地球に優しいオーガニックコットンを使用して作られた「オーガニックナプキン」
オーガニックナプキンの原料である綿花は、有機栽培にこだわり、科学的薬品や農薬を使用せずに育てられた綿花です。
オーガニックナプキンは、地球に優しいだけでなく、身体にも優しい素材でできたナプキンと言われています。
そんなオーガニックな素材のナプキンを取り入れることで、身体にどのような変化があるのか、そしてどんなナプキンブランドがあるのかなど詳しくご紹介します。
オーガニックナプキンとは?

オーガニックナプキンとは、オーガニックなコットンを100%使用した自然由来のナプキンです。
オーガニックなコットンであるため、お肌に優しくかぶれづらいのが特徴です。
一般的なナプキンとの違い
ナプキンには、長時間水分を留めておくための吸収剤が含まれています。一般的なナプキンに使用される吸収剤は、化学的な素材を使用しますが、それに対してオーガニックナプキンは、吸収剤もオーガニック素材です。
素材から製法まで化学薬品を含まない製品であることが、オーガニックの大きな特徴です。
オーガニックナプキンは「紙」と「布」の2種類

オーガニックナプキンには、一般的な使い捨てタイプの紙ナプキンと何度も洗って使える布ナプキンがあります。
それぞれのナプキンの使い方や特徴について見ていきましょう。
オーガニック紙ナプキンの特徴
オーガニックの紙ナプキンは、見た目や形は一般的な紙ナプキンと変わりありません。
他のナプキン同様、紙タイプであるため使い捨てできるナプキンです。
特徴としては、サラッとした滑らかな触り心地とかぶれにくい素材であることが挙げられます。
お肌に優しい素材であるため、蒸れによるデリケートゾーンのかぶれを軽減してくれます。
オーガニック布ナプキンの特徴
布ナプキンは繰り返し使用できるタイプのナプキンです。
フワッとした肌触りと厚みのある素材で、デリケートゾーンを優しく包んでくれます。
布タイプであるため、下着のようなつけ心地なので、ゴワつきや異物感もあまり感じられません。
また、オーガニックコットンを使った布ナプキンには、吸収剤は一切使用されていません。
布を重ねて吸収体を作るため、布本来の吸収剤力を活かしたナプキンです。
なぜオーガニックナプキンが広まったのか

そもそも、何故デリケートゾーンにオーガニックなものをしようするというようなことが広まったのでしょうか。
環境への配慮
一つには、環境問題を考慮して、通常の化学的なものを含んだナプキンではなく、オーガニックなものを使用するという働きの上でオーガニックナプキンが広がっています。
デリケートゾーンは経皮吸収率が高い

もう一つの広まった理由として挙げられるのが「デリケートゾーンの経皮吸収率が高さ」です。
経皮吸収率とは、外部からの成分(化粧品や日用品など)を皮膚を通じて体内に吸収されることを指します。
デリケートゾーンは、他の部位(腕や脚など)に比べて経皮吸収率が約40倍以上も高いと言われているのです。
皮膚の薄いデリケートゾーンは、消化器官を通らずにそのままダイレクトに外部からの成分を吸収します。
そのため体外へ排出されにくく、外部からの成分を体内に蓄積してしまう恐れがあるとのことです。
デリケートゾーンの経皮吸収率が高いことを踏まえて、ナプキンは慎重に選ぶことが重要です。
※これは化学的な根拠はないと言われることもありますが、天然な素材を使ったオーガニックナプキンを使用することで、その心理的な不安を取り除くことができます。
オーガニックナプキンに変えたら効果はある?(生理痛・冷え・不妊)

デリケートゾーンに触れる生理用品。
ここではその生理用品をオーガニックなものに変えることで、身体にはどのような変化があるかを見ていきましょう。
生理痛や不妊につながる「冷え」を予防
子宮に直結するデリケートゾーンは、女性にとってとても大切な部分です。
毎月訪れる月経で、人によっては生理痛が酷いという方もいるのではないでしょうか。
生理痛の原因にはさまざまな問題がありますが、中でも注意したいのが「冷え」です。
身体を冷やすことは、生理痛を悪化させると言われています。

通常のナプキンに使用される高分子吸収剤は、水分をジェル状に凝固させます。
その水分ジェルによってデリケートゾーンが冷える恐れがあるのです。
それに対してオーガニックナプキンは化学的な高分子吸収剤は使用しておらず、布の吸収作用やパルプなどの植物由来の成分で水分を吸収させます。
これにより冷えを予防することもできると言われています。
また冷えは、生理痛を強めるだけでなく、不妊に悩む方にも注意が必要です。
基礎体温を上げることを意識すると共に、出来ることから冷えを防ぐよう心がけると良いでしょう。
オーガニックナプキンのメリット2つ
オーガニックナプキンの使用を検討中の方は、メリットとデメリットも併せてチェックしていきましょう。オーガニックナプキンのメリット①環境に優しい

オーガニックナプキンの最大のメリットは、地球に優しい有機栽培したオーガニックコットンを使用していることです。
身体への影響はもちろんのことですが、やはり環境的な問題を考慮していることが大きなポイントと言えるでしょう。
オーガニックナプキンのメリット②肌にやさしく、つけ心地がいい
オーガニックナプキンは、有機栽培したオーガニックコットンを使用していることと共に、石油由来の高分子吸収剤を使用していません。化学的な素材は荒れやかぶれを引き起こす可能性があり、敏感肌やアレルギー体質な方にとっては十分注意が必要です。
化学的なものを使用していないオーガニックナプキンは、自然素材のみを使用しているため、敏感肌やアレルギー体質の方が避けたい素材によるトラブルを防ぐことができます。
オーガニックナプキンのデメリット2つ
オーガニックナプキンのメリットに対して、次はデメリットについてもチェックしていきましょう。
オーガニックナプキンのデメリット①:コストが高い
オーガニックナプキンのデメリットの1つとして、コストの高さが挙げられます。
やはり、通常のナプキンに比べて素材や製法にもこだわりがあるため、1枚当たりのコストは高い傾向です。
また、何度も繰り返し使えるオーガニックな布ナプキンは、洗い方にも気をつけたいポイントがあります。
オーガニックな布ナプキンは、洗う時に使用する洗剤もまたオーガニック洗剤でなくては意味がありません。
繰り返し使えるため一見コスパが良く見えますが、初期費用として費用が嵩むため、コストを考慮する必要があります。
オーガニックナプキンのデメリット②どこでも買えるわけではない
オーガニックナプキンは全ての場所で販売されているとは限りません。コンビニなどでの取り扱いがない場合があるので、必ず持ち歩くようにしましょう。
気軽に始められる!オーガニックナプキンの使い方

オーガニックナプキンを気軽に始めるには、どのような使い方をするのが理想的なのでしょうか。
おすすめの使い方は紙ナプキンと布ナプキンの2種類を併用することです。
1~3日目の量が多い時は、布ナプキンをライナーの代わりとして使用します。
その上で、オーガニック紙ナプキンを重ねるようにしましょう。
そうすることで漏れの心配や生理用ショーツを汚す心配もなく、使い捨てで、デリケートゾーンを清潔に保てます。
量が減ってきたら布ナプキンだけでカバーでき、紙タイプのオーガニックナプキンの使用枚数も減らすことができます。
初期費用はかかりますが、2つをうまく組み合わせて使用することで、身体にも地球にも優しくナプキンを使用することができるでしょう。
おすすめオーガニックナプキン7選
ここまでオーガニックナプキンの特徴や使い方について詳しくみてきました。続いては、初めてオーガニックナプキンを使用する方におすすめの7つのオーガニックナプキンブランドをご紹介しましょう。
ナトラケア(紙ナプキン)

イギリス発のオーガニック&ナチュラル生理用品ブランド「ナトラケア」。
オーガニックナプキンのパイオニアとも言われる30年以上の歴史を持つブランドで、世界中の女性愛用者のいる世界初のオーガニックナプキンブランドです。
肌なじみのよい表面のコットンとパルプ素材をしようした吸収力の高い吸収機能によって、使用後もサラッとした手触りのナプキンです。
薄型のナプキンにも関わらず量の多い日も不快感なく過ごすことができると口コミでも評判の紙タイプのオーガニックナプキンです。
>>ナトラケアの詳細はこちらから
NaturaMoon(ナチュラムーン:紙ナプキン)

※写真はイメージです。
2011年に日本で初めて登場したオーガニックナプキン「NaturaMoon(ナチュラムーン)」は、OE100 Standardの認証を取得している無漂白なオーガニックコットンを使っており、漂白剤も気になる方におすすめしたいナプキンです。
安心安全にこだわった高分子吸収材不使用の国産のナプキンで、サイズ展開も豊富なため、量や生活リズムによって使い分けすることができます。
オーガニックナプキンは、海外のものが多いですが、こちらは国産ということもあり、比較的リーズナブルな価格帯であるのも魅力のポイントです。
>>NaturaMoon(ナチュラムーン)の詳細はこちらから
seventh generation(セブンスジェネレーション:紙ナプキン)

※写真はイメージです。
デリケートな肌を持つ赤ちゃんのナチュラルオムツメーカーから出ているオーガニックナプキン「seventh generation(セブンスジェネレーション)」もおすすめのオーガニックナプキンブランドの一つです。
こちらのオーガニックな紙ナプキンは、塩素フリーで高分子吸収剤不使用なナプキンで、小麦から抽出した天然の吸水性素材を使用しており、お肌に優しく吸収力も折り紙付きです。
また、ライナー展開もしているため、使い分けがしやすいナプキンブランドとなっています。
>>seventh generation(セブンスジェネレーション)の詳細はこちらから
LINTEN(リンテン:布ナプキン)

引用元:LINTEN
「LINTEN(リンテン) 」のナプキンは、青森の工場にて1枚1枚丁寧に作られた布タイプのオーガニックナプキンです。
100%オーガニックにこだわり、エコマークを取得している天然素材のナプキンです。
4重構造で作られるナプキンは、撥水力や吸水力にもこだわり、ムレが起こらないよう敏感肌な方を考慮したナプキンです。
>>LINTEN(リンテン)の詳細はこちらから
Sunny Days(サニーデイズ:布ナプキン)

引用元:Sunny Days
「Sunny Days(サニーデイズ)」は、デザイン性にも優れたオーガニック布ナプキンです。
生理中も快適に過ごせるようデリケートゾーンは、ネルやモダールなどといった肌触りの良さにもこだわり、形や柄の種類が多いので、日によって使い分けができるブランドです。
初心者に嬉しいトライアルセットのご用意もあるので、ライナーとして使い始めてみるのもおすすめです。
>>Sunny Days(サニーデイズ)の詳細はこちらから
ayame(布ナプキン)
女性の生理を軸にジェンダーレスな社会づくりを実現のために「ayame」は誕生しました。
わずか3mmの厚さで通気性も優れているので、憂鬱な時期も快適に過ごせます。
生地が柔らかく、デリケートなお肌にも負担が少ないエアリーなつけ心地です。
洗濯して繰り返し使えて、地球にもやさしい。汚れが落としやすいのでお手入れもらくらくです。
kiori(布ナプキン)
シルクの抗酸化作用、静菌作用等で、素肌のフローラバランス(常在菌)を整えることでバリア機能を高め、生理中の敏感なデリケートゾーンを健やかに導きます。また、高い吸湿・放湿性で蒸れや匂いを防ぎ、縫い目を表に出さないスムースな独自縫製で、ふんわりと肌に優しく、敏感肌やアトピーの方にも最適です。
サイズ調節可能なスナップボタンは、赤ちゃんも使用出来る素材なので、金属アレルギーの方も安心してご使用いただけます。
オーガニックナプキンを上手く取り入れて、身体にも地球に優しい環境作りを

本記事ではオーガニックナプキンについて詳しく見てきました。
これから使ってみようと考えている方は、それぞれオーガニックナプキンブランドによっても特徴が違いますので、好みのナプキンを見つけてくださいね。
身体の中でも大切な部分であるデリケートゾーン。
身体にも優しい素材を使用して、身体と環境両方に優しいものを生活に取り入れてみて下さい。