3Rの進化版・5Rとは?私たちに実践できること・取り組み事例を紹介

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 学校でも教えている「5R」の5つを全部言えますか? 

「リユース・リデュース・リサイクル」の「3R」はイメージつきやすいですが、あと2つ、何が追加されているでしょうか?

5Rとは、資源を大切に使うことで環境を守る個人ができる取り組みのことです。
取り組み方法を知ると、実はどれも難しいものではありません。日頃のちょっとした意識や心がけで、子どもたちにも取り組めるものばかりです。

とはいえ、5つすべてを一気にやるのは大変ですよね。

この記事では、小学生でも取り組めることをご紹介しています。
まずは気軽にできそうなこと一つからでも良いので、ご家族と一緒に環境に良い生活を始めてみませんか?

 

5Rとは?分かりやすく解説!

5Rとは、ごみを減らすための5つの行動を指す英語の頭文字です。
次の5つの行動をまとめて5Rと呼んでいます。

 

・Refuse(リフューズ)|ごみになるものをもらわないこと
・Reduce(リデュース)|ごみ自体を減らすこと
・Reuse(リユース)|何回も繰り返し使うこと
・Repair(リペア)|修理して長く使うこと
・Recycle(リサイクル)|形を変えてもう一度使うこと


ただし、自治体によっては「Return(リターン)|使ったものを販売店に返す」や「Respect(リスペクト)|ものを大切に長く使う」という言葉を使った、独自の「5R」を提唱しているところもあります。

 

3Rとの違いとは

「3R」はごみを減らすための以下3つの行動を言い、5Rの基礎になっています。
 

・Reduce(リデュース)|ごみ自体を減らすこと
・Reuse(リユース)|何回も繰り返し使うこと
・Recycle(リサイクル)|形を変えてもう一度使うこと


上記に「Refuse(リフューズ)|ごみになるものをもらわないこと」と「Repair(リペア)|修理して長く使うこと」を加えたのが5Rです。

 

3Rが登場した背景には、2000年に「循環型社会形成推進基本法」(平成12年法律第110号)が公布されたことがあります。この基本法の中で、これまでの大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会に代わる「循環型社会」という考え方が示されました。

 

循環型社会では、ものを廃棄物にしないこと、そして廃棄物になってもできるだけ資源として利用していくことを目標としています。地球の天然資源を守り、環境への負担を減らすのが目的です。

 

そこで、ごみを減らす取り組みとして提案されたのが3Rです。一人ひとりが資源の大切さを理解してものを使うことを呼びかけています。

 

では、3Rから発展した5Rとは具体的にどのような取り組みなのでしょうか。次から確認していきましょう。

 

Refuse(リフューズ)|ごみになるものをもらわないこと

ごみの量を減らすには、「ごみになるものをもらわないで断ること」が大切です。Refuse(リフューズ)は、買い物をする場面などで心がけるべきことが挙げられています。

 

Refuse(リフューズ)でできること

・  スプーンやストローなどの使い捨てプラスチック製品をもらわない

・  エコバッグを持参するなどして必要以上の包装は断る

・  必要のない試供品などの無料配布品は断る

・  ドリンクを注文するときは、使い捨ての容器を断わってマイボトルを使う

 

Refuse(リフューズ)で小学生ができること

・  「タダであげる」といわれても、いらないものはことわろう

・  お店で買ったものを入れる袋は「いりません」と言ってことわろう
そして、自分のバッグに入れて持ち帰ろう

 

マイボトルを持ち歩くなら 

ボトルを持ち歩くなら、「①保温力が高い」「②水滴がつかない」「③味や香りが残らない」の3つの機能が優秀なHYDRATIONがおすすめです。色展開も豊富なのでお気に入りのマイボトルが見つかります!

 

Reduce(リデュース)|ごみ自体を減らすこと

ものを買えば、ごみはどうしても発生してしまいます。それをできるだけ減らそうというのが、Reduce(リデュース)です。日常生活の中で意識してみると良いでしょう。

 

Reduce(リデュース)できること

・  ばら売りや量り売りを利用して必要な分だけ買う

・  包装の少ないものを選ぶ

・  使い捨てではなく、長く使える商品を購入する

・  使う機会の少ないものは、レンタルやシェアサービスを利用する

・  詰め替えられる商品を利用する

 

Reduce(リデュース)で小学生ができること

・  食べ物を残さないで食べよう

・  本当にほしいものを、ほしい分だけを買うようにしよう

 

詰め替えボトルを利用することも、ごみ削減に繋がる

毎日出る汚れものの洗濯には、詰め替えられる洗濯用洗剤を選びましょう。ソネット|ナチュラルウォッシュリキッドは、高い洗浄力でしっかり落とす100%天然原料の洗濯用液体洗剤です。ドラム式洗濯機にも使えて、やわらかく洗い上げます。

 

Reuse(リユース)|何回も繰り返し使うこと

ごみとして捨てる前に、欲しいと思っている人に譲ったり、使い捨てではなく繰り返し使える商品を選んだりするのがReuse(リユース)です。

 

Reuse(リユース)でできること

・  要らなくなってもまだ使えるものは、リサイクルショップやフリーマーケット、フリマアプリを利用する

・  お店に返せば何度でも利用できるびんを利用する

・  繰り返し使える商品を選ぶ(キッチンペーパー、オーブンシート、除湿剤、充電式電池など)

 

Reuse(リユース)で小学生ができること

・  読まなくなった本やマンガ、ゲームソフトなどは、ほしいと思っている友達にあげよう

・  使わなくなったおもちゃは、小さい子にあげよう

 

繰り返し使えるラップやカイロもおすすめ

使い捨てラップを使っているのなら、洗って繰り返し利用できるシリコン製ラップカバーがおすすめです。自由自在に伸縮するので、半分に切った果物などの保存カバーにも使えます。

 

さらに、冷蔵庫や冷凍庫で冷やすと、ひんやり冷たい氷枕のように。電子レンジで温めればぬくぬくしたカイロに。「いりぬか」「乾燥ハーブ類」などを使った、繰り返し使えるカイロもあるんです。1年中使えるので、1つ持っておくと便利ですよ。

 

Repair(リペア)|修理して長く使うこと

ものが壊れたり傷んだりしてしまっても、捨てたりせずに修理して使おうというのがRepair(リペア)です。ものを大切にする気持ちも芽生えてくるでしょう。

 

Repair(リペア)でできること

・  電池交換などをすれば長く使える電気製品を選ぶ

・  衣類に穴が空いてしまったら、補修して使い続ける

・  故障したら買い替えるのではなく、修理して使う

 

Repair(リペア)で小学生ができること

・  おもちゃがこわれたら、直して使おう

・  ゲーム機がこわれたら、修理してもらおう

 

商品の素材や保証期間にも着目しよう

機械などが故障したタイミングで買い替えをしている人もいるかもしれません。長く使いたいと思っても、不具合が起きてしまうこともあります。そんなときは、保証期間のある商品を選ぶのも一つの方法です。「廃棄食材」でできていて環境にも貢献できる保証期間のあるリストウォッチを紹介します。

>>【予約販売】TIME FOR FOOD(コンセプトウォッチ)の詳細はこちら

 

Recycle(リサイクル)|原材料に戻してから再利用する

画像引用:一般社団法人全国清涼飲料連合会「リサイクルするとどうなるの?」

 

プラスチック製包装容器やペットボトルなどの資源ごみは、工場などに運ばれて加工され、新しい製品の原料になります。このように、一度原材料の状態に戻してから、もう一度使えるようにするのがRecycle(リサイクル)です。

 

Recycle(リサイクル)でできること

・  再利用が可能な資源ごみ(プラスチック製包装容器、ペットボトル、古紙など)と廃棄するごみとを正しく分別して出す

・  生ごみを堆肥にする家庭用コンポストを利用する

※関連記事「コンポストとは|始め方や自作の方法、メリット・デメリット、おすすめ6選を紹介

・  地域の集団回収やスーパーの店頭回収などのリサイクル活動に参加する

 

【取り組み事例】地域で行われているリサイクル事例

画像引用:横浜市「ペットボトルリサイクル事業 (セブン-イレブン・ジャパン×日本財団×横浜市)」

 

横浜市(神奈川県)では、セブン-イレブン・ジャパンと日本財団と協働して、市内のセブン-イレブンの店舗の一部に、ペットボトル回収機を設置する事業を始めました。回収されたペットボトルは細かく破砕され、再び飲料の容器として再生されています。

住んでいる地域でどのような活動を行っているか調べて、参加してみるのも良いでしょう。

 

Recycle(リサイクル)で小学生ができること

・  使い終わった牛乳パックやペットボトルなどを使って工作をしてみよう

・  ルールを守ってごみをすてよう

 

【参考】リサイクルマーク

ごみを捨てるときに、下のリサイクルマークが付いているかを見てみよう。

同じマークのごみを一つにまとめてすてるようにしよう。

参考:公益財団法人食品容器環境美化協会「リサイクルに役立つマーク(一覧)」

 

リサイクルを意識した商品選びを

例えば、コンポスターを使えば、家庭から出る生ごみを減らせるだけでなく、プランターや庭に利用できる堆肥に変えることができます。
家庭で生ごみのリサイクルが可能なうえ、堆肥を買わなくても良くなるためお財布にも優しいですよね。

>>竹ファイバー製フードコンポスター/GRAY(フィルター2個付き)の詳細はこちら

 

すでにリサイクルされた商品を使うのも、5Rでできることの一つと言えるでしょう。ソルメイトソックスの靴下は、アパレル工場で出る端切れや中古の衣料をリサイクルしてつくられています。おしゃれでカラフルなデザインが楽しめるのもおすすめです。

>>ソルメイトソックス|クルーソックスの詳細はこちら

 

取り組む順番はリフューズ、リデュース、リユース、リペア、リサイクル

ここまで5Rの内容を見てきましたが、何から始めたら良いのか迷うこともあるかもしれません。そこで取り組む順番を確認していきましょう。

 

1.       Refuse(リフューズ)|ごみになるものをもらわないこと

       まずは、“ごみを生活に持ち込まないこと”を意識してみましょう

 

2.       Reduce(リデュース)|ごみ自体を減らすこと

       次に、詰め替えや食材の使い切りで“ごみの量自体を減らすこと”

 

3.       Reuse(リユース)|何回も使うこと

       捨てる前に、“再び使う(使ってもらう)方法を考えること”

 

4.       Repair(リペア)|修理して長く使うこと

       ものが壊れても捨てないで、“直して使うこと”

 

5.       Recycle(リサイクル)|形を変えてもう一度使うこと

       最後に、分別や商品選びを通して”再利用される資源の量を増やすこと”

 

1や2でごみを減らすことができれば、3~5は必要なくなります。ものをもらったり買ったりするとき、「本当に必要か」「ごみが少ないのはどちらの商品か」などを考える癖をつけるのも良いかもしれませんね。

 

今回紹介した5R以外にも!私たちにできること

5Rと3Rを中心に見てきましたが、ごみを減らすための取り組みには、5つの行動の他にもさまざまあります。それらを4つや6つ、7つと組み合わせているのが「4R」「6R」「7R」です。自治体や団体によって数や内容は異なります。

 

「R」から始まる活動の一覧

上から5つ目まではこれまで紹介した5Rです。それ以外にもRから始まる活動はいくつかあるので早速見ていきましょう。

 

「R」から始まる活動

 

 

自治体が提唱している独自の5R実例

 

【東京都】国立市の場合

例えば国立市(東京都)の場合は、Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Repair(リペア)、Return(リターン)、Recycle(リサイクル)です。

 

Refuse(リフューズ)の代わりに、使い終わったら購入先などに返却するReturn(リターン)が含まれていますね。

 

【群馬県】の場合

また、群馬県は、Refuse(リフューズ)、Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)、Respect(リスペクト)としています。

Repair(リペア)の代わりに、ものに敬意を表して大切に使うRespect(リスペクト)を採用しています。

 

このように、さまざまな視点や方法からアプローチできるのも5Rの特徴です。

自治体や一般的な5Rの定義にとらわれず、お子さまと一緒に、自分たちならではの「5R」を考えてみるのも良いですね。

 

できることから5Rに取り組んでみよう

5Rは、いつもの買い物のシーンや、身の回りの“もの”と関わる中で取り組めるエコ活動です。

 

ごみを減らすことができれば、家事の負担が減るだけでなく資源や環境を守ることにもつながります。

 

この機会に、子どもと一緒に5Rを学びながら、できる取り組みから始めてみませんか。

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