な原因
生まれたときは直毛でも、年齢やヘアケア習慣などによってくせ毛に変化することもあります。後天的にくせ毛になる主な原因は、髪のダメージから引き起こされる乾燥です。
パーマやカラー、紫外線などで髪内部の成分が流出し、バランスが崩れることでくせ毛になります。また、毛穴が詰まっていることで髪がまっすぐに生えず、うねりが生まれてしまうケースも。
そのほか、加齢やホルモンバランスの変化によって髪質が変わり、くせ毛になることもあります。
【くせ毛の種類別】シャンプーの選び方
くせ毛の種類によって、シャンプーを選ぶときに着目するポイントも変わってきます。そこでここでは、くせ毛の種類別にシャンプーの選び方をご紹介しましょう。
【うねり・広がり】波状毛の場合
うねりや広がりが気になりがちな波状毛の人は、毛穴が詰まってくせ毛になっている可能性があります。そこで、頭皮の汚れをしっかりと落とせるシャンプーを選びましょう。
とはいえ、洗浄力の強すぎるシャンプーは頭皮に必要な油分まで落としてしまい、皮脂の過剰分泌につながる恐れがあります。そのため、アミノ酸系の洗浄成分が含まれるシャンプーがおすすめです。
また、肌と同じように髪も保湿することで、うねりを抑えてまとまりやすくなります。植物オイルをはじめとした、保湿成分も含んだシャンプーが理想的です。
【ねじれ・パサつき】捻転毛の場合
髪がねじれてパサパサして見える捻転毛の人にも、アミノ酸系のマイルドなシャンプーがおすすめです。
なぜなら、髪のねじれた部分はダメージに弱く、切れ毛や枝毛につながりやすいから。洗浄力の強すぎるシャンプーを使うと、髪に負担をかけてしまい、乾燥やくせ毛の悪化を招く可能性があります。
そのため、アミノ酸系のシャンプーで優しく汚れを落とすことが大切です。
【縮れ】縮毛の場合
縮毛の場合は、根元からまっすぐな髪を育むために、頭皮のケアに焦点を当てながらシャンプーを選びましょう。
髪や頭皮がベタベタしがちなら石鹸系や高級アルコール系、そうでない場合はアミノ酸系のシャンプーがおすすめです。髪や頭皮の状態を見ながら、自分に合ったものを選んでみてください。
また、頭皮を健やかに保つとともに、髪のごわつきを軽減するため、保湿力も高いものが良いでしょう。
【切れやすい】連珠毛の場合
髪の太さが一定でない連珠毛は、髪を補修しながらハリ・コシを与えるシャンプーが理想です。
髪の毛を構成するケラチンや、パンテノール・セラミドなどの毛髪補修成分を含むシャンプーを選び、髪に栄養を届けましょう。
くせ毛におすすめのシャンプーを種類別に紹介!
ここからは、くせ毛に悩む人におすすめのシャンプーをご紹介します。くせ毛の種類別にアイテムをピックアップするので、シャンプー選びの参考にしてください。
1. 【波状毛】エティーク|シャンプー バー フリッツ ラングラー 110g
(画像出典:エティーク|シャンプー バー フリッツ ラングラー 110g|ethicame -エシカミー-)
エティークの「シャンプーバー」は、髪が広がってまとまりにくい波状毛の人におすすめです。ココナッツバター(ヤシ油/保湿成分)が髪の乾燥をケアして、まとまりのある髪に導きます。
また、カールキープ成分としてカカオバター(カカオ脂/保湿成分)が含まれており、波状毛のクセを生かしたパーマやカールも維持しやすいでしょう。
シャンプーバーを使うときは、お湯で髪をしっかり予洗いするのがポイントです。シャンプーバーは濡らさず、予備洗いをした髪の付け根から毛先に向かって、4~5回滑らせて使います。
その後、手で泡立てながら髪と頭皮になじませて、お湯でしっかりとすすぎましょう。
エティーク|シャンプー バー フリッツ ラングラー 110g|通常価格:2,178円(税込)
2. 【波状毛】AIRGRAN|ナチュラルストレート シャンプー&トリートメント
(画像出典:AIRGRAN ナチュラルストレートシャンプー&トリートメント)
AIRGRANのシャンプーは、髪の内側と外側を補修することで、まっすぐなサラサラヘアへ導きます。AIRGRANは、髪内部の水分量を整えるとともに、外側からコーティングをして栄養や水分を逃がさない処方となっています。
泡立ちもよく、フワフワの泡が頭皮の毛穴汚れを落とすため、根元からまっすぐな髪を育めるでしょう。トリートメントもセットで販売されているため、セットで使うことでより効果を実感しやすいはずです。
AIRGRAN|ナチュラルストレート シャンプー&トリートメント 各350ml|通常価格:8,250円(税込)
3. 【波状毛】コスメデコルテ|AQ リペア スムース シャンプー
(画像出典:AQ リペア スムース シャンプー <250mL> | DECORTÉ(コスメデコルテ)公式オンラインブティック)
コスメデコルテのシャンプーには、ブランドで人気のスキンケアシリーズと同じ美容成分が配合されています。白樺水やホワイトムクナエキスなどの保湿成分によって、根本からまっすぐな指通りの良い髪に近付けるでしょう。
コスメデコルテ|AQ リペア スムース シャンプー 250mL|通常価格:3,850円(税込)
購入サイト(DECORTÉ(コスメデコルテ)公式オンラインブティック)
4. 【波状毛】モロッカンオイル|スムージングシャンプー
(画像出典:スムージング シャンプー – Moroccanoil)
ヘアサロン向け商品も展開するモロッカンオイルのシャンプーは、髪のうねりやまとまりにくさが気になる人におすすめです。アミノ酸系の洗浄成分で優しく汚れを落としながら、髪を内側から整えられます。
保湿成分としてアルガンオイルやアルガンバターが含まれているため、滑らかでまとまりのある髪が長時間キープできるでしょう。
モロッカンオイル|スムージングシャンプー 250ml|参考価格:3,410円(税込)
5. 【捻転毛】ケラスターゼ|バン オレオ リラックス
(画像出典:製品情報 - バン オレオ リラックス | ケラスターゼ公式サイト KERASTASE PARIS)
ケラスターゼのシャンプー「バン オレオ リラックス」は、しなやかさが不足した捻転毛におすすめです。髪を補修する成分として、サラソウジュ種子脂が採用されています。
独自のテクノロジーにより、湿度が高い日も長時間まとまりのある柔らかな髪を維持できるのが魅力。使用する際は、髪全体に泡が行き渡ったタイミングで1~2分おいて、髪に栄養を浸透させるようにしましょう。
ケラスターゼ|バン オレオ リラックス 250mL|通常価格:3,960円(税込)
6. 【捻転毛】エトヴォス|モイストシャンプー
(画像出典:モイストシャンプー: ヘアケア│《公式》エトヴォス)
エトヴォスの「モイストシャンプー」には、アミノ酸系の洗浄成分だけでなく植物由来の美容成分が豊富に含まれています。マイルドな洗い心地なので、ねじれてデリケートな状態の捻転毛にも使いやすいでしょう。
泡立ちも良く、植物エキスや植物美容オイルのたっぷり配合された泡が髪と頭皮にうるおいを届けます。コシのある切れにくい髪が目指せる、保湿力の高いシャンプーです。
エトヴォス|モイストシャンプー 230ml|通常価格:3,080円(税込)
7. 【捻転毛】ミルボン|ディフリッジング シャンプー
(画像出典:アンチフリッズ(ANTI-FRIZZ) | Milbon | ミルボン)
ヘアサロンでも採用されていることの多いミルボンの「ディフリッジングシャンプー」は、くせ毛に特化したヘアケアラインです。
コラーゲン活性剤が配合されており、髪の内部に水分を補給できるのが特徴。髪内部の水分バランスを整えることで、しなやかで扱いやすい髪へ導きます。年代や性別を問わずに使いやすい、レモン&アロエの爽やかな香りも魅力です。
ミルボン|ディフリッジング シャンプー 200mL|通常価格:2,420円(税込)
8. 【縮毛】haru|シャンプー
(画像出典:haruシャンプー(オリジナル)|【公式】haru オンラインショップ)
haruのシャンプーは、頭皮のケアに焦点を当てて開発されており、根元からまっすぐな髪を育みたい人におすすめです。
古い角質を柔らかくするソープナッツエキスや、ヤシ由来の洗浄成分など、100%自然由来の成分で作られているのも魅力。頭皮の汚れをしっかりと落としながらも、うるおいを残した優しい使用感です。
haru|haruシャンプー(オリジナル) 400mL|通常価格:4,070円(税込)
9. 【縮毛】イヴァンカ|縮毛用リンシャンプー
(画像出典:イヴァンカ リンシャンプー「縮毛、くせ毛、ウネリ用」)
イヴァンカのシャンプーは、縮毛をはじめとするくせ毛に特化した薬用シャンプーです。くせ毛の原因となるコルテックスのバランスを整えることで、くせ毛を抑えて扱いやすい髪へと導きます。
洗浄成分はアミノ酸系が採用されており、添加物も入っていないため、髪へのダメージを極力抑えてケアしたい人にもおすすめです。
イヴァンカ|縮毛用リンシャンプー 710ml|通常価格:19,800円(税込)
10. 【連珠毛】エティーク|シャンプー バー スイート&スパイシー 110g
(画像出典:エティーク|シャンプー バー スイート&スパイシー 110g|ethicame -エシカミー-)
エティークの「シャンプー バー」のうち、スイート&スパイシーは髪のハリ・コシに特化したシャンプーです。
そのため、髪が切れやすい連珠毛の人にもおすすめできます。ハリ・コシをサポートする成分として、シナモン*¹が配合されています。さらにジンジャー*²・スイートオレンジ油といった地肌ケア成分によって、頭皮から健やかな髪を目指せるでしょう。
*1カシア樹皮(ハリ・コシ・ボリューム成分) *2ショウガ根(地肌ケア成分)
エティーク|シャンプー バー スイート&スパイシー 110g|通常価格:2,178円(税込)
11. 【連珠毛】ムコタ|エモリエントCMCシャンプーアクア
(画像出典:ムコタ アデューラ アイレ02 エモリエントCMCシャンプー アクア 250mL)
ムコタのシャンプーは、セラミド類似体やCMCアミノ成分といった保湿成分が豊富なシャンプーです。
これらの成分が髪の内部を補修し、うるおいを与えることで、くせ毛も柔らかく扱いやすい状態に整えます。アミノ酸系の洗浄成分がベースなので、しっとりとした泡で優しく髪と頭皮を洗えるでしょう。
ムコタ|エモリエントCMCシャンプーアクア 250mL|通常価格:2,420円(税込)
くせ毛のケアについて
最後に、くせ毛のケアを自宅でするときに意識したいポイントをご紹介します。
1. シャンプーはぬるま湯で
シャンプーをするときは、36~38度とぬるめのお湯を使うことを心がけましょう。お湯が熱すぎると、髪や頭皮の負担になってくせ毛が悪化してしまう可能性があります。
また、ただ髪を濡らすだけでなく、ぬるま湯でしっかりと予洗いをすることも重要です。シャンプーの泡立ちが良くなり、髪や頭皮をやさしく洗うことができますよ。
2. トリートメントを欠かさずに
くせ毛の場合は、髪にうるおいや栄養を与えることも大切です。そのため、シャンプーの後には必ずトリートメントを使いましょう。
週に1回を目安に、ヘアマスクのようなスペシャルケアを取り入れるのもおすすめです。トリートメントやヘアマスクは、毛先から全体へ伸ばし、頭皮には原液が付きすぎないように意識すると良いでしょう。
3. ドライヤーは入念に
シャンプーの後は、乾燥を防ぐためになるべく早くドライヤーで乾かすのが重要です。ドライヤーは髪から20cmほど離して、斜め上から風を当てるようにして使います。
乾きにくい髪の根元から乾かし始め、全体が7割ほど乾いたところで、ブラシやクシを使って整えながらドライヤーを当てましょう。
最後に冷風を当てると、髪に残った熱を逃がしてダメージを抑え、形状もキープしやすくなります。
くせ毛の改善は日々のケアから
くせ毛はスタイリングが難しく、見た目にも直接的な影響が出るため悩んでいる人も大勢いるはずです。しかし、自分がどのようなくせ毛なのかを見極めて、最適なヘアケアを行うことで改善する可能性があります。
くせ毛に悩んでいる人はぜひ、今回ご紹介したシャンプーを試したり、ヘアケアの仕方を見直したりしてみてくださいね。