粉ふき肌の原因は?スキンケア方法や対策についても

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粉ふき肌は、カサカサと乾燥するうえ白い粉がたくさんついてしまい、見た目にも気になりますよね。スキンケアやメイクもなじみにくく、お困りの方もいるのではないでしょうか。
 

そこで本記事では、粉ふき肌の原因や対策を解説します。実際に粉ふき肌になってしまった時のケア方法もご紹介するので、肌の乾燥や粉ふきに悩む人はぜひ参考にしてみてください。

粉ふき肌とはどんな肌?

そもそも、粉ふき肌とはどのような状態を指すのでしょうか? ご自身の肌と照らし合わせながら、チェックしてみましょう。

角質細胞が乾燥してはがれた状態

粉ふき肌で見られる白い粉は、肌表面の角層が乾燥してはがれたものです。
 

肌表面の角層は通常、細胞とその間を満たす細胞間脂質がレンガのように重なっています。この細胞間脂質は、セラミドをはじめとする成分でできており、肌内部の水分が蒸発しないようにする役割があります。
 

ところが、細胞間脂質はターンオーバーの乱れや加齢などで減少してしまうことも。すると、肌に水分を留めておく機能が弱まり、乾燥を引き起こします。乾燥すると、衣服のこすれや爪で引っかく行為などの軽い刺激でも、角質細胞がはがれやすくなってしまうのです。

はがれかけて肌からめくれた状態の角質細胞が、粉を吹いたように見えてしまうのですね。

放置は肌トラブルの元

粉ふき肌は、見た目が気になるだけでなく、さまざまな肌トラブルの元になってしまいます。

たとえば、「メイクノリが悪くなる」や「スキンケアの浸透が妨げられる」といったものです。角質細胞がめくれた状態で肌がなめらかでないために、メイクが浮いてしまいます。

また、化粧水もなかなか浸透せず、スキンケアが十分に行えないために乾燥を招くといった悪循環に陥るかもしれません。

 

さらに、粉ふき肌を放置してしまうと肌の乾燥がさらに進んでしまいます。その結果、外部刺激から肌を守る「バリア機能」が低下し、ちょっとした刺激でも赤みやかゆみを感じる敏感肌になるケースもあります。また、乾燥によるシミやくすみができやすくなる点にも注意が必要です。

粉ふき肌は顔だけでなく、体にも症状が出る場合があります。「タイツを脱いだら裏側に白い粉がついていた」といったことはありませんか? 乾燥しやすい肘や膝、すねのほか、衣類による摩擦が多いお腹周りも粉ふき肌になりがちです。どのパーツも、粉がふいたようになっている時は、気づいた段階でケアをすることが重要です。

粉ふき肌になる原因は?

先述の通り、粉ふき肌は乾燥によって引き起こされます。そこで、ここでは肌の乾燥が起きる原因を見ていきましょう。

ターンオーバーの乱れ

肌の細胞には、一定の周期で新しく生まれ変わる「ターンオーバー」という仕組みがあります。健康な肌のターンオーバー周期は、4週間ほどだと言われています。しかし、粉ふき肌の場合は必要以上に周期が早まっているケースが多くあるのです。
 

ターンオーバーが早まると、生成された細胞が急速に肌表面の角層まで押し上げられます。角質細胞として未熟な状態で表面へ出てきてしまうため、水分の保持力が低く刺激にも弱い状態です。未成熟な細胞では水分を留められず、軽い刺激ではがれてしまうので粉ふき肌になってしまうのです。
 

ターンオーバーの周期は、加齢や睡眠不足、偏った栄養バランスなどで乱れがちです。また、紫外線を浴びることでもターンオーバーが乱れてしまうので、日頃の生活習慣を整えることが重要だといえます。

外部刺激

強い摩擦や紫外線などの刺激も、乾燥の原因となります。特に注意したいのが、洗顔時です。熱いお湯で洗ったり肌をゴシゴシとこすったりすると、角層を傷つけてしまいます。その結果、傷ついた角層がはがれやすくなるほか、水分が蒸発しやすくなって乾燥してしまうのです。
 

また、紫外線を浴びることも肌への刺激につながります。日焼けによって赤くなった肌は、紫外線によって肌が傷つき炎症を起こしている状態です。肌のバリア機能が落ちるために、通常以上に刺激に敏感になったり、水分保持力が低下したりします。
 

日焼け止めや日傘で紫外線をカットしながら、自宅では摩擦の少ないスキンケアを意識しましょう。

粉ふき肌になった際のスキンケア方法

ここでは、実際に粉ふき肌になってしまった時のスキンケアのポイントをご紹介します。

ぬるま湯&たっぷりの泡で洗顔

粉ふき肌になった時は、肌への負担を最小限に抑えながら洗顔をすることが大切です。
 

洗顔料は、洗浄力の強すぎないものを選びましょう。スクラブ剤の入ったものは、必要な皮脂や水分まで奪ってしまう可能性があります。肌に近い弱酸性タイプのほか、セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合された洗顔料がおすすめです。
 

また、洗顔料を十分に泡立てていないと、顔を洗う時に摩擦が生まれてしまいます。泡で出てくるタイプの洗顔料を使うか、ネットで角が立つくらいしっかりと泡立ててから洗いましょう。
 

お湯の温度は、肌の温度に近い35℃くらいを目安にします。シャワーを直接顔に当てると、水流が強すぎて角質層を傷つける可能性があるため避けましょう。両手でお湯をすくって、泡が残らないよう優しくすすいでください。洗顔後は、清潔で柔らかいタオルを肌に押し当てるようにして、こすらず水気をとることが大切です。

低刺激性のアイテムで保湿

洗顔や入浴後は水分が蒸発しやすいため、すぐに保湿をしましょう。粉ふき肌になっている時は角質がめくれており、傷がついているのと同じ状態です。そこで、化粧水の前にオイルで肌全体を保護する方法がおすすめです。
 

使用するオイルは、ホホバやスクワランなど、肌の皮脂に似た組成のものが良いでしょう。1~2滴をとり、手のひらでプレスするように肌になじませます。オイルによって乾燥した肌が柔らかくなり、後から使う化粧水の浸透を助ける効果も期待できます。

化粧水も低刺激性で

化粧水は乾燥肌や敏感肌のために作られた、低刺激性のものがおすすめです。バリア機能を守るために、もともと肌に含まれているセラミドやアミノ酸をスキンケアで補充するのもいいでしょう。
 

また、ヘパリン類似物質を含むものは保湿力が高いうえ、血行促進によるターンオーバーのサポートや肌荒れ防止効果が期待できます。乾燥肌の治療薬として使われることもある成分で、粉ふき肌がひどい時におすすめです。
 

そして、どんな化粧水を使用する場合も、角質層の奥までしっかりと潤いを届けることを意識しましょう。化粧水はアイテムに表記された量を守り、不足がないように気を付けてください。表記がない場合は、500円玉大くらいを目安に手のひらに出して肌になじませましょう。

フェイスマスクの活用もおすすめ

粉ふき肌になるほど乾燥しているときは、肌のキメが乱れていて化粧水がなかなか浸透しないこともあります。そこで、フェイスマスクを使って、じっくりと水分を取り入れるのもおすすめです。
 

フェイスマスクを使う際は、商品に表記されている時間を守るのがポイント。たっぷり水分を補給しようと長時間つけたままにしてしまうと、かえって乾燥を招くことがあります。
 

水分を補った後は、必ず油分でフタをして潤いを逃がさないようにします。乳液やクリーム、フェイシャルオイルなどを使い、手のひらでプレスするようにして肌になじませましょう。こちらも化粧水と同じく、低刺激で保湿力の高いアイテムを選ぶと効果的です。

粉ふき肌にならないための対策

粉ふき肌を防ぐには、日頃のこまめなセルフケアが欠かせません。ここでは、粉ふき肌にならないための対策を4つご紹介します。

体の内と外から水分補給

乾燥を防ぐために、体の内と外からこまめに水分をとることを意識しましょう。
 

水分補給は、体内の水分量を適切に保つために大切です。水分は血液の循環や体温調節など、体のさまざまな機能をキープするために欠かせません。水分が不足すると、肌へ回すゆとりがなくなってしまい、乾燥の原因となります。
 

そのため、1日に1〜2リットルほどの水を飲むのが理想です。のどが乾いたと感じた時だけでなく、朝起きた時やトイレの後などにも水分補給を心がけましょう。コーヒーや緑茶など、カフェインの多い飲み物は利尿作用があるため、ノンカフェインのものがおすすめです。
 

また、空気が乾燥している時も、肌から水分が奪われてしまいます。エアコンの効いた室内は乾燥しやすいので、加湿器で肌の潤いを守ることも大切です。自宅用はもちろん、机に置けるような小型のものも用意しておくと、職場でも乾燥を予防できるでしょう。

ターンオーバーを整える栄養を摂る

粉ふき肌を防ぐために、食事からターンオーバーを整えることも有効です。ターンオーバーを整えるのに必要な栄養素と、含有量の多い食材をご紹介します。

  • タンパク質:肉・魚・豆類
  • ビタミンA:緑黄色野菜・豚レバー
  • ビタミンC:ブロッコリー・キウイフルーツ
  • ビタミンE:アボカド・イワシ
  • 亜鉛:ホタテ・煮干し

上記の栄養を、バランスよく取り入れることが大切です。苦手な食材がある人や外食が多くなりがちな人は、サプリメントやドリンク剤を活用するのもおすすめです。

質の良い睡眠をとる

肌のターンオーバーを整えるには、睡眠も重要です。なぜなら、寝ている間は成長ホルモンが分泌され、ターンオーバーが活発に行われるからです。睡眠時間が十分でないと、寝ている間に行われるはずの肌の再生ができず、古い角質がとどまって乾燥の原因となります。肌のターンオーバーのためには、最低でも7時間の睡眠を確保しましょう。
 

また、長時間眠ればいいだけではありません。成長ホルモンが最も多く分泌されるのは、入眠してから3~4時間後の深い眠りについている間だと言われています。
 

眠りが浅く、夜中に何度か目が覚めてしまうという人は、ぐっすり眠れるよう工夫をしましょう。たとえば、寝る前のパソコン・スマートフォンの使用は避けて、脳を「お休みモード」に切り替えることが有効です。また、体が冷えていると入眠に時間がかかる場合があるため、湯舟につかったり軽いストレッチをしたりしてもいいでしょう。

正しい方法でのスキンケア

スキンケアでは先述の通り、摩擦を抑えた洗顔と十分な保湿を習慣化しましょう。肌摩擦を軽減したい場合は、オールインワンタイプのスキンケアアイテムを使うのもおすすめです。肌に塗る回数が1回で済むため、必然的に摩擦の量も減るでしょう。
 

また、肌の状態は季節や体調によっても異なります。たとえば「乾燥が気になる時は高保湿タイプのものを使う」といったように、肌に合わせてスキンケアも調節するとよいでしょう。日中に乾燥が気になりがちな人は、メイクの上からでも使えるミストタイプの化粧水を携帯すると手軽に保湿ができます。

粉ふき肌にもおすすめ!美容オイル「采茶~SAICHA」

(画像出展:Products | 采茶 SAICHA

最後に、粉ふき肌のケアにもおすすめしたい美容オイル、采茶~SAICHAの「CHフェイシャルオイル」をご紹介します。

お茶の力に着目した保湿オイル

「CHフェイシャルオイル」は、お茶の実の力に着目した保湿アイテムです。
 

お茶の名産地、静岡県の耕作放棄地を活用して育てられた茶の実は、ひと粒ひと粒手作業で収穫・選別されています。余計なものは入れずに、しぼりたてのオイルをそのままボトルへ詰め込まれているので、新鮮かつナチュラルな点が魅力です。
 

さらに、茶の実のオイルは肌の皮脂と組成が似ており、肌になじみやすいと言われています。そのため、高い保湿力と心地よい使用感の両方を体感できるはずです。
 

采茶~SAICHA|CHフェイシャルオイル 20mL 価格:4,950円(税込)

購入サイト(ethicame

おすすめの使い方①スキンケアの中盤に

粉ふき肌に采茶~SAICHAの「CHフェイシャルオイル」を使う場合は、油分でフタをするアイテムとして取り入れるのがおすすめです。
 

化粧水をなじませた肌に、2~3滴のオイルを優しく広げます。粉ふきが気になる部分は、ハンドプレスをしたり指先でトントンとタッピングしたりして、細部までオイルをなじませましょう。粉ふき肌の時は乾燥しているため、仕上げに乳液やクリームをプラスしてください。

化粧水とオイルで柔らかくなった肌に、しっかりと油分がフィットしてくれるはずです。

おすすめの使い方②ブースターとして

「CHフェイシャルオイル」は、ブースターとしてスキンケアの最初に使うこともできます。
 

使い方は、洗顔後の顔に2滴ほどを優しくなじませるだけ。手のひらにオイルを出し、少し温めてから使うと伸びがよくなります。手のひらでプレスしながらなじませると、サラッと仕上がります。

日々のケアの積み重ねで潤いのある肌に

粉ふき肌は、日々のスキンケアや食事・睡眠を意識するだけで予防・対処できます。今回ご紹介した対処法やケアのポイントを実行することで、乾燥しにくい健やかな肌に近づくこともできるはずです。自分のできそうな部分から、少しずつ挑戦してみてくださいね。

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