乾燥肌とは? 敏感肌との違いや原因、症状も

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「肌がカサカサして、メイクのノリが悪い」

「洗顔後の肌のつっぱりが気になる」

このように、乾燥肌でさまざまなお悩みを抱えている人も多いはず。しかし、もともとの肌質や、季節性のものだと諦めてしまっていませんか? 乾燥肌も、適切なケアをすることで健やかな肌に整う可能性があります。

そこで本記事では、乾燥肌の原因や主な症状とともに、具体的なケア方法をご提案します。乾燥肌の人におすすめのスキンケアアイテムもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

乾燥肌とは?

日本化粧品技術社会によると、乾燥肌は「角層水分量の低下した状態の肌※1」を指すそうです。肌を覆う表皮の、一番外側にある「角質層」の潤いが不足した状態ということですね。

角質層は通常、角質細胞とそれらの間を埋める細胞間脂質で構成され、肌内部の水分を閉じ込める「バリア機能」を備えています。しかし、スキンケアが不十分だったり、外部から刺激を受けたりすると細胞間脂質が減少し、バリア機能も低下します。その結果、細胞同士のつながりが弱まり、肌内部の水分が逃げやすくなって乾燥肌になってしまうのです。

顔だけでなく手や膝など、皮脂の分泌が少ない部分も乾燥肌になりやすいため注意しましょう。

※1引用元:日本化粧品技術者会|乾燥肌

敏感肌との違い

乾燥肌と混同しがちなのが、敏感肌です。敏感肌用のスキンケア用品もあるため、何を選ぶべきか迷ってしまう人もいるでしょう。しかし、皮膚科学的には、どちらもはっきりとした定義はないようです。そのため、代表的な症状や肌の傾向を目安に見分けるといいでしょう。

乾燥肌は、先述の通り肌の水分が不足した状態です。次のような肌悩みが出やすい傾向にあります。

・肌のカサつき、ゴワつきがある

・白い粉が吹いている

・メイクのノリが悪い

・洗顔後、入浴後に肌がつっぱる

一方で、敏感肌は「かぶれ、肌荒れ、にきびなどのトラブルを起こしやすい肌※2」を指します。紫外線やホコリのほか、花粉のようなアレルギー性の物質などに反応して、肌トラブルを引き起こす傾向にあります。主な症状は、次の通りです。

・かゆみがある

・赤みがある

・肌がピリピリしたり痛みを感じたりする

・季節の変わり目など、特定の時期に肌が荒れる

また、乾燥肌と敏感肌のどちらも、バリア機能が低下している点では同じです。そのため、現状の肌悩みにアプローチできるようなスキンケアと並行して、バリア機能を修復するといいでしょう。

※2引用元:日本化粧品技術者会|敏感肌

乾燥肌の原因

乾燥肌は、先述した通りバリア機能の低下が原因です。そこで、ここからはバリア機能が低下する理由を見ていきましょう。

誤ったスキンケア方法

毎日行うスキンケアの方法が間違っていると、肌への負担が重なり、バリア機能の低下を招いてしまいます。スキンケアの時に、次のようなことを行っていないかチェックしてみてください。

・手やタオルでゴシゴシこすっている

・洗浄力の強い洗顔料、ボディソープを使っている

・42度以上の熱いお湯を浴びている

・日焼け止めを塗らない

洗顔や保湿の際に強くこすってしまうと、肌が傷ついてしまいます。また、洗浄力の強すぎるアイテムや熱いお湯は、肌に必要な油分まで落としてしまい、バリア機能が低下しやすくなるので注意が必要です。

さらに、紫外線は肌の表面を傷つけ、バリア機能を損ないます。紫外線は1年中降り注ぐうえ、窓ガラスも通り抜けるため、日焼け止めは毎日塗る習慣をつけるようにしましょう。

生活習慣の乱れ

偏った食生活や睡眠不足など、生活習慣の乱れもバリア機能の低下につながります。体の中では、肌の細胞を作ることよりも、脳や内臓などを動かすことのほうが優先されます。そのため、栄養が十分に取れていないと肌に回す分がなくなってしまい、乾燥を引き起こすのです。

また、肌の細胞はターンオーバーによって日々生まれ変わっています。ターンオーバーが最も促進されるのが、夜寝ている時です。睡眠時間が少なかったり、質の良い睡眠が取れていなかったりすると、古い細胞が肌の表面にとどまってしまいます。その結果、肌のキメが乱れて水分が蒸発しやすくなってしまうのです。

乾燥肌の症状

ここでは、乾燥肌の特徴的な症状について、詳しく説明します。

肌がかたい・つっぱる

乾燥肌は、触り心地や見た目の症状が顕著です。健康的な肌は柔らかくなめらかですが、乾燥肌の場合はかたくゴワゴワしており、カサカサしていることもあります。見た目は白い粉が吹いていたり、薄皮が剥がれたりしがちです。

また、入浴後や洗顔後に、肌のつっぱり感を覚えることもあるでしょう。これは、バリア機能の低下によって水分を留められず、肌から水分が急速に蒸発していくのが原因です。洗顔によって油分が落とされ、肌表面の油膜も少なくなることで、より水分の蒸発が早まります。

メイクノリが悪い・崩れやすい

ファンデーションやパウダーなど、メイクノリが悪くなる傾向もあります。乾いた手で地面を触っても砂がついてこないように、肌が乾燥していると化粧品も定着しにくいためです。メイクがすぐに崩れてしまうのも、乾燥肌に多いお悩みです。肌内部の水分が不足すると、肌を守るために皮脂が余分に分泌されます。その結果、メイクが崩れたり、おでこや鼻周りのテカリが出たりするのです。

乾燥肌の対処・予防法

乾燥肌の対処や予防のためには、水分・油分の補給だけでなく、バリア機能の修復も大切です。具体的な方法を3つ、ご紹介します。

刺激の少ないスキンケア

洗顔や入浴では、肌への刺激を抑えることを意識しましょう。洗顔料やボディソープは、洗い流した後に肌のつっぱりを感じないくらいの洗浄力が理想です。どちらもネットで泡立てて、肌の上で泡を転がすように優しく洗います。お湯は38~40度程度で、石鹸が残らないよう丁寧に洗い流してください。

入浴後は、なるべく早く化粧水と乳液またはクリームで保湿をしましょう。乳液やクリームに含まれる油分には、補給した水分が蒸発しないようにフタをする役割があります。また、水分を蓄えるはたらきのある、セラミドやヒアルロン酸を含んだ化粧品を使うのもおすすめです。

バランスの良い食生活

食事を意識して、内側からバリア機能を整えるのも有効です。とくに、肌をつくるのに欠かせないタンパク質やビタミン、ミネラル類は積極的に取り入れましょう。タンパク質は肉類や卵、ビタミンは緑黄色野菜や果物、ミネラルは海藻やきのこ類に多く含まれています。量を食べるのが難しい場合は、プロテインやサプリメントを活用するのもおすすめですよ。

室内での乾燥対策

夏や冬、エアコンがついた室内はかなり乾燥します。エアコンの風が当たらない位置で過ごすほか、加湿器をつけるのも乾燥対策に有効です。職場でも、卓上加湿器を使うことで顔や手元の乾燥を防げるでしょう。さらに、ミストタイプの化粧水を常備しておき、こまめに保湿をするのも大切です。

乾燥肌におすすめしたい美容オイル「采茶~SAICHA」

(画像出展:Products | 采茶 SAICHA

最後に、乾燥肌の人におすすめの美容オイル、采茶(さいちゃ)の「CHフェイシャルオイル」をご紹介します。

こちらは、珍しい「茶の実」を使った保湿アイテムです。静岡県の耕作放棄地を活用して育てられた茶の実のオイルは、人の皮脂に似た組成をしているのが特徴。肌になじみやすいうえ、バリア機能をサポートしながら水分の蒸発を防いでくれるでしょう。

また、耕作放棄地で育てられたために、農薬を使用していない点もポイントです。収穫やカラの除去、選別なども人の手で行われており、安心して使えるでしょう。製造過程でも余計なものは入れず、しぼりたてのオイルがそのままボトルに詰められています。

使い方は、化粧水の後に2~3滴を顔や首になじませるだけ。100%の一番搾りオイルのため、はじめはやや重さを感じるかもしれませんが、ハンドプレスしながら肌になじませるとサラッとした手触りになります。乾燥肌の人は、仕上げに乳液やクリームをプラスするのがおすすめです。

適切なケアで潤いに満ちた肌へ

乾燥肌は、日頃の生活習慣やスキンケアを見直すことで改善できる可能性があります。肌の乾燥を防ぐことで、肌荒れが減ったりメイクノリが良くなったりと、さまざまなメリットを感じられるはず。今回ご紹介した方法やアイテムを参考に、潤いに満ちたなめらかな肌づくりをしてくださいね。

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