自宅でプラスチックを減らす方法

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近年、プラスチックゴミの削減に注目が集まっていますが、一方で、普段手に取る製品の包装やパッケージなど、あらゆる場面で未だプラスチックが使用されています。

今後、この状況を改善する製品が増えてくると思いますが、それまでの間何ができるのかを考える必要があります。

そうは言っても、環境問題は複合的な要素が絡み合っており、どこから手をつけるべきか判断が難しい場合も多いと言えます。

例えば、ガラスの牛乳瓶はプラスチックよりもはるかに環境にやさしいと言われています。しかし、実は輸送に多くの燃料が使われており、環境に与える影響はプラスチックとほとんど変わらないとの見方もあります。

調べれば調べるほど、ゴミの削減には多くの要素が含まれていることを知り、「行動に移すのは無理かもしれない」と思う人もいるでしょう。

そのため、家庭でゴミの削減を考えるときは、「グッド-ベター-ベスト」を頭の中で整理して、その時々のベストな選択をするように考えるようにしましょう。

それぞれを見ていきましょう。

ベスト:何も買わないこと



ゴミが発生する最大の要因は消費活動です。もし私たちが買い物をやめれば、すべてのゴミ、(特にプラスチックゴミ)を劇的に減らせるでしょう。

というのも、生産〜販売〜消費のあらゆる工程で大量のプラスチックが使われ、捨てられている現状があるためです。

私たちが購入している商品の元を辿ると、荷台に積まれる際にも、プラスチックの包装で何重にも包まれ、衣料品店であれば、プラスチック製のコートハンガーやタグが大量に使われ、最終的には捨てられています。

ただ、食料品に関しては「買わない」という選択は簡単ではないように思えます。

しかしスーパーマーケットには、買わずに済む品物がたくさんあるのです。毎週(一週間の終わりに)、自宅のゴミ箱を覗いてどうすればそのゴミを出さずに済んだかを考えてみましょう。

ビスケットやフライドポテト、パンなど、自分で作れるものがたくさんあるかもしれません。

他のアイテムに関しては、ほとんどの物が不要である可能性があります。

私はプラスチックの古い洗濯カゴを持っていますが、少なくとも10箇所は壊れています。

とはいえ壊れていても、まだ洗濯物は入りますし、使い続けることに誇りを持っています。

モノを買わないということは、今(手元に)あるプラスチックを大切に使うということです。

例えば、太陽の光で痛んでしまわないように洗濯ばさみをそのままにしておかず、家に持ち込むなど、工夫次第で長く使えるようになるはずです。

ベター:いつまでも使えるようなサステナブルな物を

私の洗濯カゴが使えなくなり新しく購入するなら、今度はプラスチック製のものを選ばないでしょう。

丈夫で、ずっと使い続けられる素材でできていて、理想を言えば、エシカル(人や社会、環境などに優しいモノ)で、環境に配慮した素晴らしい企業が作っているものを探すつもりです。

私の目標は、孫たちがこの洗濯カゴを見て、"わぁ、これを見るとおばあちゃんを思い出すよね。"と言ってくれることです。買うものを減らすことで、あなたが買う物には価値が生まれます。

なぜなら、欲しい物はなにか、どこで買うか、製造会社や素材、保証はどうなっているのかについてより時間をかけて考えることができるからです。そして、余計なものを買わなければお金がかかりません。

その分、長持ちするものを手に入れるための資金にまわしてみてはいかがでしょうか。

グッド:無包装の物、または包装が少ない消耗品を選ぶ

どんなに努力しても、生きる上で消費することは避けられないのが現実です。

そこで、買い物の際には、いくつかの選択肢(お気に入りのお店)を持っていると便利かもしれません。

例えば、バルクショップ(容器を持ち込みできる量り売りのお店)は、オイルやピーナッツバターのような液体も含め、ほとんどの主食をカバーしており、チップスのような既製食品も扱っています。

そこでBYO容器(Bring Your Ownの略語。自分が持ってきた容器という意味)を持ち込めば、ゴミゼロの買い物ができます。

野菜や果物に関しては難しくなく、青果店でもスーパーマーケットでも、プラスチックに包装されていない商品を豊富に取り揃えています。

対して、肉類や乳製品を廃棄物なしで調達することは難しいかもしれません。

最も良いのは、それらを買わないことです。(肉類や乳製品は水質や大気汚染の原因となるので、そういった産業を支援しないということにもなります。)

どうしても購入する場合は、近くの肉屋さんで直接購入し、専用の容器で保存しましょう。

牛乳は農家の方から直接、再利用可能なボトルで購入することもできますが、なかなか手間がかるかもしれません。

その場合、粉末状のミルクを利用してみてはいかがでしょうか。(処理に伴ってゴミは出てしまいますが。)

また、アーモンドミルクといったナッツミルクも作るのはとても簡単なのでぜひお試しください。

どうしても包装されているものを買わなければならないときは、以下のような優先順位をつけたリストをもとに選んでみましょう。

再利用可能なパッケージ
非塗装アルミ(その後、リサイクルする)
紙(その後コンポスト化)
ガラス(リサイクル)
再生プラスチック(可能であればリサイクルする)
リサイクル可能なプラスチック(その後リサイクルする)
サイクル不可能なプラスチック(ゴミ箱に入れて泣く)
ポリスチレン (ただし、ポリスチレンそのものは買わないでください。)

いくつかのアイデア

続いて、ノー・プラスチックまたはロー・プラスチックの代替品について考えてみましょう。ここでは、私のお気に入りのアイデアをいくつかご紹介します。

食品の包装紙


既に梱包された食べ物を買うのではなくて、量り売りで必要量だけ買えないか見てみるか、自分で作るようにする。
 

プラスチック製歯ブラシ


堆肥化できる生分解性の竹製の柄のものに変える。
 

プラスチック製の絆創膏やデンタルフロス


竹など、プラスチック以外で作られた代替品を探す。
 

シャンプーやリンスのボトル


エティークを使う。
 

プラスチック製カミソリ


昔ながらの安全カミソリを使う。
 

タンポン、ナプキン


洗えるナプキン、吸水ショーツ、月経用カップを使う。
 

プラスチック製のゴミ袋


古新聞を活用する。
 

消臭剤

固形の消臭剤を活用する。
 

ラップ


再利用可能なみつろうラップ、シリコンカバー、洗って繰り返し使えるジャーやコンテナを使う。
 

プラスチック製の食器用ブラシと使い捨てスポンジ


持続可能な材料で作られた洗える布、または付け替え可能で堆肥化できる生分解性のヘッドがついたブラシを使う。
 

キャットフードと砂


近くのペットショップで補充する。
 

紙おむつ


最新の布製紙おむつを活用する。
 

ペットボトルの水


マイボトルに入れて持ち歩く。
 

炭酸飲料


どうしても飲みたい場合は、炭酸水メーカーを使いましょう。
 

プラスチック製選択バサミ


ステンレス製または木製に変える。
 

プラスチックストロー


ステンレス製または竹製に変える。
 

ティーバッグ


ルーズリーフの紅茶(茶葉のまま売られている紅茶)を購入する。
 

持ち帰り用コーヒーカップ


マイカップ・タンブラーを活用する。
 

プラスチックホルダーに入った化粧品

エティークのリップなどを活用する。
 

使い捨てティッシュ


ハンカチを使う。持っていない場合でも、リサイクルできるものや竹製のものを探してみてください。
 

プラスチック包装のトイレットペーパー


プラスチック包装のないブランドを探しましょう。
 

ボールペン


鉛筆、または詰め替えできる万年筆を使う。



"ごみゼロ運動を完璧にこなす人は、ほんの一握りでいい。
不完全でもいいから、何百万人もの人々がごみゼロ運動を行うことが必要なのです。"

今日から始めてみる、それが変化につながる

一人一人が今すぐ少しずつでも始めることで、その効果は絶大なものになるはずです。

ここで紹介したことをすべて実行できなくても、自分を責める必要はありません。大切なのは始めることです。

ある人が言いました。「ごみゼロ運動を完璧にこなす人は、ほんの一握りでいい。不完全でもいいから、何百万人もの人々がごみゼロ運動を行うことが必要なのです」と。

電気自動車を買う余裕がないから、近くに公共交通機関がないからと、自分にはどうすることもできないと思わないでください。

あなたができる最大のことは、友人や隣人、そして、企業や政府関係者にこのことを話すことです。

今あるものを大切にし、できるだけ長持ちさせることから始めましょう。

使い捨てのプラスチック?何度でも使いましょう。包装されたものを買うのはできるだけ避け、可能な限り最高の製品、つまり環境にやさしく長く使える製品を手に入れましょう。


私たちエティークのスタッフも、ごみを減らすために小さな一歩から始めています。
こちらの記事も合わせてご覧ください。
プラスチックを減らすための私の最初の一歩|ethicame エシカミー MAGAZINE
 

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