サステナブルファッションとは?今後はエシカル志向なスタイルがマスト!おすすめブランドも紹介

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最近よく耳にする「サステナブル」や「サステナ的」という言葉。

特にファッション業界では旬なキーワードとなっています。
そんなサステナブルファッションとは、一体どういうファッションのことを言うのでしょうか?
 

サステナブルファッションとは?

サステナブルとは、直訳すれば「維持、持続可能」という意味ですが、ファッション業界では、自然環境を意識した取り組みやリサイクルをして不要になったものを生かして新しい商品を作ったりする取り組みのことです。

一言でいうと、レザーは牛革や豚革など動物の革を使用せずに、エコ素材を意識的に使用したものづくりをしているという取り組みが、サステナブルファッションと言います。


ファッション業界が環境へ与える影響



ファション業界はこれまで環境への配慮が薄く、あまり意識もせずにどんどん衣服を作ってきました。 実はファッション業界は、地球汚染に影響を与えている業界の1つと言われています。
衣服に使用するレザー、羊毛、ラクーン、フェザーなど動物を大量に処分するだけでなく、衣服を毎年処分するのも大気汚染の問題となっています。

1枚の大きさにもよりますが、例えば毛皮のコートを一枚作るのに、フォックスなら10頭〜15頭分の毛皮が必要であり、ミンクならその6倍、7倍もの数の毛皮が必要だと言われています。

冬に人気のラクーンのニットですが、ふんわり感を出すために大きめに作られたものもあり、1匹では到底作られません。 日本では数多くの動物の毛で作られたアイテムが展開されていますが、おそらくかなりの数のタヌキやフォックス、ラビットが殺傷されていることでしょう。

 

大量に生み出され大量に捨てられる衣類品


ファッション業界において衣服を作る過程では、多くの動物たちが犠牲になっています。

そして、衣服を買い足せば捨てる衣服も当然多くなり、一年間で約100万トンもの衣類が廃棄されています。
参考元:KOMERU

廃棄された衣類は焼却されるので、その行方は二酸化炭素の排出です。
二酸化炭素がこの地球上に多くなっていくと、どうなるかお分かりでしょうか? もう数年も前から問題視されている「地球温暖化」です。
温度が上がると人体への影響だけではなく、気温が高い日が続くと食物が育たなくなったり、水不足などの問題にもつながっていくのです。

 

産業水汚染

ファッション業界が環境に与える影響には「産業水汚染」もあります。実はファッション業界は、水を多く使用する世界で二番目の産業なのです。 ファッションと水はどのように関係しているのでしょうか。参考元:Business Insider Japan

私たちは毎日衣類を着用し洗濯しますが、その洗濯によって年間で約50万トンのマイクロファイバーを海に排出していることになります。
参考元:Pobby House


マイクロファイバーとはいわゆるポリエステルのことで、衣類の素材によく使われ、製造時にも二酸化炭素として排出されるとも言われています。
さらに、衣服を製造する際には生地を染色することも多く、用いられた染色液がそのまま川や海に流されることで水を汚染してしまうこともあるのです。

飲み水になるまでに浄水されるといっても、汚染された川や海の生物や、そこで育った魚を人間が口にする確率も上がり、環境や人体に悪影響を及ぼします。

 

温室効果ガス

ファッション業界は、世界全体の約8%の温室効果ガスを排出していると言われています。 糸の加工や染色、繊維を生産する際に温室効果ガスが排出されるのです。参考元サステナブル・ブランド ジャパン

また、ファッション業界は新しい物ほど売れやすいため、古いものは焼却していく文化があることから、売れなくなった在庫は焼却されます。
ファストファッションが流行し始めてからは、大量生産が進み、焼却する量もグンと増えました。 焼却時に二酸化炭素を大量に排出することになり、地球温暖化が進む原因となっています。


サステナブルファッションの取り組み

ファストファッションが溢れている中でも、サステナブルファッションに取り組んでいるブランドや企業があります。
その一つにフリマアプリがあります。 不要なものを捨てるのではなく売ることによって、地球に貢献しています。

また、レザーやファーなど目に見えてわかるような、動物を使っているウェアをメインに取り扱っているブランドは、エコ素材を使用して地球に貢献している特徴があります。 エシカル志向に切り替えるブランドや企業は地球に貢献していくと考えられます。


サステナブルファッションの選び方


サステナブルな社会の実現へ向けて、私たちは衣類を購入する際には素材選びに気をつけなければいけません。

どんな素材が地球環境に優しいのか(=サステナブルなのか)を知っておくことで、地球環境の保全に貢献することができます。
ここからは、サステナブルファッションの選び方をご紹介します。

①素材を見て買う

サステナブルファッションを取り入れる上で素材を選択することはとても重要です。
サステナブルファッションにおいて選ぶべき素材は「リサイクルポリエステルコットン」や「オーガニックコットン」です。
 

◆リサイクルポリエステルコットン

コットン100%と同じように柔らかい風合いと耐久性が特徴です。
特にこの種類の中のコアヤーンという素材は耐久性が強いことから長く愛用できるので、そういった意味でもサステナブルです。
 

◆オーガニックコットン

ポリエステルなどと違って使用水量が少なく、農薬や肥料も使わずに作られています。
結果、98%も水質汚染を防ぐことができると言われています。温室効果ガスの排出量も少なく、二酸化炭素を排出するのも抑えられます。

また、オーガニックコットンは二酸化炭素を吸収してくれる効果もあると言われているので、生産、仕上がりにおいても環境に配慮された素材ということがわかります。

 

②リサイクル・リユースする

サステナブルファッションには、サステナ的な素材を選ぶだけではなく、リサイクルやリユースすることなども含まれます。日本では着用しなくなった服の66%がゴミとして焼却・埋め立て処分されています。参考元:環境省 

トレンドの移り変わりは早いので、その年に買ったものでも、次の年には着なくなるということも多いです。
そんな時は捨てるのではなく、衣類を再活用することを考えてみましょう。


◆リユース

リユースとは使用した製品を、壊さずに再び利用することです。
いろんな方法があり、フリマアプリを使用したり、初めからリサイクルされたものを使用したアイテムを選ぶことがポイントです。 また、リメイクやリサイクルショップへ売るなども一つの方法です。
 

◆リサイクル

リサイクルとは、廃棄された製品を再び資源として利用することです。服を解体してクッションカバーやランチマットなどのファブリックや、雑巾として使用することが当てはまります。
また古着類を古繊維を綿状に戻す「反毛」によって新たにフェルトや綿を製造し再活用している企業もあります。参考元:ナカノ株式会社 
 

着用しなくなった衣類はすぐに捨てるのではなく、何か活かせることはないか考えてみましょう。
 

③オーガニック製品を選ぶ

オーガニックは衣類だけでなく、食材や日用品などにも幅広く使用されていますが、大きく言えば化学的な物を一切使用せずに作られた地球にも体にも優しいもののことです。

ファッションでいうオーガニックは、「オーガニックコットン」を使用した衣類のことを指し、栽培する際に農薬や化学的な薬剤を使わずに育てられた綿素材の元となるものです。

栽培の時から地球環境に優しい取り組みがなされ、現在ではオーガニックコットンを使用した衣類を扱うブランドはとても多くなっています。
オーガニックコットンは通常のコットンに比べてみても使用する水の量が少なく、水質汚染だけでなく、水の使用量を削減するのもサステナブルにつながっています。

オーガニックコットンを使用している製品には特徴があり、素材そのもの自体が若干ガサッとした肌触りですが、最近は肌触りの良いオーガニックコットンを使用した衣類も増えています。

>>オーガニックコットンについて詳しく知りたい方はこちらの記事を見てみてくださいね。
オーガニックコットンとは?通常のコットンと違う点や活用法も紹介
 

品質を重視して購入しよう


サステナブルファッションを取り入れたい場合は、品質をチェックすることが重要です。
選びたい素材は先述の通り、リサイクルポリエステルやリサイクルコットン、オーガニックコットンです。

購入する際には、品質表示を確認したり、積極的にサステナブルファッションに取り組んでいるブランドを選びましょう。
サステナブル的な素材の中では耐久性に優れたものもあり、ベーシックなデザインのものなら次の年も活用できるため、長く使うことができます。

ファストファッションの多くはトレンドを反映したものが多く、価格も安いためそのシーズン使えば捨ててしまう人も少なくありません。
サステナブルファッションを意識するなら、ファストファッションでトレンドものの購入を控える意識も大切です。
 

サステナブルファッションのデメリットはある?

地球環境に優しいサステナブルファッションですが、デメリットはあるのでしょうか。
 

コストが高くなる場合も

サステナブルな衣類を開発・製造するには、従来の方法と比べて手間とコストがかかります。そのため経営が困難となる企業も現れるでしょう。

また、販売される衣類も価格が高くなり、私たち消費者は購入を躊躇してしまう可能性もあります。
しかし1枚1枚が高くても、長期間大切に使用することにより、短いスパンで服を大量に購入し廃棄していた時よりも購入費用が抑えられるようになるかもしれません。
 

サステナブルファッションブランドの紹介

最近、サステナブルファションに取り組んでいるブランドがとても増え、雑誌などでも「サステナ的」「サステナママ」などという言葉が目立つようになりました。

ファッションブランドでは、ペットボトルを再利用してバッグを作ったり、水や農薬を使用しないリヨセルという素材を使用したり、ブランドが古着を販売するようになるなど、様々なサステナブルな活動が行われています。

H&M’s Conscious Exclusive collection

H&Mはファストファッションの先駆けとして有名ですが、2030年には全ての商品の素材をサステナブル化すると提言しています。
現在使用している素材の約57%はプラスチックをリサイクルした再生ポリエステルやオーガニックシルク、オーガニックリネンを活用しており、様々なアイテムを展開しています。

素材をサステナブルに変えることで、地球に配慮した取り組みを広げていくH&Mのコンシャスラインに期待が寄せられます。 商品は緑色のタグが目印となっているので、ぜひ店頭で探してみてくださいね。 

<H&M>
https://about.hm.com/ja_jp.html
<H&M公式twitter>
H&M Japan(@hmjapan)
 

Reformation(リフォメーション)

LA発のファストファッションブランドであるリフォメーションは、リメイクブランドからスタートしたサステナブル専門のブランドです。
海外ではセレブたちが愛用し、SNSでも斬新で可愛いアイテムが公開されています。
リフォメーションはサステナブルな素材を使用したり、リサイクルしながら、おしゃれなデザインを常に追求しています。

サステナ的な働きとしては、二酸化炭素やゴミの排出量、水の使用量を公開し、リフォメーションの商品を選ぶことによって環境に大きな影響を与えることがわかるようになっています。

<​​​​​​Reformation>
​​​​​​www.thereformation.com/
<Reformation公式Instagram>
https://www.instagram.com/p/B97bxo4HSZX/
 

HANMO

サイセーズ株式会社と株式会社博報堂ミライの事業室による共同プロジェクトにより生まれたHANMOは、衣類の製造過程で生じる裁断くずから作られた反毛を洋服に再生し、「循環する服づくり」のあり方を探求しているブランドです。
現在は長袖Tシャツを販売しており、反毛とオーガニックコットンで製造された洋服は柔らかで切れば切るほど肌に馴染むものとなっています。

<HANMO>
https://hanmowear.jp/
 

UNIQLO

日本企業であるUNIQLOは、世界に通用するファストファッションといっても過言ではないブランドですが、サステナブルな取り組みも活発です。
UNIQLOの古着を店舗回収し、リサイクル・リユースする「RE.UNIQLO」という取り組みや、水の使用量を削減しティーカップ約1杯で仕上げる「ブルーサイクルジーンズ」の開発・販売など、さまざまな活動が行われています。

<UNIQLO>
 

サステナブルライフスタイルブランドの紹介

ファッションだけでなく、ライフスタイルでもサステナ的な活動は積極的に行われています。
特に、女性の身近である美容系においてはエシカル志向を前提とした製品を展開しているブランドが多数あります。

今回は、サステナブルなヘアケアアイテムを取り扱うエティークと、高品質のオーガニックコスメを展開するハーブファーマシーをご紹介します。
 

エティーク


エティーク」は、2012年に設立され、シャンプーやコンディショナーなどヘアケアを扱うブランドです。 

ペットボトルが世界中で大量に廃棄され、リサイクルされずに海に流される問題を受け止め、すべての商品をアイテムを固形化することでヘアケアのパッケージでよく使われるプラスチックボトルを排除しました。
商品自体も地球環境に悪影響な化学物質を使用せず、髪に優しい成分のみで作っていることが強みです。 オーガニックのヘアケアアイテムは「泡立ちが悪い」「髪がパサつく」などの悩みを持つ人もいますが、エティークのヘアケアアイテムは髪質別に合った商品を提案しているので、髪の悩みにあった商品を選びましょう。

 

ハーブファーマシー


イギリス発のオーガニック認証取得のスキンケアブランド「ハーブファーマシー」です。 自社農場ではこだわった土で数多くのハーブや花を有機栽培し、厳選されたハーブを火や水を使わずにじっくりとオイルに漬け込み、ハーブのパワーが存分に引き出された美容製品を展開しています。
1946年には、英国最大と言われる有機認証機関にてオーガニック認定を受けています。
主に使用されているハーブは、カレンデュラ、エキナセア、イチョウ、マーシュマローです。 

・カレンデュラ・・・皮膚の保護・血管修復 
・エキナセア・・・免疫力UP λ イチョウ・・・抗酸化作用
・マーシュマロー・・・粘膜保護・痛みを和らげる このような効果が期待できます。

ハーブファーマシーの主なラインナップはバームで、フェイスバームとボディバームがあります。
肌のお悩みに合わせたハーブの香りのバームがありますが、好みの香りで選んでもしっかりとお肌を整えてくれます。

※オーガニックコスメについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
おすすめのオーガニックコスメブランド11選| 国産・プチプラ・海外で人気のオーガニック化粧品を紹介
 

まとめ

現在、ファッション業界はまだまだ地球環境に優しいとは言えない生産や消費が盛んに行われています。
国内のシェアが大きいファストファッションの衣類は、売れ残った在庫は大量に焼却し、二酸化炭素の排出を進めてしまいます。

大量生産の際にも大量の水を使い、染色などによる水質汚染を招くことから、ゆくゆくは人間の生活にも影響を及ぼすことがわかりました。

サスティナブルファッションは、地球環境を守るだけでなく、人間が健康に生活する上で積極的に取り組むべきだと考えられます。 サスティナブルファッションを提案するブランドは、衣類だけでなく、ライフスタイルでも取り入れていけます。

一人一人が自分たちの地球を守っていくという意識を持ち、サスティナブルファッション、サスティナブルライフを取り入れていくことが重要です。

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