海ゴミアーティストあやおさんにインタビュー!海ゴミでアートを生み出す理由に迫ります

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2050年には海に漂うプラスチックゴミの重量が魚の重量を上回る。

こんなショッキングな予測が2016年の世界経済フォーラムで報告されました。
「大変だ!なんとかしないと!」とは思うものの、「何をしていいのかわからない。」「今日はタイミングが合わないから海岸のゴミ拾いに行けない。」と行動に移すことは難しいものです。エシカミー編集部員の私も「いつかゴミ拾いに行こう」とトングを購入したものの、いまだに出番は2回ほど…

私と同じ境遇の方も多いと思いますが、この問題に正面から向き合い、1人で海岸のゴミ拾いを続ける女性がいます。その方が今回紹介する「海ゴミアーティスト」のあやおさんです。

なぜ彼女は海のゴミを拾いアートで表現するのか。お話を伺ったのでぜひ目を通してみてください!

◆プロフィール
海ごみアーティストあやお
愛知県一宮市出身。現在は石川県加賀市で暮らす1992年生まれの29歳。海ゴミから作る魚のアート作品で注目を集める。
8匹の保護猫と夫と共に、みずからの手で自宅をリノベーションしながら自給自足の生活を送っている。
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海ゴミアーティスト あやおさん

まずはあやおさんがどのような活動をしているのかをまとめました。こちらがあやおさんの作品です。



色鮮やかな魚はすべて砂浜に落ちているゴミで作られています。

通常のアートとは異なり制作にはゴミが必要となるため、まずは砂浜でゴミ拾いからスタートです。だいたい2〜3時間ほどゴミを拾い、持ち帰ってきれいに洗浄。

洗い終わったら、乾燥させたり使えるパーツを選別し、ようやく作品づくりに取り掛かります。その後はおよそ3日の制作期間を経て完成です。

ここからはあやおさんがなぜ海ゴミアートを始めたのか、自然環境への思いや考え方に踏み込んでお話を伺っていきたいと思います。

拾ったゴミをどこに使うか瞬時にイメージ



---今日はよろしくお願いします!早速ですが、まず初めに海ゴミアートについて教えてください。作品を作るにあたって、この魚にしよう!と決めてからゴミ拾いするんですか?


あやお これまでは制作依頼を受けて作っているものがほとんどだったので、決まった魚のモデルはいましたね。今は制作依頼はストップして、自分が作りたいと思った魚をモデルに製作しています。

一つ一つの魚の生態系までは把握していないので、まずは魚の泳ぐ姿をYouTubeで納得いくまで眺めてます。自分にしっかり落とし込んでからじゃないといい作品は作れないですし。

今ではある程度の魚は作れるようになりましたが、クジラとかイルカの哺乳類は何回観ても難しい。

---いざ作るぞ!となったときには、こんなゴミが必要かなとイメージしてから拾いに行くんですか?

あやお まずはたくさんゴミを拾ってある程度溜めます。そして何か作るとなったら、そのなかからどれを使う考える感じですね。

---ゴミをどこに使うのかイメージするのは難しそうですね。

あやお これは私の趣味が関係しているかもしれません。小さい頃からテトリスが好きで、指が痙攣するくらいやっていました(笑) 今でも1日に何時間も熱中してしまうほどです。 そのおかげか、ゴミを見ると「あ、このゴミはあそこのパーツに使える」と瞬時にイメージできます。その繰り返しでどんどんパーツを当てはめていく。

---そのようなゴミって結構落ちているものですか?

あやお 10個拾って1個あるかないかくらいです。それもあって、2〜3時間ほどかけてゴミを拾いますね。

---使えないゴミはどのように処理しているんですか?

あやお 通常のゴミと同じように出しています。

---ちなみにもともとアート関係に興味があったんでしょうか?

あやお 自分で作りあげることが好きですね。今住んでいる古民家も自分で壁を塗ったり、アトリエを作ったりしています。

家にある食器も昔自分で作りました。木を切って薪にするところから、釉薬(ゆうやく)を使って色をつけるところまで全部。 椅子も丸太2本から自作しました。

こう考えると家にあるもののほとんどが手作りですね。木工のおもちゃ、貝殻アクセサリー、保存食まで1人でなんでもやっちゃう。こんな感じでやってきたので、それが海ごみアートにも活きているのかも。



---そこまで手作りにこだわる理由ってなんでしょうか?

あやお 一番はおもしろいからです。作っている過程がとにかく楽しい。自分で作れるものは全部作ってしまおう精神です。

あとは自然物から作るからプラスチックとかのゴミが出ないのもいい。既製品だとパッケージとか梱包材だけでかなりの量になりますし。自作することっていいことしかないんです。

ちなみに海ゴミアートを送る際は、手紙代わりに葉っぱに一言添えて同封しています。今後は梱包材も自然由来のものを探していきたいな。

海ゴミアート以外にも、身の回りのものはすべて自作してしまうあやおさん。なんだか自然の中で楽しく遊んでいる印象を受けました。そこで気になるのが自然の中で生きるようになったきっかけです。次では生い立ちから環境への考え方まで踏み込んで伺っていきます。

きっかけは知らない場所に住んでみよう



---自然と楽しく共存しているあやおさんですが、その感性は子供の頃に養われたんですか?


あやお まずは生い立ちから。私は生まれも育ちも愛知県の一宮です。社会人になってから長野県泰阜村に移住しました。そのあと石川県の能登島に住んで、今は加賀市に住んでいます。

---色々なところで暮らしてきたんですね。愛知県ではどのような生活を送っていましたか?

あやお 年少の頃から家族で月1回は釣りに行っていました。海でもしょっちゅう遊んでいた。あとは複数のキャンプ団体にも所属していました。

中学生の頃にはアメリカに3週間キャンプをしに行ったほど楽しんでいました。高校、大学でもリーダーとしてキャンプの企画をしたり。とにかく自然と触れ合う機会が多かったと思います。

---長野県でも自然に関わる仕事だったんですか?

あやお そうですね。長野では山村留学の仕事をしていました。子どもと一緒にキャンプをしたり、自然の遊び場で一緒に走り回ったり。

---そこから石川県に移住したのは何か理由が?

あやお 山村留学の仕事をしていて「大人ってつまらない」と感じるようになった。なんでだろうと考えたら、自分自身がつまらないからだと。

---というと?

あやお 「もっと面白い大人になりたい」「やりたいことを思い切りやりたい」と思ったんです。そこで移住を決意しました。
まずはGoogleマップを開いてどこにしようかなと。そして「あ、ここの地形が気になる。」と思ったので訪れると、いい家といい海があって、そこが石川県の能登島だった、みたいな感じです。

---そこから海ゴミアートを始めたんですか?

あやお いや、そのときはまだ海ゴミアートはしていません。

能登島では古民家を借りて、住み開きしていました。 友達を呼んでみんなで遊んで。家のリノベーションや畑仕事を自分ですべてやって、毎日海で泳いで。すべてが自由だったのですごく楽しかったな。

その生活をしばらく続けていたんですが、泳いでいて「海自体はとてもきれいなのに、人が立ち入れないような場所には漂流ゴミがたくさんあるな。」と感じました。そこでゴミ拾いを始めて、作品を作り出した。

他にも色々海ゴミについて情報を集めていて、そのなかで漁師の友達と話したことも印象的でしたね。

---どんなことを話されたんですか?

あやお その友人はもともと仕事の一環で海岸清掃を行っていましたが、ある日漁師に転職した。しばらくして仕事どう?と聞いたら、漁で出たゴミは全部海に捨てていると。



---なぜでしょう?

あやお 漁に使う網って割とすぐ破れてしまうらしいんです。破れたら修理しますが、その際に出たゴミは海に捨ててしまうと。そして修理も無理で使い物にならなくなった網も同じように捨ててしまう。

それってなんで?と聞いたら、捨てるのにも多額のお金がかかるため、負担がかなり大きいと。漁の網ってかなり高価なうえに捨てるのにもたくさんのお金がかかる。

ゴミを減らすには、正規のルートで、なおかつ進んでゴミを捨てたくなる制度にする必要があるなと思ったんです。

そこからさらに海ゴミについて調べるようになりました。そして多くの人に現状を知ってもらえば何かが変わるんじゃないかと。
 
【補足】
海ゴミについて 海にあるゴミのおよそ7割がプラスチックゴミと言われています。
海プラ実態科学的知見(H22~R1_環境省海洋ごみ実態把握調査)で発表された品目上位10種(個数ベース)を見ると確かに漁業関連のゴミも多いことがわかります。
1ボトルのキャップ、ふた 17.6%
2プラ製ロープ・ひも 16.6%
3木材(物流用パレット、木炭等含む) 9.2%
4飲料用ペットボトル(2L未満) 6.9%
5プラ製漁具(その他) 4.2%
6プラ製食品容器(カップ等) 4.0%
7プラ製荷造りバンド・ビニールテープ 3.7%
8ウレタン 3.5%
9プラ製食器(ストロー、フォーク、スプーン、マドラー、ナイフ) 3.5%
10プラ製ブイ 3.2%

---海に捨てられるゴミを減らすには現状を知ることが大事?

あやお そう思います。網がとても高価で、捨てるのにもお金がかかること知ってました?多分みなさん知らないと思うんですよね。

現状を知らないで「ゴミを減らそう!」「ゴミを捨てるな!」って叫んでも根本が解決されない限り、絶対にポイ捨ては減らない。解決するには行政の制度もそうだし、個人の意識も変える必要がある。

私が感じるのは漁から出るゴミ以外にも、海外から流れてくるゴミが多いことや大人がポイ捨てしているケースが結構あることです。

---1つずつ詳しく教えてください。

あやお まずは海外から流れてくるゴミについて。

海外の田舎で暮らす人は、これまでお弁当箱がないので葉っぱに包んで持ち歩いていた。そして食べ終わると葉っぱをその辺に捨てます。葉っぱはもともと自然のモノなので、いずれ土に還りますよね。

でも最近では代わりにプラスチック製の容器が普及してきました。ただ、葉っぱを捨てていた習慣は抜けていないので、それまでと同じようにプラスチック容器もその辺にポイっと。

それが川に流れ出て、やがては海にたどり着く。

---なるほど。

あやお そして大人のポイ捨てについてです。 昔っていろんなところでタバコが吸えていたので、当たり前のようにポイ捨てしていた。やはりその習慣は抜けないのかな。

当時と同じ感覚で捨てる人がたくさんいます。もちろん全員がそうというわけではありませんが、若い人よりもポイ捨てすることへの抵抗がない。あんまり悪いことだと思ってないのかもしれません。

子どもは、小さい頃から「ゴミはゴミ箱に」「そこらへんにゴミは捨てない」と教えられてきました。そのため子ども起因のゴミってあんまりないと思います。

これらはそれまでの意識や習慣のままでいることが問題なので、変えるきっかけが必要なのかなと。
 
【補足】
海にあるゴミは街からやってくるものもあります。街なかでのポイ捨てやカラスなどにより散乱されたゴミ、洪水などの災害によってあふれたゴミが、風で飛ばされたり、側溝を通って川に流れ出たりすることで、最終的に海洋に行き着くのです。



---認識を変えるのって難しいですよね。

あやお 難しいですね。でも、若い人から流れを作り出せばいいんじゃないかなと思っています。例えばスマホの流れ。

---スマホの流れですか?

あやお スマホが発売された頃って年配の方は「難しそう。ガラケーのままでいいや」ってなっていたじゃないですか。でも若い人たちがみんな使い出して、「いろんなことができて便利だよ」となったら、すごい勢いでおじいちゃんおばあちゃんもスマホを使い出した。

やっぱり若い世代から流れを作り出すことで全体に波及していきますよね。 ゴミ問題に置き換えると、若い世代が
⑴スマホが便利と認識
→ゴミ問題が大変なことになっているんだって!」とまずは現状を知る。
⑵スマホを使い出す人が増える
→「このままだと将来環境がとんでもないことになる。何かしないと!」と積極的にゴミを拾うなどの行動に移す。
⑶徐々に若い世代に定着する
→若い世代のなかでゴミを捨てない・落ちてたら拾うが当たり前になる。
⑷すべての世代にスマホが普及
→ゴミを捨てちゃいけないという認識が全世代に広まって、捨てる人も減る。
となるんじゃないかな。
 
【補足】
ちなみに以前取材した、毎日新宿区のゴミ拾いを行っている「人材育成サークルワセカープ」さんもあやおさんと同じことを感じていました。
現状を知らないからゴミを拾わない、ポイ捨てしててしまうと。 実際にゴミ拾いに取り組んでみると、現状を知ることの大切さを実感するようです。

>>ワセカープさんのお話もぜひチェックしてみてください。



---確かに若い世代から流れを作り出すことは大事ですね。

あやお そこで若い世代に現状を知ってもらうために、何か方法がないかなと考えていました。そこでたどり着いたのが海ゴミアートを通しての発信です。

もともとはアートとか関係なしにゴミ拾いをしていたんです。そのうち「これが何か利益につながらないかな」と考えるようになって、海ゴミアートを作ってみたら売れた。

「あ、売れるんだ。じゃあここに私の思いも乗せたらいいんじゃないか?」と。そして海ゴミを使って魚のアート作品を作ることで、
・アートに興味がある人
・ゴミ問題に興味がある人
・魚に興味のある人
などさまざまなジャンルに興味関心を持つ人たちを巻き込めるんじゃないかなと。

この活動を始めてから結構いい感じなので、この流れを大事にしてさらに大きくしていきたいですね。

---そうすれば大人にも広がって、さらには行政にも届くかもしれないですよね。

あやお そうなればいいな。あと、個人にも優しい政策とかも考えてもらえたらなお良い。

役所にわざわざ行って手続きしてっていうのがどうも苦手で。今後、環境問題に興味を持つ人が増えて行動を起こそうとしたときに、「他人が捨てたゴミなのに拾うまでの準備をするのがめんどくさい」と思いそうじゃないですか?

そうならないためにも、個人でも拾いやすい環境を作らなきゃ!と行政が動いてくれたら最高ですね。

模索を続けて発信スタイルの確立



---あやおさんのSNSを拝見しましたが、発信が上手ですよね。今、同じように環境に興味があって発信したいけどうまくいかない…と感じている人も多いと思いますが、コツとかあるんでしょうか?


あやお 私はもともと中学生のときからブログをやっていて、mixiなんかもほぼ毎日更新。そのあとFacebookにいって、今はTwitterとInstagramをやっているので、発信することに慣れているというのはあります。あ、あとyoutubeもやってます。

ただ今の形にたどり着くのにはいろいろ試しましたし、時間もかかりました。

---具体的にどのようなことをしたんですか?

あやお 例えばTwitterでいえば私の考えに似ていて、かつフォロワーが多い(1,000〜5,000人程度)の人の投稿によくコメントをしたり、シェアして自分の考えを書いたりしていました。

そうするといろんな人の目に触れて、私の活動を知ってもらえるきっかけにもなる。

---なるほど。

あやお でも否定的な意見も結構きますけどね。例えばライフスタイルについて。

環境も動物も守るためにヴィーガンまではいかないまでも、配慮した生活をしていこうと強く発信していた時期があります。
あやおさんはペスカタリアン。

でも人それぞれ価値観は違うので、辛辣な意見を結構もらってしまって。それが続いたので発信することに疲れてしまい、お休みしていた時期もありました。

その後、センシティブだったりネガティブな問題をエンタメ的な要素を加えて楽しい内容にして発信することにしました。人ってやっぱり楽しい内容の方が読みたくなるじゃないですか。

そうしてからは、アートを通して動物と環境の関係についても知ってもらえるようになりましたし、否定的な意見もほとんどなくなって、バズることも増えましたね。

---あの素敵な発信の影にはそんな苦労があったんですね

あやお 誰もが見れる媒体ですしね。でも苦労はありつつも結局は楽しいです。

最近ではSNSごとにコンセプトを持って運営したりして、新しいやり方をまた模索しています。海ゴミはTwitterで、ライフスタイルはインスタで、みたいな。

1人でも多くの人に環境について考えるきっかけになってもらえればうれしいですね。

今うまくいってなくて悩んでいる方も、やり方を考えてまずはやってみる。違うなと思ったら都度修正。これの繰り返しが大事ですね。

そしてやはり楽しいことに人は興味を示します。めげずに他の人がシェアしたくなるコンテンツを発信していきましょう!

あやおさんのような魅力的な発信内容を見たら、自分もこんな生活をしてみたい!と考える方もいると思います。とはいえなかなか踏み出せないものです。そこで最後に、田舎暮らしを送るうえでのアドバイスをいただきました。

なんとかなる!まずはやってみよう!



---あやおさんのような生活を送ってみたいと思う方も多いと思います。経済面などを含めてアドバイスをいただけますか?


あやお さっきのSNSの発信と一緒で、やってみることが大事ですね。意外となんとかなるもんです。おじいちゃんおばあちゃんが田舎で暮らせてるんだから、若い人が暮らせないわけがない。

とはいえもう少し踏み込んで話しましょうか(笑)

---お願いします(笑)

あやお 能登島に来る前の仕事の給料が10万円でした。そのなかから6万円を貯金して100万円を貯めた。2年くらいかかりましたね。

これを元手に移住したんです。そして3年ほどは、その100万円に加えて日雇いのアルバイトやクラフト製品を売ったり、遊びに来た友達から支援してもらったりして生活していました。

ここで気付いたのは「なんでも自分でやれば生活費を下げられること」です。 山に行けば山菜がたくさん生えていますし、ホームセンターで野菜のタネを買ってきて育てればいくらでも収穫できます。

自分の労働だけで食材を手に入れられるからお金もかからない。そして知り合いに余った野菜を持っていけばお米と交換してくれる。3年間で1度しかお米は買っていません。来たばかりのときの1回のみ。

身の回りのものは作ればいいですし。元手の資金が尽きるまでにこの環境を作れれば、もう大丈夫ですね。あとはお金が必要だなと思ったらアルバイトすればいいですし。

---田舎でアルバイトってすぐみつかりますか?

あやお みつかります!

民宿やカフェ、農園などの季節労働がしょっちゅう募集していますし。そしてこっちに住んで思ったのが、田舎には都会的な職業のプロフェッショナルがいないということです。

例えば「ホームページを作れる」「写真を撮れる」「絵を描ける」などなど。得意なものとか、身につけたスキルがあれば、その人に仕事が集中します。どんどん自分の得意なことをアピールしていきましょう!



---なんでも行動してみることが大切ですね。

あやお あとは相性もあるかな。私には都会が息苦しくて。乗り換えとかぐったりしちゃいます…。

田舎ののんびりした環境が肌に合っている。自然と戯れる生活がしたいと思うなら一度チャレンジしてみるといいかも。暮らしてみて合わないなと思ったらまた戻ればいいですし。

---ありがとうございます!では最後にこれからの展望をお願いします!

あやお ゴミを捨てないことも大切ですが、これまでの大量生産・大量消費からの意識の転換も大事になってきます。

今のまま海の魚を採り続けると近い将来絶滅してしまうので、その辺も考えていかなければならない。私のアート作品や活動を通して1人でも多くの人に海とか自然環境、生物の現状を知ってもらいたいですね。

そして環境を守ろうと思うと経済面の負担も多い。これからは環境保護と利益がセットになる時代がくればいいなと思っています。そうすれば取り組もうって思う人も増えていくんじゃないかな。

最近は海をきれいにするためには森を豊かにしたいと思っています。放置林の改善だったり川の再生だったり。他にも畜産動物の保護もしたいし、やりたいことがたくさんあるんです。

これを実現するためにも、まずゴミを拾う人にお金がいく仕組みを作りたい。そうすれば私がゴミ拾いにかける時間をアートとか好きなことをする時間にまわせますしね。

楽しみながらこれからも活動していこうと思います。

---ありがとうございました!

今回は、海ゴミアーティストあやおさんにお話を伺いました。

環境への考え方から発信の方法、田舎暮らしのリアルまで、興味深いお話をたくさんしていだだけました。

ぜひ、この記事をきっかけに環境への理解を深めたり、自分にできることがないかを探してみてはいかがでしょうか。

また、普段の生活からゴミを増やさないことも効果的です。サスティナブルな商品を集めたセレクトショップである本サイト「エシカミー」で取り扱う固形シャンプーバー「エティーク」もぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

使えば使うだけプラスチック削減に!


エティークとは、固形のシャンプー・コンディショナーバーのこと。包装資材に一切プラスチックを使っていないのが特徴です。
 

プラスチックの削減を目指す


液体シャンプーやコンディショナーのプラスチックボトル容器・詰め替え用パッケージは年間でおよそ800億本廃棄されると言われています。しかし、そのうちの9%しかリサイクルされていないという課題に着目し、地球に優しい製品をという思いから2012年にニュージーランドで発売されました。

固形化に成功したことで、プラスチックパッケージから脱却。発売から2019年までの7年間で600万本のプラスティックボトルの削減を実現しました。さらに2025年までに5,000万本を削減することが目標です。
 

せっけんとは違うの?


固形シャンプー・コンディショナーはせっけんと何が違うの?と疑問に感じる方も多いと思います。確かにエティークの見た目はカラフルなせっけんなので、違いが気になるところです。

そもそもせっけんは一般的に汚れを落とす洗浄洗剤を指し、髪の毛を洗うとキシキシしたりごわつくこともありますよね。

一方エティークは、髪や頭皮に必要な美容液成分と必要最小限の洗浄成分を凝縮して固形化しているので、使用感や仕上がりがせっけんとはまったく異なります。また、エティークは美容液成分以外にも、サスティナブルな要素がたくさん詰まっているのです。
 

サスティナブルな要素がたくさん詰まっている


エティークはプラスチックの削減以外にもサスティナブル、いわゆる地球を持続可能なものにしていくためにさまざまな基準を設けています。
① 健康に害を与えるリスクがないこと。
② サスティナブルに生産され、生分解性※1であること。
③ 動物実験を行っていないこと。
④ 人工香料を使用しないこと。
⑤ フェアトレード※2、リビングウェイジ※3であること。
 
※1 物質が微生物によって分解され、自然に還る性質がある。
 
※2 公正な取引。発展途上国の生産者によって作られた製品が適正な価格で継続的に取引され購入することで、生産者の生活を支援するという意味も込められている。
 
※3 労働者が最低限の生活を送るために必要な賃金を算出して決定されたもの。具体的には、
・医療保険などに入れる
・子どもを学校に通わせられる
・栄養のある食事を取れる
など。国や地域で決められた「最低賃金」は、上記のような社会保障・教育・食生活は検討材料には入っておらず、より生活者に優しい基準がリヴィングウェイジと言える。

さらには、毎年利益の2%を環境団体(主にWORLD ANIMAL・INTERNATIONAL・THE ORANGUTAN)へ寄付しています。

>>さらに詳しくエティークを知りたい方はこちら

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