まだきれいに咲いているのに捨てられてしまう花、ロスフラワー。
茎が曲がっている、花を使用するイベントや式典がキャンセルになった、など様々な理由で発生し、コロナ禍でさらに深刻な状況になってしまいました。そんな状況を解決しようと、ロスフラワーを私たちのもとに届けてくれる通販や定期便サービスも続々と登場しています。
この記事では、
無駄になってしまう花をなんとかしたい!
ロスフラワーを購入してみたい
と考えている方に向けて、花の廃棄の現状からロスフラワーを購入するメリットをはじめ、おすすめの通販サイト・定期便・実店舗まで幅広く紹介しています。お部屋の雰囲気に合わせてアレンジされた花束が届くサービスもありますので、お花にこだわりたい方にもおすすめです!
また、「ロスフラワーだと品質が心配・・・」という方にも気軽に挑戦しやすいよう、3本から定期配送してくれる通販サイトや、1本100円で購入できる実店舗のイベントもご紹介。
ぜひ、気になるサービスを利用して、サステナブルな生活に彩りを添えてみませんか?
目次
1.ロスフラワーとは?2.ロスフラワーを購入するメリット
3.ロスフラワーを購入できる通販サイト
4.ロスフラワーを購入できるサブスク・定期便
5.ロスフラワーを購入できる実店舗
6.ロスフラワーを長く保存できる!サステナブルなサービス
7.届いたロスフラワーを長持ちさせるコツ
8.ロスフラワーを購入して日常を華やかに彩ろう
ロスフラワーとは?
ロスフラワーとは、花が咲いている、蕾が膨らんでいるなど、まだ美しい状態なのにも関わらず捨てられてしまう花のことを指します。
まだ楽しめる状態にある花々がロスフラワーに変わってしまうのは、以下のような理由からです。
・サイズや品質など、農場や市場の規格外と判断された
・イベントや結婚式など、短い期間の役目を終えた・キャンセルになった
・花の需要がなく、店頭で余り、鮮度が落ちてしまった
このように、流通のしくみや鮮度の観点からロスフラワーとなり廃棄されています。
その結果、仕入れた花の量の30〜40%が処分されてしまうのが一般的なのだとか。※1
さらに、2020年からのコロナ禍で状況は深刻化しています。現状を詳しく確認してみましょう。
コロナ禍で花の需要がほぼゼロに
花がたくさん使用されるイベントである結婚式や入学式、卒業式、成人式などは安定した花の需要が見込まれていましたが、コロナ禍で自粛が続いた結果、需要はほぼゼロに。※1
実際に、結婚式は2020年3月から9月の約半年で、約17万組が延期・中止したのだとか。
このように花の需要が低下した結果、花の流通金額は43%減少し、年間で約10億本を超える花が廃棄されてしまったというデータも見られます。
ロスフラワーの問題を解決する取り組みが活発化
コロナ禍の影響を受けて問題が深刻化する一方で、解決に向けた動きも活性化しています。
例えば、ロスフラワーを活用した取り組みを後押しするキャンペーンや、特設サイト・ロスフラワーに特化したブランドなど、以下のような取り組みです。
・「花いっぱいプロジェクト」農林水産省が花の消費拡大を推進
・「ラフォーレ原宿」館内装飾、期間限定ショップ、ノベルティにロスフラワーを活用
・「株式会社 RIN」ロスフラワーを活用した企業ブランブランディングの提案
この他にも、通販サイトや実店舗も続々とオープン。ロスフラワーを私たちが気軽に購入できる仕組みも整い始めているので、ぜひ注目してみてくださいね。
ロスフラワーを購入するメリット
規格外であったり、イベントがキャンセルになったという理由で発生してしまうロスフラワー。
日々の生活に取り入れることで、私たちにどのようなメリットがあるのでしょうか。
改めて確認していきましょう。
お財布に優しい
ロスフラワーを購入する場合、実際の価格よりも少しお得な金額で購入できることもあります。
例えば、「2020スマイルフラワープロジェクト」では、ガーベラ50本を3,300円で販売しています(2022年10月現在・取り扱い商品・値段は時期によって異なります)。
ガーベラは1本100円〜150円ほどで販売されていることが多いなか、1本あたり66円と、かなりお求めやすい価格になっていることがわかります。
ロスフラワーを活用すれば、お財布に優しく花のある暮らしを始められそうですね。
SDGsにつながる
ロスフラワーの購入は、SDGs12「つくる責任 つかう責任」に関連します。
この項目には、生産者も消費者も、地球の環境と人々の健康を守るために責任ある行動をとろうという目標が掲げられています。
「つかう」立場である消費者の私たちが、捨てられる花を大切に活用することは、まさに地球想いの責任あるアクションと言えるのではないでしょうか。
花のある暮らしは、リラックスやストレス緩和の効果も
花や緑には、以下のような効果が期待できると言われています。
花や緑に囲まれていることで、仕事や家事、育児で疲れた心が癒されたり、人とのコミュニケーションが楽しくなったりするなど、嬉しい効果が期待できるかもしれません。
特に、定期的にロスフラワーが自宅に配送される通販サービスなどを活用すれば、日常的に花や緑に囲まれた生活が送りやすいかもしれませんね。
ロスフラワーを購入できる通販サイト
お財布にやさしく花のある生活を始められる、環境や私たちの心にも良い影響が期待できるなどメリットから「ロスフラワーを購入してみたい!」という気持ちが高まっている方も多いのではないでしょうか。
ここからは、実際にロスフラワーを購入できる通販サイトを見ていきましょう!
RIN フラワーサイクルマルシェ
画像引用:フラワーサイクルマルシェ
フラワーサイクルマルシェは、ロスフラワーを活用した企業ブランディングを行っている「株式会社 RIN」が運営している通販サイトです。
2020年4月に開設され、農林水産省の「花いっぱいプロジェクト」でも紹介されています。
農家さんから直送された生花や、“花の命を最後まで大切にしたい” という思いから生まれた「ドライフラワーボックス」、秋田県のフラワーサイクリスト「greenpiece」とのコラボ商品など、さまざなラインナップの中からお好みのものを購入できます。
スマイルフラワープロジェクト
画像引用:2020スマイルフラワープロジェクト
ロスフラワーの問題を解決するため、2020年に誕生した「スマイルフラワープロジェクト」の通販サイトでは、自宅用、手作り用、ギフト用、お供え用などのシチュエーションに合わせてロスフラワーを購入できることが魅力。
例えば、週末に届くミニブーケセットや、手作りが楽しめるドライフラワーキット、アレンジメントに対応したお供え用の花セットなどの商品が並んでいます。
ラッピングにも対応しているので、プレゼント用の花をお探しの方にもおすすめできる通販サイトです。
ロスフラワーを購入できるサブスク・定期便
ここからは、「日常的に花や緑に囲まれた生活をしたい」という方にぴったりな、定期便やサブスクのサービスを紹介していきます。
bloomee(ブルーミー)
画像引用:ブルーミー
まずはお得にお試し購入してみたい、ちょっとしたスペースに花を飾りたいという方におすすめなのは、「bloomee(ブルーミー)」。
キレイに咲いているのに、茎の長さが足りない、茎の曲がっているなどの理由で捨てられるはずだったお花が、ポストに入るかわいいサイズで届きます。
体験プランは550円(送料275円)とリーズナブルな価格設定も魅力。
届くお花も3本からと、気軽なサイズで楽しめるので続けやすいのではないでしょうか!
medelu(メデル)
画像引用:Medelu
規格外の花のサブスク、medelu(メデル)の最大の魅力は、自宅の雰囲気やに合わせた花を届けてもらえることです。
以下の3つのコースから選べます。
・ANYROOMコース:お部屋の雰囲気を選ばず様々な色・形のお花が届く
・MODERNコース:スタイリッシュなお部屋に合う濃い差し色やホワイト&グリーンのブーケ
・NATURALコース:自然色に馴染む色味の優しいブーケが届く
ANYROOMコースの一番お手軽なプランであれば、配送料込みで月額698円。
部屋の雰囲気に合ったお花を飾れば、さらにワンランク上の癒し空間や理想のお部屋が叶えられそうですね。
花のボリュームを自分好みに選択できるので、定期便やサブスクで失敗したくないという方にもおすすめです。
LIFT(リフト)
画像引用:LIFFT 定期便
「LIFT(リフト)」は、花の廃棄が出にくい流通経路で自宅に花を届けてくれる定期便サービスです。
中間業者を極力省き、最適な輸送方法を選択しているため、鮮度や価格もキープ。
また、注文が入った分だけ提携農園で花を採取しているので、廃棄ロス削減にも貢献しています。
定期便は、ライトプラン1,480円(送料無料)から始められ、実店舗での経験を積んだ腕のあるフローリストがこだわり抜いて作った花束が届けられるのだとか。
本格的に花を楽しみながらフラワーロス削減に貢献したい方におすすめです。
ロスフラワーを購入できる実店舗
実店舗でもロスフラワーを扱っているフラワーショップがあります。ここでは、東京都内の2店舗を紹介しています。
hanane(ハナネ)|東京・虎ノ門
画像引用:”hanane“|Facebook
東京・虎ノ門にある生花店、「hanane(ハナネ)」では、農家から規格外の花を買い取り、「チャンスフラワー」として販売しています。
チャンスフラワーは、「捨てられるはずだった花が再びお店に並び、人の心をより豊かにするチャンスを秘めている」という意味で名付けられたのだとか。
店頭だけではなくカフェや商業施設、商店街などで1本100円で販売するイベント「花つみ」を通して購入することができます。
ハナネ店舗のお近くにお住まいの方はぜひチェックしてみてくださいね。
hanane(ハナネ)店舗情報
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-12-13 1F営業時間:11:30〜18:30
定休日:土・日・祝
SABON l’Atelier SPA(サボン アトリエ スパ)|東京 目黒
画像引用:SABON l’Atelier SPA | SABON サボン
「SABON l’Atelier SPA(サボン アトリエ スパ)」は、自然に寄り添うスキンケアブランド「SABON」の店舗。
ここでは、廃棄される花々のアップサイクルを提唱する「RIN」とコラボレーションした花を購入できます。
長さや大きさが規格外とされてしまったり、イベントなどで役目を終えてしまった廃棄予定のロスフラワーを、SABONを代表する4種の香りをイメージして、ブーケやギフトボックスにデザイン!
ドライフラワーですので、インテリアとして長く楽しめるのも魅力的ですね。
SABON l’Atelier SPA(サボン アトリエ スパ)店舗情報
住所:東京都目黒区上目黒1-17-3
営業時間 : 11:00~20:00
定休日 : 不定休
ロスフラワーを長く保存できる!サステナブルなサービス
ここからは、さらにサステナブルやエシカルな暮らしを実現したいと考えている方に向けて、ロスフラワーを活用したサービスや取り組みを紹介していきます。
ethica エシカ
画像引用:Makuake352%達成!花のリメイクサービスをフラワーロスを削減するethica(エシカ)が開始!
ethica エシカは、生花をドライフラワーへリメイクする珍しい取り組みを行っている通販サイト。
2022年9月より開始された新サービスです。
お祝いや結婚式などで花束をもらった際の、「長持ちさせたいけど難しく、数日で枯らしてしまった」「自分では上手くドライフラワーにできない」などの悩みを解決できる取り組みです。
リメイク料は1,100円(税込)と気軽にお願いできる価格で、エシカのインスタグラムのダイレクトメールから注文ができるのだとか。
プレゼントでもらった花や購入したロスフラワーをドライフラワーにして飾ることで、花をもらった時の嬉しさや幸せな気持ちを長く楽しむことができそうですね。
meguruhana(メグルハナ)
画像引用:meguruhana from wakkanai
北海道稚内市のフラワーショップ、「meguruhana(メグルハナ)」では、廃棄された花を活用して「完全循環型ドライフラワー」なるものを通販にて販売しています。
飾り終えた花や剪定された花や葉、茎をバイオの力で肥料にし、それを利用して自社ガーデンにて花を育成。
その花の一部をドライフラワーやプリザーブドフラワーにアレンジしているのだとか。
地球に優しく、美しい花を楽しめます。
届いたロスフラワーを長持ちさせるコツ
最後に、届いたロスフラワーを長く楽しむためのコツを確認していきましょう。
花の茎を水切りして整える
花を長持ちさせるポイントは、水をしっかりと吸わせることです。そのため、花が届いたらまずは「水切り」を行いましょう。
水切りとは、茎がしっかりと水を吸い上げられるように、茎の切り口を整えることです。
ハサミを使用して茎の最下部(3〜5cm程度)を斜めに切りましょう。
この時、乾燥を防ぐために水中で切ること、植物の繊維をつぶさないようにスパッと切ることがポイントとなります。
また、水中に浸かっている茎は、時間の経過とともに傷んできます。毎日少しづつ(1〜2cm程度)水切りを行うのがベストです。
花瓶の水を定期的に交換する
花瓶の水を清潔に保つことも花の長持ちに繋がります。
気温が高く、雑菌が繁殖しやすい初夏から初秋にかけては毎日、春秋は3〜5日に1回、冬季は5日〜1週間に1回が目安です。
水を変える際には、茎のぬめりや花瓶の内部の汚れも丁寧に洗い落すようにすると、きれいな状態で長く楽しめますよ。
ロスフラワーを購入して日常を華やかに彩ろう
この記事では、まだきれいに咲いているのに様々な理由で捨てられてしまう花、ロスフラワーを購入できる通販サイトや定期便、店舗を中心に紹介しました。
ロスフラワーを購入するだけで、環境保全やサステナブルな生活も実現できますし、何よりも癒しやリラックス効果も得られます。
ご自身のお好みやライフスタイルを考えて、自分にぴったりの通販サイトから購入してみてくださいね。