化粧水やクリームは年齢・季節によって変えている方はいるかと思いますが、「クレンジング」はどうでしょうか。
・化粧水は何種類も持っているけれど、クレンジングは1種類だけ
・なんとなくずっと同じ製品を使っている
など、選び方が分からない方も多いのではないでしょうか?
この記事では6種類のクレンジング剤を解説し、それぞれのメリットやデメリット、おすすめの肌質を紹介します。
ぜひ自分に合ったクレンジング剤を選ぶ参考にしてみてくださいね。
クレンジングの重要性
そもそも、クレンジングはスキンケアの中でどれくらい重要なのでしょうか。
メイク汚れの正体は水を弾く油分であり、肌への化粧水の浸透を妨げます。
正しいクレンジングができていなければ、どんなに良い化粧水やクリームを使っても効果が薄れてしまうということです。
また、保湿クリームや日焼け止め、日常生活で肌に付着する汚れにも油分が含まれているため、水や洗顔料だけでは落ちないものもあります。こうした汚れをクレンジングでしっかりと落とさず、そのままにしておくと、雑菌が増えて「肌荒れ」や「吹き出物」などの肌トラブルにつながる危険もあるのです。
筆者の私自身も、この「肌荒れ」に悩まされた経験があります。肌荒れを解消するためエステに行った日のこと。お店で言われたのは、
「肌荒れがひどいため施術できません。」
というショックな一言でした。
それからはスキンケアを見直し、クレンジングが重要だということを知って様々なタイプ・製品をこれまで20種類以上試してきました。
本記事後半のおすすめクレンジングアイテム紹介では、肌悩みを乗り越えてきた筆者による使用感や特徴紹介もぜひ参考にしてみてくださいね!
クレンジングの種類一覧
クレンジングには大きく6種類のタイプがあります。
①ミルククレンジング
水分が多く、肌に優しい低刺激タイプが多い。敏感肌・乾燥肌向け。洗浄力は弱い。
②クリームクレンジング
ミルクより油分が多く滑らかなテクスチャー。濃いメイクには不向き。
③オイルクレンジング
洗浄力が高く、さっぱりとした洗い心地。乾燥しやすいので使い方に注意が必要。
④ジェルクレンジング
まつエクに対応している商品も。もったりとしていて洗浄力は高いが乾燥しやすい。
⑤バームクレンジング
お湯で溶かして乳化させて使用する。洗浄力が高いため乾燥には注意。
⑥シートクレンジング
メイクをふき取るだけなので簡単でどこでも使用可能。ただし摩擦で肌に負担がかかる。
以上、6種類のクレンジングを紹介しました。比較してみると、テクスチャーや洗浄力などに大きな違いがあることがわかります。
自分に合いそうなタイプはありましたか?
次の章では、それぞれのおすすめの肌質、メリット・デメリットについて詳しく解説していきます。最後に各タイプのおすすめ商品も紹介しています。このおすすめ商品は、エシカミーならではの視点で「人にも環境にも優しい」という点で選びました。
毎日使う物なので地球に配慮した製品を選びたいという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
スキンケアの製品をオーガニックやエシカルな観点で選びたい方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
オーガニックスキンケアにおすすめのコスメを紹介!美容スタッフの解説も(プチプラ・国産・海外ブランド)
ミルククレンジング
ミルククレンジングは、6種類の中では最も肌に優しいタイプ。さらっとしたテクスチャーで、洗顔後もつっぱることなく肌の潤いを保ちます。
コロナ禍でメイクをする機会が減ったり、メイクが薄くなったりした方もいらっしゃるかと思います。ナチュラルメイクの時は肌への刺激を減らすためにミルククレンジングにする、という使い分けもおすすめです。
おすすめの肌質
乾燥肌・敏感肌
メリット
・クレンジング後の乾燥やつっぱりを感じにくい
・美容成分や保湿成分を多く含むため、洗顔時の摩擦による肌への負担を軽減できる
デメリット
・濃いメイクには不向き
・アイメイクやリップなどのポイントメイクは他のクレンジング剤を使って落とす手間がかかる
筆者は乾燥肌なのでミルククレンジングを使用しています。ただ、ウォータープルーフのマスカラなどは落ちないことが多いです。落ちないからといってゴシゴシ洗うことは絶対にやってはいけないので、目元のみオイルを使用しています。
おすすめのミルククレンジング
マルティナ|シアーナクレンジングミルク
マルティナはドイツ生まれのオーガニックスキンケアブランドです。「肌自身の再生力を高める」ことを理念としており、植物の力を活かした製品を多く取り扱っています。
「シアーナクレンジングミルク」はシアバターを使用しており、洗いあがりはもっちりやわらか。
さらに石油系合成界面活性剤を一切含まず、原材料は100%自然素材を使用しており環境に優しい製品です。
クリームクレンジング
肌に優しい製品が良いけれど、メイクもしっかり落としたいという方におすすめなのがクリームタイプです。
おすすめの肌質
乾燥肌・敏感肌
メリット
・適度な油分を含むためミルククレンジングに比べると洗浄力が高い
デメリット
筆者は日焼け止めを塗った日はクリームタイプを使用しています。日焼け止めはしっかり落とさないと、メイク汚れ同様乾燥につながるためです。
おすすめのクリームクレンジング
トリロジー|クレンジング クリーム
トリロジーは2002年にニュージーランドで生まれた、ナチュラルスキンケアブランドです。商品展開のはじまりはローズヒップオイルでしたが、現在は40を超えるスキンケア・ボディケア・ヘアケア製品を販売しています。
この「クレンジングクリーム」はオーガニック認定ローズヒップオイルを配合しており、しっとりとした洗い心地は残しつつ、メイク汚れも落とすことができます。さらに、肌に優しい成分でできているため朝の洗顔にも使用可能です。
また、W洗顔が不要なこともおすすめポイント。乾燥肌や敏感肌の方は、この商品のようにW洗顔不要のクレンジングを選び、肌への負担を抑えることを意識しましょう。
合わせてチェックしてほしいのが、トリロジーの大人気製品で「20秒に1本売れている」ローズヒップオイル。
この美容オイルは、原材料の種からボトル充填まで全工程が国際オーガニック認定されています。化粧水のあとに2〜4滴使用します。オイルなので肌に素早く馴染み潤いを与えます。頭皮・ボディにもおすすめです。
乾燥肌・敏感肌の方は、ミルクやクリームタイプのクレンジングがおすすめです。
敏感肌についての説明や、おすすめの市販のクレンジングが知りたい方はぜひこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
乾燥肌の方はこちらの記事をご覧ください。
乾燥肌におすすめのクレンジング15選!クレンジングの選び方や正しい洗顔方法も
オイルクレンジング
しっかりメイクの方や、毛穴汚れが気になる方にはオイルクレンジングがおすすめ。さっぱりと洗い落とすことができます。
おすすめの肌質
普通肌・脂性肌
メリット
デメリット
・クレンジング後は普段以上に保湿するなどの対策が必要
筆者はアイメイクのみオイルタイプを使用しています。どのタイプよりも「メイクが落ちた感覚」が一番あって、ウォータープルーフのマスカラもするんと落ち、さっぱりします。
おすすめのオイルクレンジング
トリロジー|オイルクレンジング
先ほどクリームクレンジングでも紹介した、トリロジーのオイルクレンジングです。
ローズヒップオイル、スウィートアーモンドオイル(アーモンド油)、パパイヤシードオイル(パパイア種子油)など、植物原料を多く配合しています。
つっぱりや乾燥が気になりオイルタイプは使えなかった方も、洗顔後の肌のしっとり感に驚くはずです。
ジェルクレンジング
ジェルクレンジングは、厚みのあるもったりとしたテクスチャーが特徴です。油性タイプと水性タイプの2種類が販売されています。
油性タイプは成分にオイルが多く含まれているため、洗浄力が高めです。一方、水性タイプはオイルが含まれていないため、洗浄力は下がりますがまつ毛エクステをしている方も使用できます。
また、ジェルクレンジングの中には、ホットクレンジングジェルという種類もあります。肌にのせるとじんわり温かくなって肌が柔らかくなるので、毛穴汚れが気になる方におすすめです。
おすすめの肌質
全ての肌質。
(製品によって成分や特徴が異なるため、使い分けが必要。)
メリット
・厚みのあるテクスチャーで手と肌がこすれることがないため、摩擦を抑えることができる
デメリット
・水性タイプは界面活性剤が多く使用されているため洗浄力が低い
筆者はジェルクレンジングもホットクレンジングジェルも使用したことがありますが、さっぱりとした洗い心地です。美容成分のおかげで保湿されるので、乾燥肌でも安心して使うことができます。しかし、ウォータープルーフのマスカラは落ちない製品もありました。
おすすめのジェルクレンジング
ハレナ|オーガニックホットクレンジングジェル
100%天然素材でできており、無添加のオーガニック製品。W洗顔不要で、まつ毛エクステの方も使用できます。
99%美容成分が配合されているので、敏感肌や乾燥肌の方にもおすすめです。
バームクレンジング
バームクレンジングは独特なテクスチャーで、初めて手に取ると驚く方もいると思います。手に取って体温や水分で溶かし、乳化させてから使用します。
おすすめの肌質
混合肌、オイリー肌
メリット
・毛穴汚れも落とすことができるため、オイリー肌には特に効果が大きい
・古い角質がなくなり透明感がアップする
デメリット
・洗顔後の保湿ケアが必要
・使用量が多くコスパが悪い
おすすめのバームクレンジング
ファミュ|ビューティ クレンジングバーム
韓国発のコスメブランドのFEMMUE(ファミュ)。肌への刺激の少ない、ナチュラルな植物原料を使用しています。
全ての製品が合成香料、合成着色料を使用しておらず、パッケージも最小化し、さらに動物実験も行っていません。
「ビューティクレンジングバーム」は、とろっとしたテクスチャーで肌をやわらかくし、角質やメイクの汚れを落とします。
肌が硬く感じる時や、透明感が欲しい時におすすめの製品です。
シートクレンジング
とにかく簡単に早くメイクを落としたい方は、ふき取るだけのシートタイプがおすすめです。
帰宅直後にシートクレンジングを1枚取り出し、ソファーの上でメイク落としをして一息つく…というCMを見かけたことがあるのではないでしょうか?いつでもどこでも使用できる利便性が特徴です。
おすすめの肌質
どの肌質でも使用できますが、肌質よりもその時の状態(疲れている、お風呂に入れないなど)によって効果をより実感できます。
メリット
・ふき取るだけなので手軽で時短
デメリット
・肌への刺激が強い界面活性剤やアルコールを使用している製品が多い
日常使いには向いていないかもしれませんが、疲れ切ってどうしてもお風呂に入る元気がない時の救世主です!
おすすめのシートクレンジング
ナトラケア|オーガニック メイクアップリムーバーシート
オーガニックやナチュラル生理用品を取り扱う、ナトラケアから販売されています。
柔らかく大判のオーガニックコットンでできており、1枚でしっかりとメイクを落とすことができます。また、ウォータープルーフのマスカラも落ちるという優れもの。
オリーブオイル、アーモンド、アプリコット、カモミールなどが配合されているため、肌への刺激が少なく敏感肌の方も使用できます。
今の自分にあったクレンジングを見つけよう!
以上、6種類のクレンジングの特徴やメリットデメリットをご紹介しました。今の自分にあったクレンジングの種類は見つかりましたか?
エシカミーでは、肌にも、地球環境にも優しいクレンジング商品を取り扱っています。
毎日つかうクレンジングだからこそ、環境に良いことを日々取り入れられる商品なら気分もあがりますね!
クレンジング以外にも地球環境に配慮したスキンケアアイテムやコスメをお探しの方は、こちらの記事も参考にしてみてください!
地球に優しいエシカルコスメブランド12選!国産・世界別に紹介。選び方のポイントも
クルエルティフリーなコスメ9選!認証マークや日本で買えるブランドも紹介
肌質や今の体調、メイクなどに合わせてクレンジングもアップデートさせていきましょう!
自分にあったクレンジングが見つかったら、「正しいクレンジングのやり方」もぜひ覚えてみてください!
本当に正しいクレンジングのやり方とは?毛穴・いちご鼻などお悩み別のポイントも
日本化粧品検定を保持しているエシカミー編集部のスタッフが、本当に正しいクレンジングのやり方を写真付きで解説しています。
普段何気なくやっているクレンジングですが、今一度正しいやり方を確認して、美しい肌を目指しましょう!