2020年に「ソロキャンプ」が流行語大賞にノミネートされるなど、近年は空前のアウトドアブームです。
しかし、盛り上がりをみせる一方でバーベキュー後の「ごみ」の放置が問題となっているのです。
この記事を読んでいる方は、その場にごみを投棄することはないと思います。しかし、強風や何にかしらのアクシデントで、意図せずともごみを流出させてしまった、といったケースも今後出てくるかもしれません。
万が一ごみが流出してしまっても安心な商品を探している
この記事では、そんな方々のために、環境に優しく、かつ快適なアウトドアを実現できる画期的な商品をご紹介します!
ゴミ問題について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
SDGsとプラスチックゴミ問題の関係は?|削減に向けた国や企業の取り組みもバーベキューごみ問題の救世主!クラフトグリルとは
使い捨てで、準備や後片付けも簡単、かつ環境にも優しい!そんな救世主のような使い捨てグリルがあります。
それは「クラフトグリル」です。
北欧のデンマーク生まれのクラフトグリル。開発したCasus社の社長が、アルプスの山中で捨てられたたくさんの使い捨てアルミグリルを見て、心を痛めたことが開発のきっかけです。
2017年に販売され、同年に日本にも上陸。2015年に採択されたSDGsの影響もあり、サステナブルな商品を選びたい消費者から注目されることとなりました。
SDGsについて詳しく知りたい方は、ぜひこちらをご覧ください。
クラフトグリルのメリット・特徴
では、クラフトグリルはどのような商品なのでしょうか。ここでは5つのメリットを踏まえながら商品の特徴を紹介します。
1.100%天然素材
普段、私たちがよく目にする使い捨てグリルやコンロの多くはアルミ製です。アルミは腐食しにくい、熱伝導率が高いなどのメリットがありますが、自然分解に100年以上かかるといわれています。
対して、クラフトグリルはダンボール、竹炭、火山石、竹などの天然素材でできているため、燃やせば土に還り、有害物質も残りません。また竹炭と火山石は、使用後に写真のように植物の肥料にもなります。
100%天然素材なので、焚き火が可能な場所なら使用後にその場で本体を焚いてしまってもOK。捨てる場合は、自治体のゴミ分別ルールに従って、燃えるゴミ等に出せます。
竹炭について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
竹炭の効果と活用法|今注目の"食用"での使い方についても紹介
2.組み立て、着火、後片付けが簡単
火おこしや後片付けが大変なイメージがあるバーベキューですが、このクラフトグリルを使えば解決!
紙製のツールを組み立てて、竹炭に着火して5分待つだけです。
詳しい使い方は次の章「実際に使ってみた」で紹介します。
3.コンパクトで軽量
幅23.5cm × 奥行31cmとA4サイズほどでコンパクト。重さは約1kgで持ち運びにも便利です。使用時の高さは11.7cmなので、置く場所にも困りません。
4.防災グッズにも
クラフトグリルが、エシカミーで一年で一番購入される日があります。それは、9月1日の「防災の日」です。
コンパクトで軽量なため持ち運びや収納場所に困ることがなく、防災グッズとして購入される方が多くいらっしゃるようです。
5.おしゃれなデザイン
北欧生まれの洗練されたデザインも魅力の一つ。CASUS社のInstagram公式アカウントでは、おしゃれな写真がたくさん投稿されています。おすすめの材料や焼き方も掲載されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
Craftgrill byCASUSGRILL™️Japan official
クラフトグリルの使い方
ここではクラフトグリルの使い方を3ステップでご紹介します。
STEP1:組み立て
説明書に従ってパーツを組み立てます。
STEP2:点火
四隅の竹炭に点火します。
STEP3:5分待機
点火してから5分ほど経過すると、炭が白くなり全体的に熱くなってきます。
熱くなったら、網を乗せてバーベキュー開始です!
クラフトグリルを使う際の注意点
便利なクラフトグリルですが、使用時の注意点があります。
①脂分の多い食材は避けた方が良い
豚バラなど脂が多い食材は、焼くと網(竹串)が一緒に燃えてしまう可能性も。天然素材でできているが故のデメリットです。
②食材は大きめにカットする
網の間隔が少し広いため、食材を小さくカットしてしまうと間から落ちてしまうことがあります。大きめにカットしたり、小さい食材は串に通したりして、落ちないよう工夫しましょう。
クラフトグリルを実際に使ってみた
クラフトグリルを実際に使ってみました。
筆者はバーベキューをするのは10年以上ぶり。もちろんバーベキュー用品は持ってないし、火おこしもしたことがありません。完全にバーベキュー初心者です。
果たして無事にクラフトグリルでバーベキューができるのか……?!
バーベキュー初心者でも、クラフトグリルの準備は本当に簡単!
説明書の指示に従って作り、5分ほどで完成。組み立ては問題なくスムーズにできました。(裏面に英語での説明書があります。)
簡単すぎて、本当にこれで合ってる?使えるの?と思ってしまう程でした。
着火時の煙に要注意
次は、筆者にとっては最難関になるであろうと予想していた、竹炭への着火です。
説明書通り、四隅の竹炭にチャッカマンを近づけます。
すぐに煙がでてきたので、それを写真に撮ろうとカメラを取りに行き戻ってくると……
煙が充満してる!!
この日は風がなく、中庭でやっていたせいかどうやら煙がこもってしまったようでした。中庭に入ろうとしましたが煙がすごくて目が開けられず、涙が止まらない状態に。
これはまずいと思い、風通しが良くなるよう急いで窓を開けたり換気扇をつけたりしました。すると数秒で煙は収まり、一安心。
バーベキューが久しぶりすぎて「火を使う時は風通しが良い場所で行う」という、とても重要なことができていませんでした。クラフトグリルが悪いわけではなく、これは完全に私のミスです。
クラフトグリルの使い方とは少しずれてしまいましたが、火を取り扱う際は必ず風通しのいい場所で行いましょう。
想像よりも火力が強い
ハプニングがありましたが、なんとか着火に成功し黒だった竹炭が白っぽくなってきました。
このように全体的に白っぽくなったら焼いてOKのサイン!いよいよバーベキューの開始です!
炎が見えるわけではないので、これで本当に焼けるの?と思いましたが、想像以上の火力でした。ウインナーやきのこ類は直接竹串の上にのせているので、あっという間に焼き上がりました。
左下のような焼き鳥も焼いてみました。
肉の厚みがあるので少し時間がかかりましたが、外はパリッと、中はジューシーになり大成功!やはり炭で焼くお肉はおいしいですね。
クラフトグリルの使用時間は1時間!
クラフトグリルの使用可能時間は約1時間です。食材や量にもよりますが、目安
ですが、大人4~5人くらいまでなら1台で焼き終えると思います。それ以上の場合は2台に増やした方がよさそうです。
かぼちゃ・いもなどは事前準備が必要
先ほどの写真にもあるかぼちゃですが……これがなかなか火が通らず苦戦しました。
いも類は事前に電子レンジでチンしてから焼くといいと思います。
今回はかぼちゃとさつまいもを焼いたのですが、ほくほくでとってもおいしかったのでおすすめです!
家族みんな大満足の1時間!
あっという間に1時間が経過し、火力がかなり弱くなってきました。
食材は焼き終わっていたため、余熱を利用してデザートを作ることに。クラッカーでチョコとマシュマロを挟んで焼いて、スモアのできあがりです!
デザートまで楽しめて、家族みんな大満足のおうちバーベキューになりました。
燃えるゴミと植物の肥料に
バーベキューを楽しんだあとは、後片付けです。
使用後のクラフトグリルはこのような状態になりました。
網(竹串)と台は燃えるゴミに。砂のような状態になった竹炭と、その周りの白い火山石はプランターの植物の肥料にしました。
説明書にも火山石は「土壌改良剤になる」と記載されていたので、しっかり冷めたあとに肥料として使用しました。
先述しましたが、野外で焚火が行える環境であれば全て燃やしてOK。燃やせば土に還ります。
片付けもすごく簡単で、あっという間に完了!
最後の注意点|使用後の竹炭は風に気をつけよう!
一点注意です。使用後の竹炭は崩れて細かい砂のような状態になります。風で簡単に飛んでしまうため、風向きに注意して、周りに人がいない場所で取り扱いましょう。
エシカルなバーベキューを楽しもう!
使い捨てだけれど、環境に配慮していて使い方も簡単な「クラフトグリル」。
エコやエシカルな選択ってよくわからないと思っている方も、この商品なら取り組みやすいのではないでしょうか?
簡単で快適なエシカルバーベキューを「クラフトグリル」で楽しみましょう!
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