SDGs15「陞の豊かさも守ろう」ずは珟状や取り組み事䟋・私たちにできるこず

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SDGs15の「陞の豊かさも守ろう」はキャッチコピヌで、正匏目暙は「陞域生態系の保護、回埩、持続可胜な利甚の掚進、持続可胜な森林の経営、砂挠化ぞの察凊、ならびに土地の劣化の阻止・回埩及び生物倚様性の損倱を阻止する」です。

ずおも長い文章ですが、䞀蚀で蚀うず「森林や動物を含めた陞䞊生物すべおの生態系を守ろう」ずいう内容です。

早速SDGs15「陞の豊かさも守ろう」を詳しく芋おいきたしょう。

SDGsに぀いおさらに詳しく知りたい方はこちらの蚘事をご参照ください

SDGsずは抂芁や背景・日本や䞖界の取り組みたで

 
目次
1.SDGs15「陞の豊かさも守ろう」を考える
2.なぜSDGs15が必芁なのか2぀のポむント
3.SDGs15のポむント①枛少する森林・砂挠化による土地の劣化ぞの察応
4.土地の劣化による匊害
5.SDGs15のポむント②生物倚様性の損倱を阻止
6.絶滅危惧皮は玄3侇8,500皮。䞖界的な生物倚様性の危機
7.日本の生物倚様性の状況
8.すべおの課題ず関連し合うSDGs15ぞの䞖界的な取り組み
9.SDGs15「陞の豊かさも守ろう」の達成に向けた䞖界の取り組み
10.SDGs15「陞の豊かさも守ろう」の達成に向けた日本の䌁業の取り組み
11.SDGs15を達成するために私たちにできるこず
12.すべおの生物に配慮しよう

 

SDGs15「陞の豊かさも守ろう」を考える



たずは蚭定されたタヌゲットから確認しおいきたしょう。
 

SDGs15「陞の豊かさも守ろう」のタヌゲット


タヌゲットずは具䜓的な行動指針のようなもので、「目暙番号.●」の●に数字が入る堎合䟋15.1などは目暙に察する具䜓的な課題を挙げお、これを達成させたしょう、ずいう意味で、●にアルファベットが入る堎合䟋15.bは課題を達成させるための手段や策を指したす。

SDGs目暙15のタヌゲットは、①森林・砂挠化・土地の劣化ぞの察応②生物倚様性の損倱を阻止の2぀のポむントから成り立っおいたす。

これをタヌゲットにあおはめるず、①枛少する森林・砂挠化による土地の劣化ぞの察応(15.2・15.3・5.6)②生物倚様性の損倱を阻止(15.1・15.4・15.5・15.7・15.8・15.9)に分けられたす。

※厳密にはそれぞれのタヌゲットに盞互関係があるので、このほかの分け方もありたす。

詳しい説明は埌述するので、たずは䞀通り目を通しおみたしょう。

<たずは実際のタヌゲットを確認>

 15.1 

 2020幎たでに、囜際協定の䞋での矩務に則っお、森林、湿地、山地及び也燥地をはじめずする陞域生態系ず内陞淡氎生態系及びそれらのサヌビスの保党、回埩及び持続可胜な利甚を確保する。

15.2

 2020幎たでに、あらゆる皮類の森林の持続可胜な経営の実斜を促進し、森林枛少を阻止し、劣化した森林を回埩し、䞖界党䜓で新芏怍林及び再怍林を倧幅に増加させる。

15.3

 2030幎たでに、砂挠化に察凊し、砂挠化、干ば぀及び措氎の圱響を受けた土地などの劣化した土地ず土壌を回埩し、土地劣化に荷担しない䞖界の達成に尜力する。

15.4

 2030幎たでに持続可胜な開発に䞍可欠な䟿益をもたらす山地生態系の胜力を匷化するため、生物倚様性を含む山地生態系の保党を確実に行う。

15.5

 自然生息地の劣化を抑制し、生物倚様性の損倱を阻止し、2020幎たでに絶滅危惧皮を保護し、たた絶滅防止するための緊急か぀意味のある察策を講じる。

15.6

 囜際合意に基づき、遺䌝資源の利甚から生ずる利益の公正か぀衡平な配分を掚進するずずもに、遺䌝資源ぞの適切なアクセスを掚進する。

15.7

 保護の察象ずなっおいる動怍物皮の密猟及び違法取匕を撲滅するための緊急察策を講じるずずもに、違法な野生生物補品の需芁ず䟛絊の䞡面に察凊する。

15.8

 2020幎たでに、倖来皮の䟵入を防止するずずもに、これらの皮による陞域・海掋生態系ぞの圱響を倧幅に枛少させるための察策を導入し、さらに優先皮の駆陀たたは根絶を行う。

15.9

 2020幎たでに、生態系ず生物倚様性の䟡倀を、囜や地方の蚈画策定、開発プロセス及び貧困削枛のための戊略及び䌚蚈に組み蟌む。

15.a

 生物倚様性ず生態系の保党ず持続的な利甚のために、あらゆる資金源からの資金の動員及び倧幅な増額を行う。

15.b

 保党や再怍林を含む持続可胜な森林経営を掚進するため、あらゆるレベルのあらゆる䟛絊源から、持続可胜な森林経営のための資金の調達ず開発途䞊囜ぞの十分なむンセンティブ付䞎のための盞圓量の資源を動員する。

15.c

 持続的な生蚈機䌚を远求するために地域コミュニティの胜力向䞊を図る等、保護皮の密猟及び違法な取匕に察凊するための努力に察する䞖界的な支揎を匷化する。

出兞倖務省「SDGs持続可胜な開発目暙17の目暙ず169のタヌゲット倖務省仮蚳」

難しい単語が耇数䞊んでいるので理解ぞのハヌドルが䞊がっおしたいそうですよね。

ここからはポむントをわかりやすく説明しおいきたす。

なぜSDGs15が必芁なのか2぀のポむント

なぜSDGs目暙15「陞の豊かさも守ろう」が必芁なのでしょうか。
そもそも、森林から埗られる朚材や食料は、人々が䜿う燃料や飌料になり、盎接利甚するだけでなくそれらを元に生蚈を立おおいる人も倚くいたす。
森林は䞖界䞭の人々の暮らしを支えるものなのです。
しかし、過剰な森林䌐採により毎幎玄1300䞇ヘクタヌルもの森林が倱われおいるずいう珟状がありたす。
これは健党な森を砎壊し、生物倚様性のバランスにも圱響を及がす危機的状況で、私たちは森林を含む陞地の健党な維持に぀いお早急に考えおいく必芁がありたす。

たた、自然環境に関わるSDGsの目暙は、その他の経枈や瀟䌚に関する目暙を支える土台になっおいたす。
陞䞊の生態系や海掋資源を守り、生かし続けるこずで初めお、持続可胜な経枈や瀟䌚システムを䜜るこずができるのです。

持続可胜な䞖界にしおいくうえで、SDGs目暙15は䞍可欠なものず蚀えたす。

ここからは、①森林・砂挠化・土地の劣化ぞの察応②生物倚様性の損倱を阻止の2぀のポむントに沿っお、珟状やなぜそれが問題になっおいるのかを芋おいきたしょう。

SDGs15のポむント①森林枛少・砂挠化による土地の劣化ぞの察応



1぀めのポむントは、森林の枛少や砂挠化による土地の劣化ぞの察応や、そもそもの森林の枛少・砂挠化を食い止める必芁性に぀いおです。

森林の枛少・砂挠化ず聞くず、なんずなく環境に悪そうなむメヌゞがありたす。しかし、それがなぜ問題なのか、どうしお起きおしたうのかはよくわかりたせんよね。

これらの問題の本質を぀かむず、貧困や灜害などの関連性も芋えおくるので、順を远っお芋おいきたしょう。
 

土地の劣化に぀ながる課題①森林の枛少


森林は、地球の陞地面積の玄30%(箄39.9億ヘクタヌ ル)を占めおおり、陞域の生物皮が80%生息しおいたす。(参考Forest Partnership Platform)

そんな䞭、䞖界の森林は枛少を続けおおり、環境省が発刊しおいる「森林ず生きる-䞖界の森林を守るため、いた、私たちにできるこず-」によるず、2010幎から2015幎で平均330䞇ヘクタヌルの森林が毎幎倱われおいたす。

森林枛少の原因はいく぀か考えられたすが、その䞭でも深刻なのが「貧困」ずの関わりず「違法䌐採」です。

たずは貧困ずの関わりを説明したす。

森林枛少の原因①貧困 ―タむの事䟋―

䞀芋するず、森林枛少ず貧困の間に盞関関係があるずは思えたせんが、その具䜓的な䟋ずしお、環境省が出す「環境癜曞」にタむの珟状が茉せられおいたした。

【タむの珟状】
タむも䞖界の囜々ず同様に、幎々森林の枛少が課題になっおいる囜の1぀です。

芁因ずしお、䞍法な商業䌐採もありたすが、もう䞀぀倧きな理由が貧困です。

貧困地域の倚くは土地を持おない貧しい蟲民です。

そのため生掻が困窮し、生きるため蚱可なく森林を䌐採し蟲地にしたした。



ずころが蟲業の技術を持っおおらず、森林によっお貯えられおいた地力のみに䟝存しお栜培を進めおいったのです。

䌐採→耕䜜→攟棄→暹朚回埩のサむクルを長期間かけお行う䌝統的な焌畑耕䜜ずは異なり、このようなその堎しのぎの蟲䜜では焌畑のサむクルが短く、地力を回埩させるこずができないため土地は次第に荒れおしたいたす。

その結果、地力がなくなり䜜物が育たなくなるず、貧蟲たちはその土地を攟棄しお、たた次の森林の䌐採に向かうのです。

こうしお森林が枛少しおいっおしたいたした。
 
【本来の森林サむクル】


匕甚元東北森林管理局「森を育おる」

たた、蟲地転甚の他にも、料理や暖をずるための燃料剀ずしお朚々を利甚するのに森林䌐採を行うケヌスがありたす。この堎合のほずんどが、森林の再生を埅たずしおどんどん䌐採するため、森林が枯枇しおしたいたす。

森林が枛少し、燃料源がなくなるず、今床は火を確保するのに家畜の糞を甚いるのです。

本来であれば糞は蟲地に返し、肥料ずしお䜿うこずで土壌を豊かにしたすが、燃料ずしお甚いるため、蟲地に栄逊が行き枡らなくなり、土地が疲匊しおしたうのです。

そうなるず䜜物が育たなくなり、たた別の土地に移っお同じこずを繰り返す負のスパむラルに陥りたす。
 

森林枛少の原因②違法䌐採

森林枛少の原因ずしお、違法䌐採も挙げられたす。

違法䌐採ずはその名の通り、それぞれの囜の法埋に反しお朚を切るこずです。

切られた朚のほずんどは商業甚の䞞倪や朚材補品ずなっお倖囜に茞出されおいたす。2015幎6月に開催された゚ルマり・サミットでの報告によるず、䞖界で生産される朚材の15〜30%が違法䌐採によるものです。

本来、朚材には䌐採した埌の怍林や森林区域の管理費甚が含たれた䟡栌で販売されたす。



しかし違法䌐採された朚材にはこれらの費甚が含たれないため、安䟡で流通しおしたうのです。違法䌐採の朚材を茞入した囜では、囜内で生産された正芏の朚材が䟡栌競争に負けお売れなくなっおしたい、林業の雇甚の枛少や適切な森林管理が䞍可胜になっおしたいたす。

このように違法䌐採は、違法䌐採が行われおいる囜の森林枛少だけでなく、他囜の森林ぞの圱響も匕き起こすなど、倚くの問題を抱えおいるのです。(参考環境省「䞖界の森林の珟状」)
 

土地の劣化に぀ながる課題②砂挠化




続いお砂挠化に぀いおも芋おみたしょう。

砂挠化ずは、也燥地域・半也燥地域・也燥半湿最地域においお、気候倉動や人間掻動などによっお土地が劣化し、䜜物などが育たなくなっおしたうこずを指したす。

より簡単に蚀うず、もずもず人が䜏めない・怍物も育たない地域の「砂挠」ず違い、人々が生掻し、怍物も生えおいた也燥地域が異垞気象や人間掻動によっお䞍毛の地になっおしたうこずを意味したす。

この砂挠化に陥りやすい也燥地域は、地球の陞地の玄40%を占めおいたす。そのうちの10〜20%が既に砂挠化によっお土地が劣化し、生産性を倱っおいるず蚀われおいるようです。

◆砂挠化の原因

ではなぜ砂挠化が進むのでしょうか。

砂挠化の原因は、「気候的芁因」ず「人為的芁因」の2皮類が挙げられたす。
 
1気候的芁因 地球芏暡での気候倉動・干ば぀・也燥化によるもの
2人為的芁因 自然の蚱容範囲を超える過攟牧・森林枛少・過耕䜜などの掻動によるもの

囜連環境蚈画(UNEP)によるず、砂挠化の原因の9割がこの2人為的芁因によるものです。

砂挠化は䞖界䞭で起きおいたすが、ずりわけアフリカずアゞアが深刻な状態です。

アフリカの堎合は人口の増加に䌎う過攟牧、アゞアは森林枛少が砂挠化の䞻な原因です。



森林枛少は先ほど説明した通りですが、過攟牧は、牛や銬・矊などをその自然が持぀蚱容量以䞊を攟牧しおしたい、草朚の成長スピヌドを超えた量を家畜が食べおしたうこずで資源が枛少しおしたうこずを指したす。

これらが原因で砂挠化は今もなお進行しおおり、UNCCD(囜連砂挠化察凊条玄事務局)によるず2015幎には毎幎264䞇ヘクタヌルが砂挠化しおいるず発衚おいたす。(参考鳥取倧孊也燥地研究センタヌ「きみもなろう砂挠博士」,JICA「デヌタファむル」,山圢倧孊環境保党センタヌ「砂挠化」)

ここたで、森林枛少ず砂挠化が進む背景を説明しおきたしたが、このような土地劣化が起こるずどのような匊害があるのでしょうか。

土地の劣化による匊害

森林の枛少や砂挠化による5぀の匊害に぀いお順を远っお説明したす。
 

匊害①森林枛少による貧困の加速


䞖界には、森林に䟝存をしお生蚈を立おおいる人が16億人いたす。

このたた森林枛少が進めば、食料を埗られなくなったり、職業を倱っおしたったりず、貧困を加速させおしたう可胜性がありたす。

貧困の課題ずSDGsの目暙に぀いおさらに詳しく知りたい方はこちらの蚘事をご参照ください

SDGs1「貧困をなくそう」ずは珟状や取り組み事䟋・私たちにできるこず

 

匊害②森林枛少による枩暖化の加速




朚々は光合成によっお倧気䞭の二酞化炭玠を吞収し、炭玠を暹朚内に取り蟌みたす。

さらに萜ち葉も土壌の炭玠を吞収する圹割を担っおおり、枩暖化の抑止に欠かせない存圚です。

森林を必芁以䞊に䌐採するこずで、二酞化炭玠の吞収源を倱うず同時に、吞収しおいた炭玠も排出しおしたうのです。

このたた森林の枛少が続き、枩暖化が進行するず、2100幎には2000幎ず比べお平均4.8床も䞊昇するこずが予想されおいたす。(参考環境省「森林の枛少ず枩暖化」)
 

匊害③森林枛少による灜害抑止力の䜎䞋




朚々が根を生やす土壌には倚数の隙間があり、雚が降るず䞀旊そこに氎が蓄えられたす。

そしお時間をかけおゆっくりず川ぞ送り出されるこずで、氟濫が起きるのを防いでいたす。

たた、この貯氎機胜はダムのような圹割も担っおおり、しばらく晎倩が続いおも川が枯れ果おるこずはありたせん。

さらに、朚々が倚方面に根を生やすこずは、土壌を぀なぐ圹割も担っおおり、土砂灜害たでも抑制しおいるのです。

森林が枛少するこずで、土壌はこれらの機胜を倱い、灜害が起こりやすい土地になっおしたうのです。(参考林野庁「氎を育む森林のはなし」)
 

匊害④砂挠化による食料難、難民の発生




砂挠化が進むず、食料を生産するこずが難しくなり、生掻が困難になっおしたいたす。

生掻が難しくなるず、その土地に䜏めなくなり、別の土地ぞ移動しなければなりたせん。

これを環境難民ず呌びたす。

環境難民の䞻な移動先は職や食が豊富にある「郜垂」です。

もちろん郜垂にも貧富の差はありたすが、もずもず䜏んでいた土地ずは比べ物にならないほど日銭を皌ぎやすく、食べ物にも困りたせん。

これだけを読むず、「郜垂に移動するこずはメリットが倚い」ず思うのではないでしょうか。

しかし、このような環境難民の郜垂郚ぞの移動により、郜垂が膚匵し、それにより䞖界各囜で様々な問題が発生しおいたす。(参考環境省「環境癜曞」)
 

◆環境難民は郜垂ぞ―郜垂膚匵がさらなる環境汚染を匕き起こす―




郜垂膚匵が匕き起こす問題の1぀に、自動車の増加が挙げられたす。

Dargay,etal,2007の発衚によるず、自動車の販売数は幎々増加傟向にあり、その半数が郜垂郚によるものです。

このたただず珟圚䞖界党䜓で12億台保有されおいる自動車が倍増するず芋られおおり、これにより新たな課題が発生したす。

䟋えば2050幎たでに、郜垂に䜏む人たちは幎間で100時間以䞊枋滞に巻き蟌たれるこずが予想されたす。(珟圚の玄3倍)

たた、自動車が増加するこずで排出ガスも増え、枩暖化の原因にも぀ながっおしたうこずでしょう。
 

匊害⑀森林枛少・砂挠化による生物倚様性の枛少


森林枛少・砂挠化の共通の匊害ずしお、生物倚様性の枛少がありたす。

この森林枛少・砂挠化は、SDGs目暙15の2぀目のポむント②生物倚様性の損倱を阻止にも倧きく関わっおきたす。

早速、生物倚様性の定矩や珟状などに぀いお芋おいきたす。

SDGs15のポむント②生物倚様性の損倱を阻止



たずは生物倚様性の説明です。

地球に生呜が誕生しお玄40億幎が経ち、その間、陞・川・海のあらゆる堎所で倚皮倚様な生呜の営みが生たれたした。

2020幎珟圚、科孊的に明らかにされおいる生物皮は玄175䞇皮に䞊り、未だ発芋されおいない生物を含めるず3,000䞇皮が地球䞊で生掻しおいるず考えられおいたす。

このような「倚皮倚様な生物」「倚皮倚様な生物が互いに぀ながりバランスを保っおいる生態系」「遺䌝子の個性(䟋えば同じカニでも海で生きおいくこずに特化したカニ、川で生掻するこずに特化したカニがいるように、同じ皮類の生物でもそれぞれ個性が違うこず)」の3぀を含めたものが生物倚様性です。
 

生物倚様性の恵み


私たち人間の生掻は、この生物倚様性の恵みの䞊に成り立っおいたす。

これは、自然が人間にもたらすサヌビスであるこずから、「生態系サヌビス」ずも呌ばれおいたす。

この生態系サヌビスを䟋に、私たちの生掻がどのような圱響を受けおいるのか芋おみたしょう。

人間は、野菜や肉、魚介類などに食生掻を支えおもらっおいたす。

囜連広報センタヌの「事実ず数字」によれば、人間が摂取する食料の80%以䞊は怍物に由来しおおり、魚は玄30億人に、摂取する動物性タンパク質の20%を提䟛しおいたす。

たた、動怍物の成分を䜿っお医薬品が䜜られたり、開発途䞊囜の蟲村郚の䜏民の80%が䌝統的な怍物ベヌスの薬を調合しおいるなど、医療もたた生態系サヌビスの恩恵を受けおいたす。

他にも衣料・䜏居・文化・防灜・産業など、あらゆる分野に圱響しおおり、生態系サヌビスなしには生きおいけたせん。(参考環境省「ipbes 生物倚様性ず生態系サヌビスに関する地球芏暡評䟡報告曞」)
 

絶滅危惧皮は3侇8,500皮以䞊。䞖界的な生物倚様性の危機




しかし近幎、この生物倚様性のバランスが厩れる危機に陥っおいたす。

レッドリストず呌ばれる絶滅の恐れがある野生生物の皮のリストに掲茉される生物は幎々増加しおいるのです。

これは䞖界共通の課題で、2019幎IPBES生物倚様性及び生態系サヌビスに関する政府間科孊政策プラットフォヌムによっお発刊された「地球芏暡評䟡報告曞」によるず、過去50幎の間に、人類史䞊か぀おない速床で地球党䜓の自然が倉化し、それを受けお生物倚様性が悪化しおいるずいうのです。
2021幎10月の時点で囜際自然保護連合の「レッドリスト」には、最も絶滅の恐れが高いずされる3぀のカテゎリヌに、3侇8,543皮以䞊の野生生物が蚘茉されたした。
参考WWF「絶滅の危機に瀕しおいる䞖界の野生生物のリスト「レッドリスト」に぀いお」

この自然の倉化の芁因ずしおは、
 
ⅰ土地ず海の利甚の倉化
ⅱ生物の盎接採取(持獲、狩猟含む)
ⅲ気候倉動
ⅳ汚染
ⅎ倖来皮の䟵入
※ⅰからⅎで圱響の倧きい順

が挙げられおいたす。

この5぀の芁因に぀いお、1぀ず぀芋おいきたしょう。

芁因①土地ず海の利甚の倉化

土地ず海の利甚の倉化では、特に蟲地拡倧が顕著です。


陞地の1/3以䞊が䜜物栜培や畜産に利甚されおおり、これらのほずんどを森林や草地から転甚しおいたす。
 

芁因②生物の盎接採取(持獲、狩猟含む)

森林䌐採や持業の乱獲などが圱響を及がしおいたす。
 

芁因③気候倉動

枩宀効果ガスの増加による枩暖化による異垞気象、措氎、干ば぀などが増加傟向です。

この気候倉動により、生物の分垃や生態系の機胜に倚倧な圱響を䞎えおいたす。
 

芁因④汚染

倧気・氎・土壌の汚染が悪化しおいたす。

特に海掋プラスチックによる海の汚染が深刻で、海掋生物に圱響を及がしおいたす。

海掋プラスチックごみ問題や関連するSDGsの目暙に぀いおさらに詳しく知りたい方はこちらの蚘事をご参照ください

SDGs14「海の豊かさを守ろう」ずは珟状や取り組み事䟋・私たちにできるこず

 

芁因⑀倖来皮の䟵入

貿易量の増加や、人口の移動に䌎い、倖来皮の环蚈は1980幎以降40%増加したした。

倖来皮が圚来皮を食べるこずでその数が枛少するこずや、圚来皮ず亀配しおしたい、圚来生物の遺䌝的な独自性が倱われおしたうずいった圱響がありたす。

たた、産業の察象ずなる生物を捕食するなどの被害が発生したす。

この5぀の倉化で、動怍物党䜓の玄25%が脆匱な状態に陥っおおり、今埌数十幎以内に玄100䞇皮が絶滅しかねたせん。

この状況は、日本も同様です。
 

日本の生物倚様性の状況




日本での生物倚様性は4぀の危機にさらされおいたす。
 
ⅰ開発や乱獲による皮の枛少
ⅱ里地里山などの手入れ䞍足による自然の質の䜎䞋
ⅲ倖来皮の䟵入
ⅳ地球枩暖化の圱響

ⅰ、ⅲ、ⅳは䞖界的な課題ず共通するので、ここではⅱに぀いお説明したす。
 

里地里山などの手入れ䞍足による自然の質の䜎䞋

里地や里山を攟眮するこずは、自然の質の䜎䞋に぀ながりたす。

以前は里地や里山では、萜ち葉を集めお肥料にしたり、田んがに氎を匵るなど、自然を有効利甚した生産掻動が行われおおり、それに䌎った生物が生息しおいたした。

しかし、その土地が攟眮されおしたうず、生物の䜏凊が倱われおしたうのです。

たた、山の攟眮は灜害にも぀ながりたす。



日本はスギやヒノキの人工林ず呌ばれる朚々が40%を占めおいたす。

この人工林は、定期的な間䌐や枝打ちの管理が必芁で、それをしないず枝や葉が生い茂り、日光が地衚に届かずに土がやせ现り、倧雚による土砂灜害が発生しやすくなるのです。

今埌、里地里山の定期的な管理が求められるでしょう。(参考環境省「みんなで孊ぶ、みんなで守る 生物倚様性」)

ここたでSDGs目暙15のポむントずなる課題内容を芋おきたした。

これらの課題を受けお、䞖界ではどのような察策を行なっおいるのでしょうか。

すべおの課題ず関連し合うSDGs15ぞの䞖界的な取り組み



SDGs目暙15のポむントずしお、貧困・違法䌐採による森林枛少や砂挠化、生物倚様性の保党が挙げられたした。

これらは、それぞれの課題を単独で解決しおいくものではなく、盞互に関わりを持たせながら達成を目指すものです。

䟋えば貧困による森林枛少の解決を目指そうずしたずき、生物倚様性の保党に取り組むこずで、適切な生物の぀ながりが回埩し、食料の確保が芋蟌めたす。

たた、砂挠化の改善で生産掻動の地盀が安定すれば、過剰な䌐採を食い止めるこずもできるはずです。

さらに螏み蟌んでしたえば、SDGs目暙1「貧困をなくそう」ず関連させ、教育の普及やむンフラ敎備などの支揎を通しお貧困を解決するこずで、森林枛少の解決にも成果が芋蟌めるでしょう。

䞖界各囜では、これらの課題を総合的に解決するために、䞖界共通の条玄などが締結されおおり、囜際的な取り組みが進められおいたす。

䟋えば砂挠化であれば、先進囜が砂挠化に盎面する途䞊囜に支揎を行う「砂挠化察凊条玄」、生物倚様性の保党であれば、先進囜が途䞊囜に察しお資金面や技術面の䞡面から支揎を行う「生物倚様性条玄」などがありたす。

このような䞭、䌁業や個人でも取り組めるこずにも泚目が集たっおいたす。具䜓的に考えおいきたしょう。
 

SDGs15「陞の豊かさも守ろう」の達成に向けた䞖界の取り組み

たずは、䞖界の取り組みを確認しおいきたしょう。
 

WWFWorld Wide Fund for Nature

1961幎にスむスで蚭立された囜際NGO団䜓のWWFは、䞖界100カ囜以䞊で環境保護掻動に取り組み、人ず自然が調和しお生きられる未来をめざしお、サステナブルな瀟䌚の実珟を掚し進めおいたす。

急激に倱われ぀぀ある生物倚様性の豊かさの回埩ず、地球枩暖化防止のための脱炭玠瀟䌚の実珟に向けお、垌少な野生生物の保党や、持続可胜な生産ず消費を促進しおいたす。

蚭立圓初は、絶滅危機のある野生動物を救うこずを掻動の目的ずしおたしたが、「野生動物を守るためには自然環境党䜓の保護が重芁」ずいう考えに基づき、珟圚では寄付金の60以䞊を自然保護掻動に䜿っおいたす

詳しく知りたい方はこちらからどうぞWWFのサむトに飛びたす

 

SDGs15「陞の豊かさも守ろう」の達成に向けた日本の䌁業の取り組み




株匏䌚瀟ピヌ・゚ス・むンタヌナショナルは、化粧品の茞入や゚ステサロンの経営などを通しお矎を提䟛しおいる䌁業です。

取り扱っおいる商品の䞀぀に「゚ティヌク」ずいう固圢シャンプヌバヌがありたす。

「゚ティヌク」は垂堎で販売されおいるビュヌティヌプロダクツが環境に䞎える問題に着目し、蚭立されたした。

1番の特城ずしおは、容噚のない固圢バヌ(髪や頭皮に必芁な矎容液成分ず、必芁最小限の掗浄成分を凝瞮したシャンプヌ・コンディショナヌ)を䜜り、2019幎たでの7幎間で600䞇本のプラスティックボトルの削枛を実珟したこずです。

加えお、すべおのパッケヌゞは生分解性(埮生物によっお分解される物質のこず)によるもので䜜っおいるこず、動物実隓を行っおいないこず、すべおの材料がフェアトレヌド(公正取匕)であるこずが前提です。

商品すべおにおいお環境・動物・人䜓に圱響を及がさないこずで、生態系の回埩を目指しおいたす。

 

SDGs15「陞の豊かさも守ろう」の達成に向けお私たちができるこず

今日からでもすぐに始められる取り組みの䞀぀。

それは「問題に関心を持぀」こずです。

私はこれたでSDGs関連の本を䜕冊も読んできたしたが、そのなかで共通しお語られおいたこずは、関心を持おば意識も倉わり、それが日々の生掻に掻かせるずいうこずでした。

SDGs目暙15であれば、䞖界や日本の森林枛少の状況や、どのような生物が絶滅危惧皮に指定されおいるのかさらに深く調べるこずから始めるずいいでしょう。

その䞀歩を螏み出す方が増えれば増えるほど、目暙の達成は加速したす。

SDGs関連でおすすめの本をたずめた蚘事もあるので、そちらをチェックしおいただくのもいいかもしれたせん。

>>SDGsに関する本をたずめた蚘事は以䞋のリンクをご参照ください。


たた、䞖界䞭で広がりを芋せおいるのが「違法䌐採された朚材や朚材補品を賌入しない」こずです。
 

違法䌐採された朚材や朚材補品の賌入をやめる




違法䌐採された朚材や朚材補品を賌入しなければ、違法䌐採者に察䟡が払われるこずがないため、この違法䌐採から始たる負の連鎖を根絶するこずができたす。

ではどのようにしお違法䌐採された朚材や朚材補品を芋分ければいいのでしょうか。
 

違法䌐採かどうかを芋極める「FSC認蚌」

違法䌐採されたものかどうかを芋分けるための代衚的なものずしお、「森林認蚌」がありたす。

森林認蚌ずは、第䞉者機関が、䞀定の基準をもずに環境・経枈・瀟䌚の3぀の偎面から適切な森林経営がされおいるかを刀断。

認蚌された森林から生産・調達された朚材に認蚌ラベルが貌られお流通したす。

1993幎にドむツで創蚭された「FSC」や1999幎に欧州で開始された「PEFC」が囜際的に普及しおいる認蚌です。

匕甚元FSC  JAPAN

その埌、むンドネシアの「LEI(むンドネシア・゚コラベル協䌚)」や「マレヌシアのMTCC(マレヌシア朚材認蚌協議䌚)」など、各囜で制定された認蚌も普及しおきたした。

日本でも2003幎に「SGEC(䞀般瀟団法人緑の埪環認蚌䌚議)」がスタヌトしおいたす。

これらのラベルが貌られた商品を消費者が遞択するこずで、課題の解決に貢献できたす。
 

ペヌパヌレス化を目指す

玙は、日本での生掻の䞭にあふれおいる玠材ず蚀えるでしょう。日本補玙連合䌚によるず、2019幎時点で日本の玙の消費量は䞖界䜍ずなっおいたす。
玙の原料は朚材です。珟代は玙の皮類も倚様化し、「再生玙」など、森林の再生力をふたえた玙の生産を行う䌁業も倚くありたすが、やはり玙の消費には森林䌐採やそれに䌎う二酞化炭玠の発生が避けられたせん。
私たち個人にもできるこずは、代甚できる時には玙を䜿わず、デゞタル化するなど地道に取り組んでいくこずです。
䟋えば、
・メモを玙ではなくスマホやパ゜コンの゜フトに入力する
・請求曞や明现曞をWeb明现曞に切り替える
など、身近なものをデゞタル化できないか、考えおみたしょう。

孊校でできるこず・子どもにもできるこず

お子さんの堎合は、デゞタル機噚を持っおいない堎合もあるかず思いたす。
他にも、SDGs目暙15に貢献できる方法はありたす。

䟋えば、図曞通で生き物や絶滅危惧皮に関する本を借りお読んでみたしょう。

出兞絵本ナビ「日本の絶滅危惧皮を考える」

自分の身近にいる意倖な生き物が、絶滅の危機に瀕しおいるこずが分かるかもしれたせん。

たた、「R」を実践するのも良いでしょう。
Rずは、「リナヌスReuse再利甚」「リデュヌスReduce枛らす」「リサむクルRecycle資源ずしお再利甚」のRに、「リフュヌズRefuse断る」「リペアRepair修理する」を加えた資源の有効掻甚のキヌワヌドです。
限りある資源を有効に䜿うために、ごみを枛らしたり、ただ䜿えるものを再利甚したり、いらないものは初めから断ったりするこずから始めおみたしょう。
 

すべおの生物に配慮しよう


SDGs15「陞の豊かさを守ろう」のポむントを芋おきたした。

SDGs15は、人間がどれだけ地球䞊の自然に支えられお生きおいるのかがわかる目暙内容です。
我々の生掻を支えおくれおいる自然に、今床は䜕か返さなくおはなりたせん。

そのためにも今日からできるこずをみ぀けお関心を持ち、行動に移しおいきたいですね。

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SDGs16「平和ず公正をすべおの人に」ずは珟状や取り組み事䟋・私たちにできるこず
SDGs5「ゞェンダヌ平等を実珟しよう」ずは珟状や取り組み事䟋・私たちにできるこず
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