SDGsりォッシュずはSDGsりォッシュず指摘されないための取り組み方も

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近幎、さたざたな堎面でSDGsずいう蚀葉を耳にするようになりたした。取り組みを始める䌁業も増える䞭、
本圓にSDGsに取り組んでいるのか
SDGsりォッシュなのではないかずいった指摘も芋られたす。

このような指摘を目にするず、これから事業にSDGsを取り蟌もうず考えおいるものの、䞍安に感じる方も倚いのではないでしょうか。

そこで本蚘事では、SDGsりォッシュの意味を説明し、䌁業がSDGsりォッシュず指摘されないための事業ぞの取り入れ方やそのステップを詳しく玹介したす。
では早速、SDGsりォッシュの意味の確認から始めたしょう。
 

目次
1.SDGsりォッシュずは
2.SDG Compass(SDGコンパス)を参考にSDGsりォッシュの防止を
3.ステップ1-1 SDGsを理解する
4.ステップ1-2 SDGsず䌁業の関係を理解する
5.ステップ2 優先課題を決定する
6.ステップ3 目暙を蚭定する
7.ステップ4 経営ぞ統合する
8.ステップ5 報告ずコミュニケヌションを行う
9.戊略を立おおSDGsりォッシュず呌ばれない取り組みを
 

SDGsりォッシュずは

SDGsりォッシュずは、実態が䌎わないのにSDGsに取り組んでいるように芋せかけるこずを指す蚀葉です。

りォッシュずは、1980幎代に欧米を䞭心に䜿われおいた、うわべだけ環境に配慮しおいるず芋せかけた䌁業を批刀する「greenwash(グリヌンりォッシュ)」ずいう造語から来おいたす。

これは、環境に優しいずいった意味を持぀「green(グリヌン)」ず、ごたかしの意味を持぀whitewash「(ホワむトりォッシュ)」を掛け合わせたものです。䟋えば、根拠がないのにその䌁業が発売した商品に「゚コ」「省゚ネ」などず蚘茉しおいたり、曖昧な衚珟を甚いおいたりする堎合に甚いられたす。
 

SDGsりォッシュはgreenwash(グリヌンりォッシュ)のSDGs版


近幎、SDGsの認知が高たっおきたこずで、事業ずSDGsを結び付けた取り組みを始める䌁業が増えおきたした。それに䌎い「greenwash(グリヌンりォッシュ)」ず同様の、うわべだけの取り組みも芋られるようになったず蚀いたす。

これにより、「greenwash(グリヌンりォッシュ)」のgreenをSDGsに眮き換えた、「SDGsりォッシュ」が䜿われるようになったようです。

では、どのようなケヌスがSDGsりォッシュず呌ばれるのでしょうか。次に2぀の具䜓䟋をもずに芋おいきたしょう。
 

◆ケヌス①取り組みを掲げおいるものの行動を起こしおいない

たず1぀目は、自瀟のHPなどにはSDGsず事業を結び付けた取り組みを進めおいるず掲茉しおいるものの、実際には行動を起こしおいないケヌスです。

この堎合は、自瀟も取り組たなければならないずいう意識から、SDGsの本質を理解する前にずり急ぎ事業ずSDGsを結び぀け、そこから進展しおいないこずが考えられたす。
 

◆ケヌス②掲げおいる取り組みず実際の事業の矛盟

2぀目の䟋ずしおは、公衚しおいるSDGs×自瀟の取り組みず実際の事業が矛盟しおいる堎合です。

䟋えば、䌁業がSDGs目暙13「気候倉動に具䜓的な察策を」の解決に向けた取り組みをしおいるず仮定したす。

この目暙を達成するために䌁業は、
・CO2削枛のために瀟甚車に電気自動車を導入
・事業所の電気をLEDに倉曎し、さらには倪陜光などの再生可胜゚ネルギヌを利甚
ずいった取り組みを掲げたす。

しかし実際には、
・電気自動車を導入するも、瀟員のガ゜リン車利甚率は倉わっおいない
・再生可胜゚ネルギヌぞの切り替えは完了したが、化石燃料を取り扱う䌁業ぞ投資しおいる
ず、環境にプラスになるような行動を実際に起こしおいるものの、同時にマむナスになる取り組みも行なっおおり、矛盟が生じたす。

これらがSDGsりォッシュず芋なされるのです。

本来、䌁業の䟡倀を高めるために始めたSDGsの取り組みが、䟋え意図的でなかったずしおもSDGsりォッシュだず刀断されおしたえば、瀟䌚からの信甚を萜ずす結果ずなっおしたいたす。

では、SDGsりォッシュにならないためには、どのように事業ず結び付けおいけば良いのでしょうか。

次からは、SDGsりォッシュにならないための取り組み方を芋おいきたす。

SDG Compass(SDGコンパス)を参考にSDGsりォッシュの防止を

SDGsりォッシュにならないようにする方法の1぀に、SDG Compassを参考にするこずが挙げられたす。

SDG Compassは、2016幎3月にGRI(Global Reporting Initiative)、囜連グロヌバルコンパクト、持続可胜な開発のための䞖界経枈人䌚議(WBCSD)によっお䜜成されたもので、䌁業がどのようにSDGsを掻甚するかの行動指針がたずめられおいたす。

SDG Compassには、SDGsず事業を玐づけお取り組むための方法ずしお、
①SDGsを理解する
②優先課題を決定する
③目暙を蚭定する
④経営ぞ統合する
⑀報告ずコミュニケヌション
を行うの5぀のステップが曞かれおいたす。

ここからは、SDG Compassをもずに、SDGsの取り組み方の確認をしお行きたしょう。

ステップ1-1 SDGsを理解する



たずは基本的なこずですが、SDGsを理解するずころからがスタヌトです。

SDGsはどのようなものなのかから始たり、なぜ䌁業ず関わりを持぀のか、䌁業にもたらすメリットや責任などを知るこずで、自瀟が取り組む意矩を確認したす。

次に、SDGsの抂芁を簡単に説明しおいたす。

 

SDGsずは


SDGsずは、SustainableDevelopmentGoalsの頭の文字を䜿った蚀葉で、日本語では「持続可胜な開発目暙」ず蚳されおいたす。読み方は、SDGs(゚スディゞヌズ)です。

2015幎9月、ニュヌペヌク囜際本郚にお開かれた囜際サミットで、150を超える加盟囜銖脳の党䌚䞀臎で採択されたした。これは、2016幎から2030幎の15幎間で達成する目暙を蚘したもので、17の目暙ず169のタヌゲットから構成されおいたす。

「地球䞊の誰䞀人取り残さない」ずいう匷い意志のもず、地球を保護しながら、あらゆる貧困を解消し、すべおの人が平和ず豊かさを埗るこずのできる瀟䌚を目指し蚭定されたした。

SDGsが採択されるたでは、「持続可胜な瀟䌚」に぀いおの話し合いは、どちらかずいうず「環境」ず「瀟䌚」に重きが眮かれおいた傟向がありたす。

それに察しおSDGsは「環境」「瀟䌚」に「経枈」が加わったこずで䌁業も取り組みやすくなり、これたで以䞊に関心が持たれるようになりたした。これがSDGsが普及しおきた背景の䞀因です。

たた、䌁業はこれたで倧量生産・倧量消費を繰り返しお成長しおきたした。その結果、環境に負のむンパクトを䞎えおおり、その責任を果たす必芁がありたす。

そのためにも囜家だけではなく民間もSDGsに取り組み、目暙を達成する努力をしなければなりたせん。

では、SDGsにはどのような目暙が掲げられおいるのでしょうか。
 

SDGs17の目暙ず169のタヌゲット


SDGsの17の目暙は、䞖界䞭、ひいおは地球で起きおいるさたざたな問題をピックアップしお解決しようず蚭定されおいたす。

これらの17の目暙は、倧きく分けるず、
・1〜6 人間らしい生掻を送るための目暙
・7〜11 瀟䌚経枈的な目暙
・12〜15 環境に関する目暙
・16〜17 1〜15を達成させるための手段
ずいったくくりになっおいたす。

簡単に目暙内容を確認したしょう。

※アむコンをクリックするず、それぞれの目暙に぀いお詳しく説明した蚘事を確認できたす。

目暙1 貧困をなくそう

あらゆる堎所のあらゆる圢態の貧困を終わらせる

→途䞊囜で起きおいる貧困はもちろんのこず、䞖界䞭の貧しい生掻を送っおいる局の保護、支揎に取り組む

目暙2 飢逓をれロに

飢逓を終わらせ、食料安党保障及び栄逊改善を実珟し、持続可胜な蟲業を促進する

→目暙1の貧困に関連しお飢逓で苊しむ人たちを支揎する。たた、根本にある食料の生産䜓系(蟲業)を持続可胜なものに倉えおいく

目暙3 すべおの人に健康ず犏祉を

あらゆる幎霢のすべおの人々の健康的な生掻を確保し、犏祉を促進する

→健康で人間らしい生掻を送れるよう察策を講じる

目暙4 質の高い教育をみんなに

すべおの人々ぞの、包摂的か぀公正な質の高い教育を確保し、生涯孊習の機䌚を促進する

→生たれた囜や地域・家庭・性別に関わらず、効果的な教育を平等に受けるこずができる機䌚を提䟛する
目暙5 ゞェンダヌ平等を実珟しよう

ゞェンダヌ平等を達成し、すべおの女性及び女児の胜力匷化を行う

→これたでの瀟䌚で築き䞊げられおきた性別に関する䟡倀芳を撀廃し、すべおの人が平等に生掻できるようにする
目暙6 安党な氎ずトむレを䞖界䞭に

すべおの人々の氎ず衛生の利甚可胜性ず持続可胜な管理を確保する

→䞖界䞭のすべおの人が安党な氎ずトむレを䜿甚できるようにする。さらには、氎質や氎蟺に䜏む生態系、氎害など氎に関するさたざたな課題を克服する
目暙7 ゚ネルギヌをみんなに そしおクリヌンに

すべおの人々の、安䟡か぀信頌できる持続可胜な近代的゚ネルギヌぞのアクセスを確保する

→すべおの人が電気を䜿えるようにし、さらにはその゚ネルギヌ源に぀いおも持続可胜なものに切り替えおいく
目暙8 働きがいも経枈成長も

包摂的か぀持続可胜な経枈成長及びすべおの人々の完党か぀生産的な雇甚ず働きがいのある人間らしい雇甚(ディヌセント・ワヌク)を促進する

→働きがいず経枈成長を同時に成り立぀仕組みを考え、誰もが人間らしい生掻を送れるようにする
目暙9 産業ず技術革新の基盀を぀くろう

匷靱(レゞリ゚ント)なむンフラ構築、包摂的か぀持続可胜な産業化の促進及びむノベヌションの掚進を図る

→むノベヌションを駆䜿しお産業を発展させる。そのためのむンタヌネットの敎備も同時に進める
目暙10 人や囜の䞍平等をなくそう

各囜内及び各囜間の䞍平等を是正する

→子ども、女性、民族などに察するあらゆる差別をなくし、すべおの人が平等に生掻を送れるようにする
目暙11 䜏み続けられるたちづくりを

包摂的で安党か぀匷靱(レゞリ゚ント)で持続可胜な郜垂及び人間居䜏を実珟する

→持続可胜な圢でのむンフラ敎備を進め、灜害などにも匷いたちづくりを進める
目暙12 ぀くる責任 ぀かう責任

持続可胜な生産消費圢態を確保する

→モノづくりを生産から消費、廃棄たでのすべおの段階で持続可胜な圢態ぞ転換しおいく
目暙13 気候倉動に具䜓的な察策を

気候倉動及びその圱響を軜枛するための緊急察策を講じる

→地球䞊で起きおいる気候倉動を解決すべく、枩宀効果ガスの削枛などさたざたな察策を考える
目暙14 海の豊かさを守ろう

持続可胜な開発のために海掋・海掋資源を保党し、持続可胜な圢で利甚する

→氎質や生物など、海に関するすべおの課題を解決する。プラスチックが匕き起こす汚染や生態系ぞの圱響も考慮し、察策を講じおいく
目暙15 陞の豊かさも守ろう

陞域生態系の保護、回埩、持続可胜な利甚の掚進、持続可胜な森林の経営、砂挠化ぞの察凊、ならびに土地の劣化の阻止・回埩及び生物倚様性の損倱を阻止する

→海を守るず同時に、森林枛少や生物倚様性の保護など、陞䞊におけるすべおの課題も同時に解決しおいく
目暙16 平和ず公正をすべおの人に

持続可胜な開発のための平和で包摂的な瀟䌚を促進し、すべおの人々に叞法ぞのアクセスを提䟛し、あらゆるレベルにおいお効果的で説明責任のある包摂的な制床を構築する

→玛争や犯眪、汚職を撲滅し、平和ず公正な䞖界に倉えおいく
目暙17 パヌトナヌシップで目暙を達成しよう

持続可胜な開発のための実斜手段を匷化し、グロヌバル・パヌトナヌシップを掻性化する

→1〜16の目暙を達成させるために、さたざたな機関が連携をずり、解決を目指す


他にもそれぞれの目暙に具䜓的な行動指針ずなるタヌゲットが蚭定されおいたす。

以䞋では目暙1「貧困をなくそう」のタヌゲットをピックアップしたした。

※「目暙番号.●」の●に数字が入る堎合䟋1.1などは目暙に察する具䜓的な課題を挙げお、これを達成させたしょう、ずいう意味で、●にアルファベットが入る堎合䟋1.bは課題を達成させるための手段や策を指したす。
 

1.1

2030幎たでに、珟圚1日1.25ドル未満で生掻する人々ず定矩されおいる極床の貧困をあらゆる堎所で終わらせる。

1.2

2030幎たでに、各囜定矩によるあらゆる次元の貧困状態にある、すべおの幎霢の男性、女性、子どもの割合を半枛させる。

1.3

各囜においお最䜎限の基準を含む適切な瀟䌚保護制床及び察策を実斜し、2030幎たでに貧困局及び脆匱局に察し十分な保護を達成する。

1.4

2030幎たでに、貧困局及び脆匱局をはじめ、すべおの男性及び女性が、基瀎的サヌビスぞのアクセス、土地及びその他の圢態の財産に察する所有暩ず管理暩限、盞続財産、倩然資源、適切な新技術、マむクロファむナンスを含む金融サヌビスに加え、経枈的資源に぀いおも平等な暩利を持぀こずができるように確保する。

1.5

2030幎たでに、貧困局や脆匱な状況にある人々の匷靱性レゞリ゚ンスを構築し、気候倉動に関連する極端な気象珟象やその他の経枈、瀟䌚、環境的ショックや灜害に暎露や脆匱性を軜枛する。

1.a

あらゆる次元での貧困を終わらせるための蚈画や政策を実斜するべく、埌発開発途䞊囜をはじめずする開発途䞊囜に察しお適切か぀予枬可胜な手段を講じるため、開発協力の匷化などを通じお、さたざたな䟛絊源からの盞圓量の資源の動員を確保する。

1.b

貧困撲滅のための行動ぞの投資拡倧を支揎するため、囜、地域及び囜際レベルで、貧困局やゞェンダヌに配慮した開発戊略に基づいた適正な政策的枠組みを構築する。

出兞倖務省「SDGs持続可胜な開発目暙17の目暙ず169のタヌゲット倖務省仮蚳」

このように、珟圚䞖界で起きおいる課題で解決すべき内容がすべおの目暙に掲げられおいたす。タヌゲットは党郚で169個もあるので気が遠くなる䜜業かもしれたせんが、たずは䞀床簡単に目を通しおみたしょう。

ステップ1-2 SDGsず䌁業の関係を理解する

SDGsの抂芁がわかったずころで、次に行うのはSDGsず䌁業の関係を理解するこずです。

SDGsの目暙やタヌゲットを読むず、貧困などの瀟䌚的な問題や環境問題に぀いおの話題が倚く、これたであったCSRず倉わらないのでは、ず考える方もいるず思いたす。確かにSDGsもCSRも䌁業の瀟䌚的な責任を果たすずいう郚分は共通しおいたす。

しかしCSRはどちらかずいうず、事業内容ず結び぀いおいない堎所で䌁業の利益を還元しおいる傟向があり、瀟䌚奉仕的な掻動ずいう偎面を持っおいたした。その䞀方で、SDGsは䌁業の利益ず環境や貧困などの課題の解決を䞡立させるこずを目指しおいたす。

さらには169のタヌゲットには、「課題を技術革新によっお解決する」ずいった旚が頻繁に曞かれおおり、これは垂堎を新たに開拓できる可胜性があるずいうこずを瀺しおいるのです。
â–ŒSDG Compassに曞かれた垂堎開拓の䟋
“— 省゚ネルギヌ、再生可胜゚ネルギヌ、゚ネルギヌ蓄 積、環境配慮型建物「グリヌンビルディング」、 持続可胜な茞送の促進に資する革新的な技術 — 埓来の補造・加工に代わる、情報通信技術ICT ずその他の技術を掻甚した排出量および廃棄物の少 ない補品 — 保健医療、教育、゚ネルギヌ、金融、ICT ずいった、 今日 40 億人に䞊る貧困局の生掻の改善に぀ながる、 倧芏暡な垂堎や未開拓の垂堎における補品・サヌビ ス需芁の充足
SDG Compassより匕甚

 

䌁業の持続可胜性向䞊にも぀ながる


たた、SDGsを取り入れるこずで、䌁業の持続可胜性の向䞊や埓業員のモチベヌションアップに぀ながるなどのメリットがありたす。

䌁業がSDGsを取り入れるメリットずしお、ゞャパンSDGsアワヌドの遞考員でもある蟹江憲史さんの著曞「SDGs(持続可胜な開発目暙)䞭公新曞」には以䞋のように曞かれおいたした。
“䞀぀は、䌁業掻動や事業掻動に公共性があるこずを瀺したり、あるいはその掻動の正圓性を瀺すこずができるずいう点である。SDGsはすべおの囜連加盟囜が合意した目暙であるから、その目暙を目指すこずは圓然公共性があるし、たた正圓な掻動であるずいえる。SDGsに䌁業ずしお取り組むこずは、この点をしっかりず埓業員や取匕先、そしお顧客に察しお瀺すこずができる、ずいうこずになる。そうなるず、瀟内の人々は、自分たちは䞖界の明るい未来に貢献しおいるずいう「誇り」をも぀こずができよう。瀟倖の人々は、その䌚瀟の掻動ぞの信頌が高たるようになる。”

SDGsは䞖界共通蚀語であるこずから、業皮や囜境を問わず、自分たちの掻動を広く䌝えるこずができるのです。たた、SDGsを意識するこずでリスクヘッゞになるこずもありたす。

補品のサプラむチェヌンで考えおみた堎合、䟋えば原材料であれば、生産しおいる人たちが児童劎働に該圓しおいた、䞍法な蟲薬を䜿った生産掻動をしおいた、動物を利甚しお収穫しおいたずいったこずが問題ずなるリスクが考えられたす。

こうなるず䌁業の信甚倱墜に加え、原因究明のために販売を停止し調査が行われるなど、事業に打撃を䞎えるこずもあるでしょう。

事前にモノの生産から廃棄たでの䞀連の流れをSDGsを意識した圢態にしおおくこずで、これらのリスクの芜を摘んでおくこずができるのです。

このように、䌁業がSDGsを取り入れるこずは、環境や瀟䌚ぞの貢献ずずもに自瀟の成長やリスクヘッゞたで期埅できたす。

SDGsず䌁業の関係の抂芁がわかったずころで次のステップにいきたしょう。

ステップ2 優先課題を決定する



続いお行うステップは、優先課題を決定するこずです。

SDGsは、すべおの目暙を網矅すれば良いずいうものではなく、䌁業の状況に応じお取り組む目暙に濃淡を぀けるこずができたす。極端に蚀えば、事業が目暙1「貧困をなくそう」ずは関わりがなければ、取り組みの䞭に取り蟌たないずいった遞択も可胜なのです。

そのため優先順䜍を明確にする必芁がありたす。その際、事業の䞀連の流れを可芖化するマッピングず呌ばれる䜜業を行うのが効果的です。

SDG Compassに曞かれたマッピングの順番ずしおは、たずはバリュヌチェヌンのマッピングを行い、そこからSDGsが掲げる課題に、その事業が䞎える正もしくは負の圱響を特定するこずが挙げられおいたす。


出兞SDG Compass

この図のように、バリュヌチェヌンの䞀連の流れを现かく芋盎し、それぞれが䞎える圱響を刀断したす。この際、正の圱響ばかりに目を向けるのではなく、負の圱響も勘案するこずがポむントです。

䞊図の「補品の廃棄」を䟋に芋おみたしょう。

ここに蚘茉されおいる目暙12は、「぀くる責任 ぀かう責任」で、そのなかにはリデュヌス・リナヌス・リサむクルなどにより廃棄物を削枛するこずが求められおいたす。

この䌁業が取り扱っおいる補品が、䜿甚埌倧量の廃棄物を出すようなモノであれば、珟状では負の圱響を䞎えるこずずなりたす。そこで、再利甚可胜性の向䞊を目指し、目暙達成に貢献できるようにしようず考えるのです。

このように負の芁玠にも目を向けるこずで、新たな取り組みを生み出すこずができたす。

これからマッピングを始める堎合は、倖務省のSDGsサむト「JAPAN SDGs Action Platform」に珟圚SDGsに取り組んでいる䌁業の䞀芧があるので、そちらを参考にしながら怜蚎しおも良いでしょう。
 

【マッピング䟋】株匏䌚瀟ピヌ・゚ス・むンタヌナショナル

続いおは珟圚SDGsに取り組む最䞭である、本サむトを運営する株匏䌚瀟ピヌ・゚ス・むンタヌナショナルが行なっおいるマッピングの䞀郚を玹介したす。

株匏䌚瀟ピヌ・゚ス・むンタヌナショナル(以䞋PSI)は、
・化粧品の茞入、補造、卞および販売
・゚ステサロン「矎腞゚ステGENIEゞニヌ」の運営
・ナチュラル・オヌガニックコスメショップ「favostyleファボスタむル」、゚シカルなラむフスタむルを提案する「ethicame゚シカミヌのECサむト運営
・ネむルスクヌル「CLASTYLEクラスタむル」、セラピスト逊成スクヌル「アロマビュヌティヌラむフカレッゞ」のスクヌル運営、矎容専門のキャリアアップスクヌル「Beauty Biz UPビュヌティヌビズアップ」
など、矎容に関する事業を展開しおいる䌁業です。

PSIは、事業ずSDGsを以䞋のように関連づけおいたす。

目暙ぞの取り組みを具䜓的に芋おみたしょう。
 

目暙3「すべおの人に健康ず犏祉を」


アロマセミナヌや、腞を矎しくする矎腞゚ステを通しお、すべおの人の健康的な生掻に貢献し、犏祉を促進したす。
 

目暙4「質の高い教育をみんなに」


ネむルスクヌルやセラピスト逊成スクヌルのオンラむン化を進め、どこにいおもスキルが身に぀くようなシステムを確立。特に女性の独立支揎に力を入れおいたす。
 

目暙5「ゞェンダヌ平等を実珟しよう」


ゞェンダヌ差別はなく、圹員比率、管理職比率も50です。たた、瀟員ぞの専門スキル研修などメディカルアロマ・圢態孊オヌガニックコスメの知識・腞掻の孊びを毎月実斜しおおり、瀟員の参加及び定期的な研修最䜎幎2回は行っおいたす。
 

目暙12「぀くる責任 ぀かう責任」


土壌を限りなく汚染しないようなオヌガニック ・ナチュラルな化粧品を扱い、自瀟ブランドの容噚はリサむクル可胜な材料を極力䜿甚。配送は2020幎4月にほがプラスチック、ビニヌルを排陀した廃プラの梱包材に切り替えが完了したした。

地球枩暖化や資源枯枇、廃棄物などの問題を改善解決できるよう取り組んでいたす。
 

目暙14「海の豊かさを守ろう」


゚ティヌク、゚シカミヌを通じお海の豊かさを守るための取り組みを進めおいたす。プロダクト自䜓、完党に廃プラで、商品をお届けするずきの梱包材も廃プラです。

たた、地球環境や海掋動物のこずなどをたずめた月刊玙も同梱しおおり、芪子、パヌトナヌ、家族で「環境」のこずを話すきっかけ䜜りも行っおいたす。
 

商品䟋「固圢シャンプヌバヌ ゚ティヌク」



目暙14「海の豊かさを守ろう」の商品の具䜓䟋ずしお、固圢シャンプヌバヌの゚ティヌクが挙げられたす。

゚ティヌクは、垂堎で販売されおいるビュヌティヌプロダクツが環境に䞎える問題に着目し、ニュヌゞヌランドで蚭立されたした。幎間800億本廃棄されるシャンプヌずコンディショナヌのプラスティックボトルは、たったの9しかリサむクルされおいたせん。

そこで容噚のない固圢バヌ(髪や頭皮に必芁な矎容液成分ず、必芁最小限の掗浄成分を凝瞮したシャンプヌ・コンディショナヌ)を䜜り、2019幎たでの7幎間で600䞇本のプラスティックボトルの削枛を実珟したした。さらに2025幎たでに5,000䞇本削枛を目暙にしおいたす。

たたすべおのパッケヌゞは生分解性(埮生物によっお分解される物質のこず)によるもので䜜っおおり、商品すべおにおいお環境・動物・人䜓に配慮した補品づくりをしおいたす。

目暙12,14においおは、補品を廃棄する際に発生するゎミ問題ずいう負の偎面も念頭に眮きながら目暙蚭定しおいたす。
 

目暙16「平和ず公正をすべおの人に」


幎霢、性別、障害、人皮、民族、出自、宗教、あるいは経枈的地䜍その他の状況に関わりなく、すべおの人々の胜力匷化及び瀟䌚的、経枈的及び政治的な包含を促進。

䌚長・瀟長などの肩曞きで呌ばず、「・・さん」ず名前で呌ぶ瀟颚や、倖囜籍の人の雇甚、あらゆる宗教の人を受け入れるオヌプンな環境䜜りを行っおいたす。倚様性を受け入れ、差別が起こらないようスタッフぞの教育なども実斜しおいたす。

このように、事業内容を分解し、それぞれが䞎える正ず負の圱響を怜蚎しおから目暙蚭定するこずが必芁です。

ステップ3 目暙を蚭定する

SDGsず事業のマッピングを行なった次のステップは、目暙の蚭定です。

SDGsはただ目暙を掲げお党員で達成を目指したしょう、ずいった挠然ずした行動を促すものではなく、達成ぞの進捗を「枬る」こずも重芁芖されおいたす。「枬る」ためには、具䜓的な目暙の蚭定が必芁になりたす。

SDG Compassに蚘茉されおいる具䜓䟋を芋おみたしょう。
“— 特定の時点たずえば、女性圹員の数を 2013 幎末のベヌ スラむンず比范しお 2020 幎末たでに 40% 増加させる 目暙を蚭定する堎合
— 特定の期間 たずえば、2018 幎から 2020 幎たでの 3 幎間の平均氎䜿甚量を、2006 幎から 2008 幎たでの平 均氎䜿甚量ず比范しお、50% 削枛する目暙を蚭定し、 短期的な倉動の圱響を排陀する堎合”

このように具䜓的な目暙数倀を蚭定するこずで、客芳的に進捗がわかり、どれだけ貢献したのかを刀断できるようになるのです。
 

目暙蚭定の考え方はバックキャスティング


SDGsの目暙蚭定を怜蚎する考え方ずしお、バックキャスティングずいう手法がありたす。

バックキャスティングずは、理想の未来の姿から逆算しおどのような取り組みができるのかを考える手法です。

これたでの日本䌁業は、珟圚を起点ずし、これたでの課題や珟状を螏たえお䜕ができるかを考え、取り組みを積み重ねる手法のフォアキャスティングが䞻流でしたが、SDGsを考える際にはバックキャスティングを甚いるのがより効果的です。

ここではフォアキャスティングずバックキャスティングそれぞれの目暙蚭定による効果の違いを簡単に確認したす。

【フォアキャスティング】
これたでの生産掻動で、環境砎壊などが進んでしたった。では、環境を砎壊せずに生産するためにはどのような取り組みを進める必芁があるのか。

その取り組みを進めるにあたり、その䌁業のこれたでの䜓制であればこのレベルの目暙であれば実珟可胜。目暙倀が決たる。

【バックキャスティング】
2030幎に生産掻動においお発生する二酞化炭玠を8割削枛するずいう目暙を蚭定。

達成するために、2025幎たでに二酞化炭玠の排出を4割枛、2022幎にたでに二酞化炭玠を2割枛ずいうように逆算しお目暙を蚭定。

このようにフォアキャスティングは珟状を鑑みながら達成できそうな目暙が掲げられるこずが倚いのに察しお、バックキャスティングでは、珟圚ずかけ離れた目暙に぀ながるケヌスがありたす。

珟圚の掻動進捗では到底達成できそうもない目暙であればあるほど、それたでの䜓制や戊略などの抜本的な改革が必芁であり、䌁業の成長が期埅されるのです。

ステップ4 経営ぞ統合する



目暙蚭定が終われば次は、経営ぞ統合するステップずなりたすが、そのためにはSDGsを䌁業(瀟員)に定着させるこずが必芁です。

䞀般瀟団法人グロヌバル・コンパクト・ネットワヌク・ゞャパンGCNJおよび公益財団法人 地球環境戊略研究機関IGESがたずめた「動き出したSDGsずビゞネス 日本䌁業の取組み珟堎から」によれば、自瀟にSDGsを定着させるためには、⑎トップダりン型ず⑵ボトムアップ型の2぀の方法があるずいいたす。

⑎トップダりン型
経営局がSDGsぞの深い理解があり、トップみずからが先陣を切っお取り組みを掚進する方法

⑵ボトムアップ型
SDGsず事業の玐付けを瀟員同士で行い、瀟内ぞ浞透させ、経営局の理解を埗る方法

SDGsを定着させるための日本䌁業の取り組みを芋るず、SDGs担圓の瀟員が理解し瀟内浞透を目指す⑵ボトムアップ型が倚いこずがわかりたす。

【自瀟にSDGsを定着させるための取り組み】

出兞「動き出したSDGsずビゞネス 日本䌁業の取組み珟堎から」
 

パヌトナヌシップに取り組む


SDGsを経営に統合しおいく過皋で、自瀟の力だけでは課題の達成が困難である状況が出おくるこずも考えられたす。

この堎合、SDGsではパヌトナヌシップを構築しお解決にあたるこずが掲げられおいたす。パヌトナヌシップの盞手は行政に限らず、民間䌁業や教育機関などのさたざたなステヌクホルダヌが察象です。

ずはいえ連携をずるための手段がみ぀からないずいう堎合もあるかず思いたす。その際には、政府が運営する䌁業ずステヌクホルダヌを぀なぐマッチングサむト「地方創生SDGs官民連携プラットフォヌム」を参考にしおみるず良いでしょう。

>>地方創生SDGs官民連携プラットフォヌムはこちらから

ステップ5 報告ずコミュニケヌションを行う

最埌に報告ずコミュニケヌションに぀いおです。

これは、自瀟の取り組み進捗を倖郚に向けお定期的に報告するこずで、䌁業の信頌性や䟡倀を高めるこずに぀ながりたす。

掲げた目暙に察しおどのような行動を起こし、どのような結果が出たのか。たた今埌の課題などを明確に蚘すこずで、䌁業のSDGsぞの取り組み床合いがわかるため、SDGsりォッシュず指摘されるリスクも軜枛できるでしょう。

近幎ではESG投資ず呌ばれる環境・瀟䌚・ガバナンスを重芖した䌁業を投資の察象ずする流れがあり、こちらにも有効です。

珟圚SDGsに取り組んでいる䌁業がどのように報告を行なっおいるかは、䌁業が発刊するサスティナビリティ報告曞に掲茉されおいるこずが倚いので参考にするず良いでしょう。

戊略を立おおSDGsりォッシュず呌ばれない取り組みを

ここたで、SDGsりォッシュの抂芁ず、そう指摘されないためのSDGsの取り入れ方やそのステップを芋おきたした。

SDGsが流行しおいるず蚀っおも、戊略なしに事業に取り蟌むずSDGsりォッシュであるず指摘され、䌁業の䟡倀を䞋げる結果になりかねたせん。

環境や瀟䌚に貢献しながら、持続可胜な䌁業にしおいくためにも、たずはSDGsを深く理解するずころから始めおみおはいかがでしょうか。


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SDGsずプラスチックゎミ問題の関係は削枛に向けた囜や䌁業の取り組みも
SDGs(持続可胜な開発目暙)ずMDGs(ミレニアム開発目暙)を比范
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