SDGsのロゴ使用のルールを理解しよう|オリジナルロゴの運用例も SDGsのロゴ使用のルールを理解しよう|オリジナルロゴの運用例も

SDGsのロゴ使用のルールを理解しよう|オリジナルロゴの運用例も

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SDGsへの興味関心が高まってきた昨今、自社での取り組みを社外へPRするために、SDGsロゴを利用したいと考えている企業の担当者の方も多いのではないでしょうか。

国際連合広報センターにはロゴ使用にあたってのガイドラインが掲載されていますが、ロゴの種類が「国連主体向け・非国連主体向け」の2パターンがあったり、目的も「情報目的・資金調達目的・商業用途目的」の3つに分かれていたりと、ご自身がどれにあてはまるのかよくわからないケースもあるかと思います。

そこでこの記事では、・SDGsロゴの利用基準・SDGsロゴを使用するためのステップなど、具体的な事例を交えながらご説明します。
 

目次
1.SDGsのロゴの種類
2.SDGsロゴ利用時に気をつけること
3.ロゴを利用するには許可が必要なの?
4.【許可必要なし】独自のロゴなら申請する必要はない!
5.正しくロゴを使えるようにしよう

SDGsのロゴの種類

まずロゴの詳細を見ていく前に、国連主体向け・非国連主体向けの2パターンの違いを確認しましょう。

単刀直入に言ってしまうと、
・国連主体→国連
・非国連主体→それ以外
です。

国際連合広報センターのガイドラインには、国連主体の場合は国連のエンブレムが付いた「バージョン1」を利用し、それ以外はエンブレムなしの「バージョン2」を利用する旨が記載されており、おそらくほとんどの企業が「バージョン2」を使用することになります。

こちらはロゴ・アイコン・カラーホイールすべてをまとめたポスターです。

国連エンブレムが付いておらず、非国連主体向けの「バージョン2」であることがわかりますね。

>>ポスターのダウンロードはこちらのリンクから

>>ロゴ使用のガイドラインはこちらのリンクから

それではここからは具体的なSDGsロゴを紹介します。
 

SDGsロゴ



こちらは「SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS」と書かれたロゴで、縦型と横型の2種類が用意されています。

色もカラー版、黒色版(白背景に黒文字)、白色版(黒背景に白文字)から選択できます。

>>SDGsロゴのダウンロードはこちらから
 

SDGsカラーホイール


こちらはSDGsカラーホイールと呼ばれており、17の目標のカラーが施されたアイコンです。

名刺やピンバッジなどにもこのアイコンがよく使われています。

>>SDGsカラーホイールのダウンロードはこちらのリンクから

>>ピンバッジについて詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。

 

SDGsの17のアイコン




17の目標ごとのアイコンについてです。

上記のカラー以外にも「反転」「白黒」バージョンも用意されています。

それぞれ個別にダウンロードすることができ、自社が取り組んでいる目標のアイコンをHPに記載することで、取り組みをアピールしやすくなります。

>>SDGs17のアイコンのダウンロードはこちらから

>>17の目標を今一度おさらいしたい場合はこちらの記事で詳細を確認できます。


このようにSDGsロゴと一口に言っても、用途や対象によって様々な種類があります。

SDGsロゴ利用時に気をつけること



では、実際に使用するときは何に気をつければいいのでしょうか。

SDGsロゴには細かなルールが設定されており、それに則って掲載する必要があります。

ここでは注意点をお伝えします。
 

企業ロゴとSDGsロゴとの組み合わせ方


企業のロゴとSDGsロゴを組み合わせてPRすることで、会社とSDGsとの関連を明確に表すことができます。

組み合わせ方は、用途によって異なります。
 

<情報目的>


引用元:国連広報センター

上の図のように、企業のロゴは左側に配置し、SDGsロゴの間を黒線(0.5pt)で区切ります。

さらに、「(主体名/私たち)は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。」の文言を必ず記載しましょう。

<資金調達目的>

引用元:国連広報センター

この場合のポイントは、ロゴの大きさです。SDGsロゴよりも企業ロゴを大きくし、企業がメインであることを視覚的にアピールする必要があります。

間の黒線(0.5pt)とSDGsロゴの間にはスペースを入れましょう。

<商業目的>

引用元:国連広報センター

一方、商業目的の場合は企業ロゴとSDGsロゴの大きさは均等にして問題ありません。

ただし間の黒線(0.5pt)とSDGsロゴの間のスペースは確保しましょう。
 

SDGsロゴ・アイコンの加工はNG




引用元:国連広報センター

SDGsロゴ・アイコンを独自に加工することは禁止されています。

企業HPのデザインと統一感を持たせようと、形や文字・背景を変えてしまいたくなるかもしれませんが、それらはすべてNGです。

用意されたフォーマット通りのSDGsロゴ・アイコンを使用するようにしましょう。
 

カラーホイールも加工はNG



引用元:国連広報センター

カラーホイールは、円の中心が余白になっていることから、自社のロゴを入れるなど加工したくなるかもしれません。

しかし、こちらもSDGsロゴ・アイコンと同様にフォーマット通りの使い方が必須となります。

稀にカラーホイールの中にオリジナルキャラクターやロゴを挿入しているケースもありますが、国連本部へしかるべき手続きを踏むことで実現しています。

このように、ロゴを使用する際は細かなルールをしっかりと確認する必要があります。

ロゴを利用するには許可が必要なの?

では、企業や自治体がロゴを利用する場合、許可が必要なのでしょうか?

HPや名刺・自社製品にロゴを掲載するなど、目的は様々あるかと思います。

ここでは SDGsロゴやアイコンを正しく利用できるよう、詳しく説明したいと思います。
 

許可が必要になる場合




冒頭でSDGsロゴ利用の目的は情報目的・資金調達目的・商業用途目的の3つに分かれていることに触れました。

そのなかの「資金調達目的」「商業用途目的」の場合がSDGsロゴ・アイコンを利用するのに許可が必要です。

1つずつ詳細を見ていきましょう。


<資金調達目的>
資金調達目的は、ガイドラインには「SDGsを支援する活動の費用を賄うための資金の調達を意図する使用」と記載されています。

この場合は国連への許可が必要になり、承認されるとライセンス契約を締結。

その後初めてSDGsロゴ・アイコンを利用できます。

<商業用途目的>
おそらくこの記事を読んでいる方の多くは、商業用途目的での利用をお考えなのではないでしょうか?

国連広報センターの「カラーホイールを含むSDGsロゴと 17のアイコンの使用ガイドライン」には、商業用と目的に関しては以下のように書かれています。

“商業用途での使用とは、SDGsをさらに広めるための営利主体による、または、商業的も しくは販促用商品および/もしくは製品における使用を指し、これは国連による事前許可 と、適切なライセンス契約の締結によって認められることがある。”
引用元:国連広報センター

とはいえ、これを読む限りでは自社のHPや名刺にSDGsロゴを掲載するのに申請が必要かどうかよくわかりませんよね。

そこで国連広報センターにメールで問い合わせをしたところ、以下のような回答をいただきました。
 

・商業用途かどうかはすべて国連本部が判断しているため、具体的な線引きは日本の国連広報センターではわかりかねる。
・しかし、これまでの傾向だと、HPに企業のブランディングとしてSDGsロゴ・アイコン・カラーホイールを利用するのは商用利用であるとみなされる。
・名刺に関しても同様にブランディングと判断される可能性が高い


どうやら企業がSDGsロゴ・アイコン・カラーホイールを利用するには、ほとんどが申請する必要があるようです。

さらには現状ビジネスで利用することに関してはハードルが高くなっているとのことで、許可がおりるかどうかはわからないとの回答もいただきました。

>>ロゴ使用に関する公式ガイドラインは、こちらから確認できます。
 

ロゴ利用の申請方法




では、具体的にどのように申請を行えばいいのか、申請方法を見てみましょう。

まず申請方法はメール一択です。

さらにそれらはすべて英語で記入しなければなりません。
 

①宛先は「SDGpermissions@un.org」
②件名は「SDG LOGO/ICON REQUEST」
③使用用途・ロゴ使用商品の説明・展開するビジネス、商品とSGDsの整合性などを詳しく記載


その後やりとりを経て承認されれば、資金調達目的と同様にライセンス契約を締結してSDGSロゴ・アイコンを利用できます。

【許可必要なし】独自のロゴなら申請する必要はない!



「申請が英語だから不安…」「もっと印象的にSDGsの取り組みを発信したい。」

そんな場合におすすめなのが、

①SDGs17の目標のカラーリングを利用して独自のシンボルロゴを作る
②各自治体が用意しているSDGsロゴの利用

です。

これらは国連本部への許可の必要なしにHPや名刺への掲載が可能です。

 

①SDGs17の目標のカラーリングを利用して独自のシンボルロゴを作る


実はSDGsの17の目標のカラーリングを利用して、独自のシンボルロゴを作成している団体があります。

念のため国連広報センターへ問い合わせたところ、国連が用意したデザインではないため、自由に掲載してOKとのことです。

具体例として、大阪府堺市と熊本県熊本市の2つのシンボルロゴで見ていきましょう。

<堺市>

引用元:堺市HP

大阪府堺市は2018年に国から「SDGs未来都市」に選定されました。

主に人口減少・高齢化社会への解決に取り組んでおり、積極的にイベントなどの啓蒙活動を行なっています。

17の目標カラーを使って古墳の形をかたどったシンボルロゴは、古墳のように「持続」して存在するようにという想いが込められています。

一目見て堺市とSDGsをリンクさせやすく、市民のSDGsへの理解を深めるきっかけとなっています。

>>詳しくは堺市のHPへ

>>SDGs未来都市について詳しく知りたい方はこちらの記事もご参照ください。


<熊本県熊本市>

引用元:熊本市HP

熊本県熊本市は2023年までに市民の80%がSDGsの認知することを目指して活動しています。

SDGsの特設サイトを儲け、日常生活でできるアクションを詳しく解説したり、小中学校への普及イベントを行うなど、市民1人1人に寄り添った活動を展開。

武者返しと呼ばれる熊本城の石垣を17の目標カラーを使いイメージしたデザインで、ゴールを積み上げる意味が込められています。

「一体このロゴの意味はなんなんだろう」と思わず検索してしまい、市民へのSDGsに触れるきっかけとなりそうなデザインですよね。

>>詳しくは熊本市のHPへ
 

②各自治体が用意しているSDGsロゴの利用


他にも、自治体が用意しているSDGsロゴを利用するのも一つの手です。

自治体ごとにロゴを利用できる条件は異なりますが、所属する自治体がすでに独自のSDGsロゴを作成していれば、ルールに則って利用できます。

ここでは長野県と神奈川県を例に見ていきましょう。

<長野県>

引用元:長野県HP

長野県では、SDGsのゴールにつながる事業を積極的に行う企業を応援するため、「長野県SDGs推進企業登録制度」があります。

これは、行政と民間が協力してSDGsを広めていこうと始まったプロジェクトで、登録企業はこのカラーアイコンと長野県を組み合わせた独自の普及マークを利用することができます。

また学校へSDGs教材を配布したり、企業へセミナーを開いたりと地道に啓蒙活動に取り組んでいます。

市が展開しているSDGsサイトでは、SDGsを身近に感じられるように、様々な資料をダウンロードできるのも魅力です。

>>詳しくは長野県のHPへ
 

<神奈川県>


引用元:神奈川県「かながわSDGsパートナー」募集要項

このロゴは、神奈川県が展開している「かながわSDGsパートナー」に登録すると、利用できるものです。

「かながわSDGsパートナー」とは、神奈川県とSDGsに取り組んでいる企業、団体が連携を取ることを目的としてできた制度です。

これに登録すると、融資による支援や県がその企業を対外的にPRしてくれるメリットもあります。

このように、独自または自治体のロゴやその取り組みを最大限に活用するなど、使い方次第で無限の可能性が広がります。

>>詳しくは神奈川県のHPへ

正しくロゴを使えるようにしよう



こちらの記事では、SDGsの公式ロゴ・アイコン・カラーホイールから独自のロゴまで、幅広くご紹介しました。

最後に要点をまとめてみましょう。

SDGsロゴ・アイコン・カラーホイールを利用する上で大事なポイントは、

・加工しないなどのルールに従う
・資金調達目的・商業用途目的は国連に申請する
・企業がHPや名刺に掲載するほとんどの場合は申請が必要
・独自デザインのSDGsに関するロゴは申請不要

などが挙げられました。

SDGsへの取り組みが加速していくなか、企業の取り組みに関する発信は大切です。

是非SDGsロゴ・アイコン・カラーホイールの正しい知識を身につけ、効果的にPRできるようにしていきましょう。

何か不明点がある場合は、まずは国連本部へ問い合わせるようにしてくださいね。

>>こちらの記事も読まれています。

 

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