シリコンバッグとは?使い方から時短レシピ、おすすめメーカー3選など紹介

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食材の保存から調理まで多方面で活躍してくれるシリコンバッグは、繰り返し使用できて、そのまま調理器具にもなる便利さから注目され、最近では様々な商品が販売されています。

シリコンバッグを使ってみたい!とは考えているものの、
どんな商品なのかよくわからない
どれを選べばいいのか迷ってしまう
と感じる方もいるのではないでしょうか。

この記事ではシリコンバッグの使い方から時短レシピ、またおすすめメーカーや気軽に購入できるシリコンバッグを紹介します。
環境に優しいシリコンバッグで毎日の台所仕事をより快適にしてみませんか?
 

シリコンバッグとは

シリコンバッグとは、その名の通りシリコン素材の食材を冷蔵・冷凍保存できる容器のことで、プラスチック使用を減らすために、アメリカで最初に開発されました。
 

シリコンバッグの特徴

 

シリコンバッグには以下のような特徴があります。

耐冷・耐熱性に優れており、冷凍保存したものをそのまま解凍することはもちろん、湯煎や電子レンジ加熱、オーブン機能で調理も可能です。

高温でも変形しにくく人体への安全性も認められており、医療器具・化粧品・調理用具など、多くの場面で使用されています。

 

環境に優しいメリットも

 

シリコンバッグは環境に優しいことも大きな特徴であり、メリットと言えます。


繰り返し何度も洗え、ゴミを毎回出さない

“使い捨てのプラスチックバッグは、一世帯で年間に平均2,000枚使用されていると言われており、これはたくさんのゴミとなります”(引用:Zip Top公式

とあるように、多くの家庭で一度使ったら捨ててしまっていると思います。

対してシリコンバッグは耐久性が高いため、繰り返し使えます。さらには食洗機対応のものもあるため、気軽に取り組めるエコ活動のひとつと言えるでしょう。


シリコン素材は石油由来でないプラスチックフリーである

これだけのプラスチックバッグが捨てられているということは、廃棄の際にエネルギーを大量に消費することも意味します。加えて、燃焼時にはCO2を排出するため、地球温暖化が加速してしまいます。また、適切な処分がされずに海に流出してしまえば、自然に還る素材ではないため、半永久的に漂い続けます。このように、プラスチックは環境問題の発生原因となるため、世界的に対策が進められています。

日本でも2020年7月からレジ袋有料化がスタートし、私たちが身近でできる環境問題への取り組みの一つとして「脱プラスチック」が注目されるようになりました。

>>>脱プラ問題を詳しく知りたい方はこちら
 

その中で、シリコンバッグは繰り返し使えることや、プラスチックフリー素材であることで、環境に配慮したサステナブル製品ともいえます。

  >>>サステナブルについて詳しく知りたい方はこちら


シリコンバッグの使い方

ここからはシリコンバッグの使い方を見ていきましょう。
 

シリコンバッグの使い方①食品の冷蔵・冷凍保存に最適!


使い方はとにかく簡単です。カットした野菜や作り置きのおかずなどをそのままシリコンバッグに詰め、冷蔵・冷凍庫に入れておくだけです。密閉性が高いため、湿気を防ぎ、カビの繁殖を抑えて鮮度を保ちます。

料理に使う時には、そのまま電子レンジで温めたり解凍したりできるので、新しい容器に移し替える手間もありません。
 

シリコンバッグの使い方②調理アイテムとして活躍!


シリコンバッグは保存だけでなく、調理アイテムとしても活躍します。

・蒸し料理

野菜を入れたシリコンバッグを湯煎するだけで、簡単に蒸し野菜の完成です。

肉を入れて湯煎をする低温調理も可能です。

・オーブン料理

シリコンバッグに漬け込んだ肉や魚をそのままオーブンに入れて焼くだけです。

ただし対応できないシリコンバッグもあるので、必ず耐熱温度やオーブン対応可能かを確認しましょう。
 

シリコンバッグの使い方③小物入れや旅行用のポーチにも!


シリコンバッグはキッチン周り以外にも、様々な使い方があります。軽くて水に濡れても安心なシリコン素材は、日常的なアクセサリーや化粧品、子どものお菓子などの小物を入れておくのにも便利です。

また、旅行用に荷物を小分けにでき、透明で中に何が入っているのかすぐにわかるのも大きなポイントです。
 

シリコンバッグの正しい洗い方は?


シリコンバッグを長く繰り返し使うためには、日頃のお手入れが重要です。

食洗機対応可であれば、食洗機にシリコンバッグを逆さまにして投入し、スイッチを押すだけ。

手洗いする場合は、食器用洗剤とスポンジを使ってお湯でやさしく洗い、細かなカスや汚れはブラシで取り除きましょう。

洗浄後はカビを防ぐために、水分をよく拭き取り、逆さまにして乾かします。

 

※色移りは洗濯ピンチに吊るして、1~2日天日干しにすると綺麗になります。

※シリコンバッグを裏返しにするのはNGです。シリコンの接着部分が破れてしまうこともあるので注意しましょう。

シリコンバッグの使い方が分かったところで、次は選び方をチェックしていきましょう。


シリコンバッグを選ぶときの5つのポイント

シリコンバッグはサイズから形状、カラーなどそれぞれ違いがあります。自分に合った調理法や用途に合わせて選ぶためにも、次の5つのポイントを押さえておきましょう。

 

シリコンバッグを選ぶポイント①サイズ


シリコンバッグは様々なサイズが展開されているので、食材に合ったものを選ぶことが大切です。また、マチ付きのものだと見た目以上に保存できるのでおすすめです。

 

約300mlサイズ・・・少量のお菓子や小物入れ、一人分のおかずなど

 

約500mlサイズ・・・カット野菜やマリネ、浅漬けなど

 

約1,000ml以上サイズ・・・肉や魚をそのまま保存したり、湯煎・オーブン料理など
 

シリコンバッグを選ぶポイント②耐熱・耐冷温度


冷凍保存や加熱調理にシリコンバッグを使用する際は、必ず耐熱・耐冷温度を確認しましょう。加えて電子レンジ、オーブン、食洗機対応可能かどうかもパッケージ等で確認し、自分に合った調理方法対応の商品を選ぶことが大切です。
 

シリコンバッグを選ぶポイント③形状


出典:スライドタイプ (ZipTop)

 

出典:クリップバータイプ(DeliOne)

 

形状で特に注目したいのが、シリコンバッグの開閉部分です。スライドタイプとクリップバータイプがあるため、

・密閉率を高くしたいとき→スライドタイプ

・手軽に使いたいとき→クリップバータイプ

と目的に合わせて選ぶようにしましょう。

また食材を保存する際は、マチ付きの自立して口が大きく開くものが使いやすく、カップ型の縦長タイプは冷蔵庫の中をすっきり収納できて便利です。
 

シリコンバッグを選ぶポイント④カラー


透明タイプとカラータイプがあります。透明タイプは中身がすぐに確認できるので、何を保存しているか一目でわかるのがメリットです。

カラータイプは食材ごとに色分けすると収納場所でもわかりやすく、カレーやミートソースなどの保存の際は色移りが目立ちにくくなるのでおすすめです。
 

シリコンバッグを選ぶポイント⑤素材


シリコンバッグで食品を扱う場合が多いため、人体にも安全な素材を使用していることはとても重要です。

ほとんどが安全なシリコン素材でつくられていますが、中には耐熱性の低いEVA樹脂や、開閉部分にプラスチックを使用しているシリコンバッグがあります。商品のパッケージをよく確認して安全な素材を選びましょう。

 

ここまで、シリコンバッグの特徴や選び方などについて詳しく見てきました。次からは、筆者がおすすめするシリコンバッグを紹介します。
 

海外発!シリコンバッグおすすめメーカー3選

ここでは、使いやすさに加えて、環境面にも配慮している海外の3メーカーを取り上げました。

使いやすいデザインが人気!ZipTop(ジップトップ)

 

2017年にアメリカで生まれたZipTop(ジップトップ )は、“有害なプラスチック廃棄物の使用を断ち切れるような「革新的で使いやすい容器」を 世に送り出すことを目標に設立されました”(引用:About Zip Top
 

そんなジップトップのシリコンバッグは、
 

・BPA、鉛、PVC、フタル酸エステルを含まない100%プラチナシリコン素材を使用

・電子レンジ、オーブン、湯煎での調理、冷蔵、冷凍での保存、食洗機での洗浄が可能

・耐熱温度は220℃、耐冷温度は-30℃

・マチ付きで容器の口が開いたまま自立する

・動物型のベビースナック用まで赤ちゃんにも使用できる

・使いやすいデザインが評価され、数々のデザイン賞を受賞
 

といった特徴があります。
 

※プラチナシリコンとは

砂(シリカ)と酸素が主原料で、有害な化学物質は含まないシリコンのこと
 

サイズは主にS・M・Lの3サイズ。一般的な長方形のバッグ型から程よい高さの円状のカップ型まで、便利なラインナップとなっています。

特にZipTopの強味である自立型は汁物も入れるのもこぼれにくく、冷蔵庫にも立てて収納できる優れもの。ジッパー式で密閉性も高く、蓋もないのでお手入れもラクですよ。

 

ジップトップ ディッシュ S フロスト

 

ジップトップ ディッシュ M フロスト

 

ジップトップ ディッシュ L フロスト

 

ジップトップ カップ M フロスト

 

 

カラーバリエーション豊富!stasher(スタッシャー)

出典:stasher ボウル5点セット
 

stasher(スタッシャー)は、こちらもアメリカで生まれたシリコンバッグで、ジップトップ同様、有害なプラスチックを少しでも減らすことを目指しています。

スタッシャーのシリコンバッグは以下の特徴があります。
 

・BPA、鉛、PVC、フタル酸エステルを含まない100%プラチナシリコン素材を使用

・電子レンジ、オーブン、湯煎での調理、冷蔵、冷凍での保存、食洗機での洗浄が可能

・耐熱温度は250℃、耐冷温度は-18℃

・カラーバリエーション豊富で染料も食品用に安全なもの使用している

・ポケットサイズやリング付きもあり、食品だけでなく日常使いに便利
 

スタッシャーのおすすめポイントは、とにかくカラーバリエーションが豊富なところ!

特に3色に分かれた「アースコレクション」は、世界の絶滅危惧種が苦しんでいる海をテーマにつくられており、美しい色合いで人気があります。

また、力が弱い・指が小さいといった方でも簡単に口を開けられる「EZシリーズ」は、誰もが使える商品です。

ギフト用もあるので、家族や友人にプレゼントしても喜ばれますよ。
 

 stasher(スタッシャー)の商品

 

多機能に使える!Lekue(ルクエ)

 

出典:ルクエ (Lekue) シリコンバッグ
 

スペイン発のLekue(ルクエ)は、プラチナシリコン素材を使った調理器具を製造しているメーカーです。
 

ルクエのシリコンバッグは以下の特徴があります。
 

・プラチナシリコン素材を使用(ロックバーはABS樹脂)

・電子レンジ、湯煎での調理、食洗機での洗浄が可能(バッグのみ)

・冷蔵・冷凍保存可能

・耐熱温度は220℃、耐冷温度は-60℃(バッグのみ)

・開閉は取り外し可能なクリップバータイプ

・油性ペンで直接文字が書ける
 

ルクエはジップトップやスタッシャーとは異なり、開閉部分にクリップバータイプを採用しており、開け閉めが力を入れずに簡単にできることがポイントです。

しかし、クリップバーは耐熱温度が低いため、電子レンジ、湯煎、食洗機を使用する時は必ずクリップバーは外しましょう。
 

ルクエ (Lekue) シリコンバッグ

0.5リットル、1リットル、1.5リットル(3サイズ展開)

 

気軽に購入できるシリコンバッグ4選

皆さんがよく知っているあのお店でもシリコンバッグが購入できます。

低価格の商品が多いので、シリコンバッグに興味があるけれど、まずは一度試してみたい方におすすめです。
 

ダイソー(100均)

出典:ダイソー シリコーン保存袋(340ML)
 

100均でおなじみのダイソーでもシリコンバッグの取り扱いがあります。
 

容量:340ml、680ml、1000ml

冷蔵・冷凍保存:対応可

電子レンジ:対応可

オーブン:対応可

食洗機:対応可

耐熱・耐冷温度:記載なし

開閉方法:スライドタイプ(340ml、680ml)、クリップバータイプ(1000ml)

 

3サイズ展開で、どれも低価格で購入できるのが嬉しいですね。

1,000mlサイズはクリップバータイプであるため、加熱調理の際は外して使用しましょう。

 

ダイソー シリコン保存袋(340ml)220円(税込み)

 

ニトリ

出典:ニトリ シリコーン調理袋 400ml

ニトリが取り扱うシリコンバッグは透明カラーの3サイズ展開です。
 

容量:400ml、800ml、1,000ml

冷蔵・冷凍保存:対応可

電子レンジ:対応可

オーブン:記載なし

食洗機:対応可

耐熱・耐冷温度:200℃/‐30℃

開閉方法:スライドタイプ
 

電子レンジを使用する時は、開閉部を開けた状態で使用する必要があるので注意しましょう。ダイソーより厚みがあり、耐久性が期待できます。
 

ニトリ シリコーン調理袋 
400ml(799円)800ml(999円)1000ml(1,190円)

 

3coins(スリーコインズ)

出典:3coins シリコーンフードバッグ  Sサイズ Mサイズ
 

300円~1,000円以内で、お洒落且つ実用性のある雑貨が豊富に揃うスリーコインズが展開するシリコンバッグは、カラー違いの2サイズです。
 

容量:Sサイズ(700ml) Mサイズ(1000ml)

冷蔵・冷凍保存:対応可

電子レンジ:対応可

オーブン:不可

食洗機:対応可能

耐熱・耐冷温度:200℃/‐40℃

開閉方法:スライドタイプ
 

湯煎の際、取っ手部分に箸を通せるため、お鍋から取り出しやすい優れもの。洗ったあとも右端のリングにひっかけて干せばお手入れもラクちんです。 

3coinsシリコーンフードバッグ Mサイズ(550円)

 

IKEA(イケア)

 

出典:イケア シリコン保存バッグ3点セット, マルチカラー
 

スウェーデン発のスタイリッシュでリーズナブルな家具・雑貨が人気のイケア。

こちらのシリコンバッグはカラフルな3色セットです。
 

容量:1l、1.2l、2.5l

冷蔵・冷凍保存:対応可

電子レンジ:対応可

オーブン:不可

食洗機:対応可

耐熱・耐冷温度:記載なし

開閉方法:クリップバータイプ
 

マチが広いのでしっかり自立できます。ビビットカラーで一目で違いがわかり、色移りが目立ちにくいのもポイントです。
 

イケア シリコン保存バッグ3点セット 1,799円(税込み)

 

シリコンバッグで作る人気の時短レシピ

最後に、ジップトップで作る時短レシピを紹介します。手軽で簡単なのでぜひ作ってみてはいかがでしょうか。
 

レンジで簡単!白ごはん


使用するZip Topのタイプは、⁠「ディッシュ」のLサイズです。

レンジで10分で出来るので、一人暮らしで忙しい毎日を送っている方におすすめです。

 
【材料】
米…1合
水…180㏄

【手順】
①ジップトップに洗ったお米を1合入れて、30分水に浸す(水量はかぶる程度)
②浸した水を捨て、水180mlを入れる
③上口を開けて、電子レンジ600Wで10分加熱
④10分経ったら口を完全に閉めて、10分ほど常温で蒸らして完成!

参考:ZipTop【レシピ】簡単白ごはん)
 

硬めのご飯が好きな方は、①の水に浸す時間を短めにしてみると良いでしょう。
 

メインでも副菜でも!ラタトゥイユ


使用するZip Topのタイプは、⁠「ディッシュ」がおすすめ。

鶏肉やトマトがたくさん入っているので、メインでも副菜にもなる万能おかずです。

トマトに含まれるリコピンは加熱して摂ると生活習慣病の予防にもなりますよ。

 
【材料】
鶏肉…150g(ムネでもモモでも可)
トマト…1個(完熟しているものがおすすめ)
パプリカ…1/2個
ピーマン…1個
顆粒コンソメ…小さじ1
塩…小さじ1
ハーブソルト…少々
(仕上げ)オリーブオイル…少々

【手順】
①鶏肉を約2㎝くらいに角切りにし、パプリカ・ピーマン・トマトはざく切りにする
②鶏肉をジップトップに入れて、塩入れて揉む
③塩が馴染んだら、切った野菜とコンソメを入れてかき混ぜる
④上口を開けて、600Wで6分半ほど加熱する
⑤レンジから取り出して、上口を完全に閉めて冷ます
⑥仕上げにオリーブオイルをかけて完成!

参考:ZipTop【レシピ】トマトが美味しいラトゥイユ)

 

【電子レンジ調理の注意点】

※電子レンジで加熱する際は上口を一部もしくは全開にして使用する

※レンジから取り出す際に本体が熱くなっているためミトン等を使用する

 

シリコンバッグで台所仕事をより快適に

この記事では、シリコンバッグの正しい使い方、選び方、おすすめ商品を説明しました。

近年サステナブル製品が注目されていることや、忙しい毎日の中で台所仕事を少しでもラクしたいという方にもぴったりのシリコンバッグは、今後さらに需要が高まるはずです。自分に合ったシリコンバッグを見つけて台所仕事をより快適にしましょう。

そして、身近なものからサステナブル製品を少しずつ取り入れて、地球の未来のために私たちができることから始めていきましょう!

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